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詩と物語を紡ぎます

aventure 〜アヴァンチュール〜

2017-08-22 12:20:00 | uta
       aventure
    〜 アヴァンチュール 〜



五年ぶり! 十日のヴァカンス!! 二十代最後の旅行《たび》に、pureなdesire。

夏色のネイル、サンダル、ショートパンツ、ひと夏の恋、はじけてみ・た・い!

飛行機と、船と、乗り継ぎ降り立った、南の島は、まさかのどしゃ降り。。。



丸二日、雨、、烟る浜でため息、、、声、掛けられた?、、、(あっ、あのヒト、、だ)。

民宿に、わたしの他に泊まってる、言葉少なな若いひと、だわ。

「島人《しまんちゅ》と海に魅せられ、通ってる」、飾らない言葉、眩しい、瞳。

人懐い笑顔で、訥と話す男性《ひと》、三つ年下《した》パス?、(悪くない、かも)。

誘われているの?、いないの?、、、(……わからない)、、、下心どう?、、、(……駄目、わからない)



民宿の小父ちゃん、小母ちゃん、彼、わたし、初めて一堂、食卓、囲む。

新鮮な魚介と地酒、おしゃべりもはずむ、夕餉の時刻《とき》、緩やかに。

小父ちゃんの三線、唄に誘われて、小母ちゃん、彼、わたし、笑い踊って。。。



(明日から晴れるよ、いっしょに泳ごうよ)あ、誘われた、と、、、うなずいていた。



照れながら、背中に塗られるサンスクリーン、「水着《ビキニ》似合ってる……!」、、、頬が火照って。

手を引かれ、海に駆け入り、浴びせ合う水の心地良さ、子供に還る。

人影もまばらな砂浜、打ち寄せる、波の間に間の、時の揺りかご。



夕暮れが、砂浜紅く染めていく、肩抱く彼に、身を任せてた。



そこここで、三線、民謡、指笛のHeavy Rotation、、、唄って、笑う。



「明日、スキューバ、してみない?」、笑む彼に、一も二も無く、、、うなづいていた。



ひと時の人魚体験、手を引かれ潜った先の、この世の楽園。

「この海は、僕の秘密の場所、なんだ」。(その決めゼリフで、何人、オトした?)。



耳許で「君が好きだ」と囁かれ、囁き返す、「わたし、も、好き、よ……!」。

もう、わたし、とっくの昔にオチていた、、、まぶたを閉じて、、、唇許す。

何処までも、『夏一色』の熱い午後、髪を、解いて、、、わたしを、許す。



碧い海、熱い陽射しと囁きの、せい、と言い訳した、aventure……!



白い砂、、、波打ち際で、、、波になる、、、寄せては返す、、、彼と、、、わたし、と。

繰り返し、寄せて来る彼、、、繰り返し、応えるわたし、、、夏、白日夢。。。



ねえ遊び?、それとも本気?、頬にキス、、、彼の寝顔は、無防備・無邪気。



朝・昼・晩、二十四時間、六日間。あなたのほかは、、、見えない、、、な・に・も。。。



最後の夜、彼の顔見て、切れた糸、涙腺決壊、メイク崩壊。

ねえ遊び?、それとも本気?、わたし、もう、引き返せない、、もう、、、戻れない!



ハンカチとティッシュで、顔を拭われる、あなたは笑顔、わたし泣き顔。

取り敢えず、夕飯食べて、砂浜を散歩しようよ、月が綺麗だ。

(君、みたい、だよ)
(バカ、、キライ、、、スキ)



手をつなぎ頬寄せ合った、twoshot、スマホ壁紙、もう二年前。



晴れの空、身体ひとつで、、船を降り、、、飛び込んでゆく、笑顔の、胸に。。。



written
  :2017.08.21.〜22.
elaborated
  :2017.08.22.〜24.



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