T.Shimada's Diary

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ドイツ製イベント用車両の導入と愛称募集

2014年03月02日 22時45分37秒 | 福鉄電車
 福井鉄道では今年春より,ドイツ製のイベント車両が土日祝日で運行されることになっています。先月17日から今月9日(2/17~3/9)の期間中に,そのイベント用車両の愛称募集が行われています。

福井鉄道HP
ドイツ製イベント用車両の愛称名を募集します!
ドイツ製車両愛称名募集 募集要項(PDF)

(注:応募対象者は福井県内在住者に限られています。)


 福井鉄道では昨年度(H24(2012)年度)より新型の超低床車両(F1000形)を導入しており,今後も2014,2015,2016年度に毎年1編成ずつ導入される予定となっています(「福井鉄道福武線地域公共交通総合連携計画」(福井市,PDF)p.67 より)。ただし,平成25(2013)年度についてはこの新型車両の導入予定はなく空白期間となっていました。そのため,今回は福井県が福鉄および福武線への関心を引き続き高める目的で,高知県の土佐電鉄よりドイツ製車両1編成(土佐電鉄735形・旧シュトゥットガルト市電)を購入し,今回の導入へと至ったそうです。

関連:
ドイツの電車が福井に(2014年春ごろ)(2013年3月2日)

福井鉄道、4月から土電ドイツ車導入…愛称を公募(レスポンス 2014年02月15日)
福井県の福井鉄道、土佐電気鉄道からドイツ製車両導入 - イベント用電車に(マイナビニュース 2014/02/17)


 

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 今回の車両導入は当初計画にはないものであり,福井県の負担による導入であることから,いくらか批判の声も聞かれています(県税投入に対するもの,導入するドイツ車両との関係がそもそもない,など)。運行も土日祝日・福井市内の路面電車区間に限定される予定であり費用対効果の問題といった声も出てきそうではあります(過去,福井市内の路面区間専用の運行があまり長続きしていないことも不安要素として挙げられるでしょうか)。

 一方で,日本国内ではほとんど見る機会のない海外製の車両を運行することで一定の注目が見込まれることが挙げられ,イベントでの運用次第ではあると思いますが,F1000形に次いで福井鉄道・福武線が注目されるきっかけとなることが期待されます。(今回のドイツ製車両は,F1000形のように「福井鉄道が生まれ変わる」といった鮮烈な印象を与える車両では決してないと思いますが,日本では見られない海外製車両を運行することで物珍しさは十分にあると思います。)

(ちなみにいくつかのブログでは,F1000形がドイツ製車両であると誤解している記事もありました。それだけF1000形のデザインが従来の福鉄電車らしからぬ印象を与えているということも言えるでしょう。)


 個人的には,今回のドイツ製車両の導入は,今後の運用次第で注目を集める可能性はあると思っています。ただ,土日祝日限定の福井市内専用車両となるため,導入するからには(過去の例から)運用が短期とならないよう,イベントや運用等で工夫する必要がでてくると感じています。(福井県民でなくなったため,導入の是非については特にコメントしませんが,導入するからには積極的に活用してほしい,というのが唯一の要望です。)

 単なる次年度の新型車両の導入までのつなぎに終わらないよう,今後の扱いには期待したいと思います。



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