2階エスカレーター前の「恐竜王国福井」広告
前回につづき、石川県の小松空港にある福井関連の施設について紹介します。今回は、小松空港出発時の視点から、福井県のアンテナショップを紹介したいと思います。
小松空港から各便を利用する場合は、バス等で小松空港に到着後、搭乗手続きや荷物預けを行い、そのあとに2階の出発口へ移動することになります。その際、エスカレーターの反対側に目を向けると、トップ写真にある「恐竜王国福井」の大広告が目に入ります。
2階に上がると、正面には出発口があり、左右に土産物店や飲食店が並んでいます。このうち、出発口右手側の奥に、福井県のアンテナショップがあります。
JAL BLUE SKYの売店スペースのうち、手前側は金沢に関する土産物があり、福井県関連の土産物は奥側に陳列されています。また、福井県に関する観光パンフレットや映像流すディスプレイもあります。
県庁所在地の福井市、および福井県内各地のみどころが地図に出ています。
8月中旬のころは、羽二重もちや梅サイダー、海産物のパック詰め、恐竜グッズなどが置かれていました。なお鯖江からはメガネ型の堅パン(軍隊堅パン)が売られていました。
レジ前の恐竜グッズコーナーには、福井県の公式恐竜ブランド「ジュラチック」のキャラクター「ラプト」(緑)と「サウタン」(黄)、「ティッチー」(ピンク)のぬいぐるみが置かれていました。
奥のほうにあるので訪れる人は少ないかと思いましたが、少人数ながら切れ目なくお客さんが訪れていました。金沢に比べれば、福井へ向かう利用者はまだまだ少ないと思いますので、まずは福井県を知ってもらう意味でも、こうしたアンテナショップの開設は効果があるのではないかと思います。
北陸新幹線の開業以降、小松空港や富山空港では利用者が減少しています。特に、小松空港は金沢から少々離れていることもあり、東京~金沢間の利用では新幹線が優位であるといえます。そのなかで、新幹線や定期便を持つ空港がない福井県からの利用者が相対的に増加していることから、小松空港の存続には福井県の存在が大きく関わってくるものと思われます。福井県でも、県職員の利用促進や小松空港での観光PR活動などに力を入れており、空港の存続とともに福井発信の場として積極的に関わる姿勢を示しています。
今後も小松空港と福井県の関係に注目したいところです。
(関連)
・小松空港の「福井化」さらに進む 福井県のアンテナ店オープン(2015年8月8日 福井新聞)
・アンテナショップ:「福井みやげ」、小松空港に開店 誘客へ /石川(毎日新聞 2015年08月19日 地方版)