中山理恵と口にしないところが憎い。幸男は・・・ 2016-01-06 21:08:57 | 小説 中山理恵と口にしないところが憎い。幸男はそう思い、意外にあっさり白状してしまいそう。理恵と夏子を秤にかければ、初めは理恵の方が重かったが、話を訊かされているうちに身近な夏子の方がぐんぐん重くなっていっている。憎さは容易く、理恵を裏切らせる親密の情に一転しそうなのだ。正直に傾いた。 (つづく)