1月29日、「愛宕山」という落語を DVDで改めて聴きました。 幇間(たいこもち)が 活躍していた頃の古い話です。舞台は京都、金持ちの旦那が 店の者、芸者、舞子、幇間を連れて愛宕山へ繰り出す話です。愛宕山は日頃、ダラ~ッと生活をしている人には登るのが難しい山です。そこへ旦那に連れられた一行が登って行くのですから、中々大変。 落語では愛宕山に登って行く一行のに笑えない話の展開があります。
演者の桂米朝の解説文章に書かれています。米朝がこの話の稽古を笑福亭福松に付けてもらっている時に、
米朝「いっぺん 愛宕山へ登ってきます。」
福松「やめとき、今 山へ登ったら やれんようになる。 この話は嘘(うそ)ばっかりやさかい。」
ウソの話を本当の話のように聞く人を引き込んでいく難しさがあると 米朝が述べています。