50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

「どこまでいくんだよう」

2016-01-01 08:46:49 | 小説
「どこまでいくんだよう」
幸男は不安を丸だしにしてそう言う。理恵のことなら何も、とつい喉もとまででかかる。
「お店に入れば何を言われるか知れないわ」
夏子は小川のガードレール脇にきてとまった。

(つづく)