50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

その疚しさはふるさとの人、幸男へのそれだったが、・・・

2016-01-25 19:54:05 | 小説
その疚しさはふるさとの人、幸男へのそれだったが、隣室のベルの執拗さに敗けて起きあがる。ベッドのゆれが若い男の肉体に伝えられることなく、隣のベッドに添ってベッドルームをでていく。

(「おしのび」つづく)