サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

5月の墓場戯太郎オーケストラ

2009年05月14日 23時23分37秒 | 邦楽
久々墓場戯太郎オーケストラのLIVEやります!!!

戯太郎くんのmixiからの記事を拝借して告知!!!

今回の編成は戯太郎(G,VO,KEY)+わたくし(B)+中元(SAX)に
tacobondsから矢野さんをドラムに迎えての編成です。
tacobondsのHPはコチラ。)

■5月18日(月)大久保EARTHDOM

OPEN 19:00
START 19:30
前売 1800円
当日 2300円
(別途ドリンク代 500円)

★THE GRAVES BROTHERS DELUXE来日公演★

山本達久氏の計らいで、
GRAVES BROTHERSと墓場戯太郎オーケストラの「墓場」つながりで出演決定!

出演:
THE GRAVES BROTHERS DELUXE

Wabo-Chao(宮下敬一+田畑満+藤掛正隆)

AKBK

墓場戯太郎ORCHESTRA

19時半開始の一番目なので、平日ですが、是非仕事帰りにどうぞ!


■5月23日(土)白金高輪ELIZABETH COLLAR

OPEN
START 17:00
前売 1,000円
当日 1,000円

出演: 南正人

墓場戯太郎ORCHESTRA

なんとこの日は、あの南正人氏と対バン!
いやいや対バンなんておこがましいですね・・・
お客としても観にいきたいライブ!

一年以上前ですが・・・2008年3月29日の新宿JAMでのLIVE!
ハカダバダンとの合体LIVE!2009年はさらにパワーアップ!?



ジャンクフジヤマ 「A COLOR」

2009年05月10日 23時05分15秒 | 邦楽
最近良く聞くのが「ジャンクフジヤマ」。

知らない人がほとんどだと思いますが、
インディーズ・レーベルからの1ST。

最近呑みの席で知り合い、そこで曲を聞かせてもらいました。

実は同じ大学。

そういえば山下達郎しか弾かないやつがいると聞いたことがあったけど、
彼のことだったのか。

山下達郎を思わせる曲が病みつきになります。
嘘だと思って聞いてみてください!
(レーベル名もポッピン・レコードだし!)

ジャンクフジヤマ/ A COLOR

01.秘密
02.サムタイム
03.産業道路
04.もう一度
05.122
06.モノクロ
07.パズル

公式HPはここから。

今度5/17(日)赤坂GRAFFITIでレコ発があるようなので、
是非足を運んで見たいと思います。

YOUTUBE!


Waxpoetics Japan No.03

2009年03月23日 00時03分51秒 | 邦楽
「Waxpoetics Japan」

全く今まで知らなかった雑誌です。

サブタイトルは「HIP-HOP,JAZZ,FUNK & SOUL」

元々はアメリカ?で発売されているものでそれの日本版。

日本版はアメリカの過去の記事からセレクトしたものの日本訳と
日本独自の記事を編集したもの。

初めて買いましたけど、これ結構面白いです。

日本の雑誌じゃありえないような特集が内容を濃くしていると思いますが、
かなり読者は限られるのではないかとも思います。

SOUL系は全然知らないんですが、今回は1972年の大イベント「WATTSTAX」。
ブラック・ミュージックにおけるウッドストックのようなもので、
私もアルバート・キング出演のため一度観たことがあります。
国内でも3/18に3枚組みCDでCD化されたイベント。

そして私が思わず購入した理由が、「大野雄二インタビュー」。
さらに巻末のキング・オブ・ディギン「MURO」による大野雄二特集。

大野雄二ものを集めている自分としてはこれは見逃せません!
が、さすがにMURO氏マニアックな選盤。

ファンは一度は読んだ方がいいかも。

最近再びジャズに回帰している大野雄二氏。
是非一度はライブを見てみたいです。

Waxpoetics Japanの公式HPはコチラ。

水谷公生の「ピープル」紙ジャケ化!

2009年03月20日 22時31分17秒 | 邦楽
ディスクユニオンから「ラブ・リブ・ライフ」と一緒に発売されたのが本作。

「ピープル/ セレモニー~ブッダ・ミート・ロック」

1971年にテイチクから発売されたレア盤である。

水谷公生:Guitar
穂口雄右:Keyboard
武部秀明:Bass
田中清司:Drums
ラリー須永:Percussion

という当時の最強のセッション・メンバーが集められたアルバム。「ピープル」という名前が付いているが、想像するにこの企画盤だけの名前だったのではないかと思う。これ一枚だけしか残していないし。

01.プロローグ
02.声明 パート1
03.讃歌
04.切散華
05.声明 パート2
06.祈り パート1
07.祈り パート2
08.エピローグ

内容はジャケット、水谷公生の参加、そして1971年という時代からして、正しくサイケデリックなニューロックという趣き。読経をバックに水谷公生のファズ・ギターが暴れまくる強烈なアルバム。ちょっとだれる部分はあるものの、余り日本のロックには宗教的や和を強調したようなものはないんですが、このアルバムはこの時代の日本にしか作り出せないプリミティブな作品。

↑L.L.L.と同じくユニオンで買うともらえる特典の帯。

前回はP-VINEからの初CD化で、すぐに廃盤になってしまい、私自身もなかなか手に入れられなかった一枚。海外ではP-VINE盤をまんまコピーした海賊盤や、LPのリイシュー盤も出ていましたが、ここにようやくエンボス仕様の見開き紙ジャケ&リマスターされた納得のいく形で再発された。非常に喜ばしい。

そもそもラブ・リブ・ライフはまだオリジナルのLPも再発のCDもチラホラ見かけることはあるものの、ピープルはオリジナルのLP(←これは全く市場に出回らないですね・・・)はおろか、CDさえも出ない一枚だったので、まだまだ知らない方もいるかも知れませんが、オススメな一枚です。

LOVE LIVE LIFE 紙ジャケ化!

2009年03月17日 23時48分28秒 | 邦楽


『LOVE LIVE LIFE +1 / LOVE WILL MAKE A BETTER YOU』

おそらく都合三度目のCD化が目出度くユニオンから相成りました。見開きジャケ&エンボスジャケを再現した紙ジャケでインサートつき、最新リマスタリング!解説はつまらなかったですが、いい復刻です。前回は10年前?位のP-VINEのプラケでの復刻でしたが、そこに収録されていたボーナス・トラックはなし。『日生劇場の布施明』からのLIVEテイクでした。

メンバー
市原宏祐:SAX
横田年昭:FLUTE
水谷公生:GUITAR
直居隆雄:GUITAR
柳田ヒロ:ORGAN
寺川正興:BASS
チト河内:DRUMS
川原直美:PERCUSSION
布施 明:VOCLAL

1. The Question Mark
2. Runnin’Free
3. Love Will Make A Better You
4. Shadows Of The Mind
5. Facts About It All

全5曲ですが、一曲目は当時のレコードでいうとA面全部を使った長尺曲。昔は一曲目はあんまり・・・でしたが、今聞くとものすごく格好良い!フリーな導入部から徐々に熱を帯び、サックスとフルートとオルガンとギターがビートにのって暴れる感じは、ブリテッィシュ・ジャズ・ロックが好きな人なら絶対にオススメ。残り(B面)も同じくオススメでやはり白眉は、スライの「I WANT TO TAKE YOU HIGHER」のリフを思いっきりぱくったタイトル曲「 Love Will Make A Better You 」でしょう!私はこれを聞いたときには本当に腰を抜かしました。本当に強力なジャズ・ロック。布施明はおそらくキング・レコードつながりで参加したと思われますが、日本の本格的なボーカリスト不足も合ったかもしれません。でもここでの布施明は本当に凄い。未だにテレビで歌ってらっしゃいますが(主に懐メロとしてですが)、その姿からは全く想像出来ません。そもそも音も目隠しすれば日本人が発する音ではなし!それくらい当事の海外のジャズ・ロックに肉迫した内容である。

1971年キングからの発売で、先に同じくユニオンから紙ジャケ化になった「クニ河内とかれのともだち/切狂言」と同じ『ニュー・エモーショナル・ワーク・シリーズ』の一枚。このシリーズ、そうとう強者が採算度外視で仕切っていたに違いない!

ニューロックからの水谷公生と柳田ヒロの二人がやはり息巻いていますが、あまりこういうセッションものの参加には珍しい?ハプニングス・フォーのチト河内のドラミングもナイス。その他はジャズ勢ですが、ニューロック勢と同じく新しいジャズに積極的にかかわっていたメンツで、今もって評価の高い日本のロック/ニューロック/和ジャズ/ジャズ・ロックの名盤。

↑ユニオンの先着特典の帯。
ゲスト参加の布施明が大きく捉えられているのが興味深い。

もしL.L.L.が好きな方は絶対にこちらの二枚もオススメです。


どちらも上記と同じくキングから1971年に発売され水谷公生と横田年昭が参加(他にもかぶっているメンバーも)している日本のジャズ・ロック名盤。

左)横田年昭とビート・ジェネレーション/フルート・アドベンチャー
右)猪俣猛とサウンド・リミテッド/イノセント・カノン

※これらについてはまたいつか取り上げたいと思ってます。

大野雄二「永遠のヒーロー」CD化!

2009年02月26日 00時08分03秒 | 邦楽
大野雄二の1977年のアルバム「永遠のヒーロー」が、
SONY MUSIC SHOPのオーダーメイドファクトリーで初CD化と相成りました。

めでたし!めでたし!

でも、ジャケが違う・・・



元々はこのジャケットで、そもそも「永遠のヒーロー」とは、ジェームス・ディーンのことであり、このアルバムはジェーム・ディーンのイメージ・アルバムとして大野雄二が書き下ろしたものでした。

おそらく復刻の段階で、ジェームス・ディーンのジャケの許可が下りなかったのだと思いますが非常に残念。しかも7曲目の曲名にのみ「ジェームス・ディーン」という名前が出てくるにとどまり、淀川長治さんによる解説/ブックレットもなく、もはやアルバムの企画の意図は全く感じられない残念な仕様に・・・

でも内容は文句なしで、これがプレス盤で聞けるということで良しとするしかないですかね。このオーダーメイドファクトリーは、タイミングを逃すともう手に入らないので要注意。大野雄二第二弾の「コスモス」は滑り込みで購入することが出来ましたが、第一弾の「SPACE KID」の発売を知ったのは完売後・・・しかも中古店に出ることはまずなく、ネットオークションで出ても非常に値段が高いんですよね・・・ということで今回のアルバムも既に完売なので、コレクターの心はある程度満たしてくれました(苦笑)

01.エデンの東/フェアモントの想い出
02.母への慕情
03.天性の資質
04.ニューヨークへ
05.愛と反逆の青春(エデンの東~苦悩~スピードへの挑戦~孤独)
06.ピア・アンジェリの愛のテーマ
07.ジェームス・ディーン組曲
  ①理由なき反抗
  ②エデンの東
  ③ジャイアンツ
08.1955年9月30日

大野雄二:Keyboards
松木恒秀:Guitar
寺川正興:Bass
江藤 勲:Bass
武田光司:Drums
穴井忠臣:Purcussion
ラリー須永:Purcussion
ジェク・H・コンセプション:Tenor Sax
伏見哲夫:Flugel Horn

和モノ界おなじみのメンツが揃い、分かる方なら分かるまず間違いないメンバーです。
1977年ということもあり後のルパンに通じるようなファンキーさが垣間見えます。
⑤の途中からファンキーな展開を見せたり、⑦でも大野節には欠かせないファンキーなギターのカッティングが出てきたりと、レコードでもDJに人気の音楽性の高い一枚。ジャケやタイトルが紛らわしいですが、サントラでもなんでもなく、大野雄二が描いたイメージ・アルバムなので、重要なソロ作として捉える方がよろしいかと。

鈴木茂の件

2009年02月21日 00時02分17秒 | 邦楽
鈴木茂氏が世間の話題をさらっている。

大好きなギタリストなので、非常に残念な話である。

しかしニュースで「はっぴんえんど」のギタリストとして紹介され、
そこでははっぴいえんどの曲が流れており、逆に注目を集めるような形となった。

小室哲哉の時とも似たような状況だ。

さらになんと今回の件を受けてレコード会社は、
関連アイテムの出荷を止めたそうだ。

同僚のY氏に教えてもらったが、
今回新たにポニーキャニオンからHQ-CD仕様で
URC/ELECのカタログを復刻しているが、
なんとはっぴいえんどのページが削除されている!

こちらがそのページ。「はっぴいえんど」の詳細をクリック!

なかったことになっているのである。

現在の社会的な関心から止むを得ないことかも知れないが、
今作ったアルバムではないのだからちょっとやりすぎな気もします。

海外のロック・ミュージシャンが逮捕されたとしても
決して出荷停止にはならないと思いますが。
まぁ海外と比べてもしょうがないですが。

今回の件があったとしても私の好きなギタリストには変わりなし!

はっぴいえんど時代、岡林信康のバックでも弾きまくっているが、
3月にはいよいよURC復刻音源第四弾が発売されるらしく期待大!

岡林信康のCD情報はコチラ!

ファースト・ソロを日本人で再現した短期間のバンド「ハックル・バック」



私も観たハイドパークでの演奏。昔からのギターを使っている!


『内田裕也/俺はロッキン・ローラー』を読む

2009年01月07日 22時35分51秒 | 邦楽
2008年12月に廣済堂より文庫本化されたこの内田裕也の書籍、
「俺はロッキン・ローラー」。
(元は1976年に講談社から発売されたもの)

これすっごく面白いです。

今でもニュー・イヤー・ロック・フェスや色々な話題で、
度々マスコミに登場し話題をさらっていますが、
本著は、あの「ロケンロー」な調子でとんとん拍子で進んでいく、
そのリズム感がなにより読んでいて楽しい。

そしてやはり裕也氏の「ロックとは何か?」という根源的なところの熱いスピリットと
いかに日本にロックを根付かせるか?というところの熱い気持ちが伝わってくる素晴らしい本。

ワールド・ロック・フェスの裏側も垣間見れて日本のロック・ファンは何はなくとも必読。

また巻頭に載っている写真が格好いいこと!
ウルフヘアーに、タレサングラス、ロール・アップのジーンズに、
ロンドン・ブーツ、そして革ジャン!
これがロックでなくてなにをロックというのだろうか!

巻末には2008年のこの文庫化に際して新たな「あとがき」も付け加えられており、
76年のを持っているかたも買いなおし必至かと。

2008年の大きな話題といえば、フラワー・トラベリン・バンドの再結成
&NEWアルバム・リリースでしたが、それに伴うLIVE、あのジョニー・ルイス&チャーを
前座に迎えての日比谷野音でのLIVE。そのFTBが出る前のバンド紹介をユーヤさんが
やったのはあの場にいた誰もが嬉しかったのではないでしょうか?

私もその姿を拝見出来て凄く嬉しかったです。生ユーヤ。格好良い!

↓その時の写真。遠いし、携帯だしで、全く見れたものではないですが、
 なんとなく私が嬉しがっているのが分かって頂けるかと(笑)

別冊大人の科学マガジン・シンセサイザークロニクル

2008年08月06日 08時54分12秒 | 邦楽
これ買いました。

思った以上に遊べて楽しいです。

以前に発売されたテルミンとも合体させることが出来るようです。
(ちょっとした改造が必要)

http://otonanokagaku.net/magazine/sx150/index.html

↑ここの公式HPでコーネリアスなどのミュージシャンが、
 ふろくのシンセサイザーを操る様子を見ることが出来ます。

皆さん、手軽なシンセサイザー、お一ついかがですか?

風の谷のナウシカ

2008年07月05日 09時12分39秒 | 邦楽
風の谷のナウシカが大好きです。

毎年日テレでは必ず放送しますね。

いつも見るようにしてます。

で今年も放送されているのを見ましたが、
急に漫画版が読みたくなり、
先日わざわざ実家に帰って漫画版全7巻を持って帰ってきました!

いやぁ、漫画版の方が確実に面白くて、奥が深い!
「人間の業」を描いてます。

アニメージュに1982年に連載が開始されて1994年に連載終了。
後追い世代ですが、確か最終巻の時は、発売当初に買いました。

でも子供の時に読むよりも、大人になって読んだ方が断然面白いです。

1982年から1994年というわりとバブリーな時代に作られたにも関わらず、
宮崎氏の時代を超越した感覚にびっくりさせられます。

そしてこれを読めばこそ、映画版の凝縮さがよくまとめてるナァと感心させられます。

※写真は漫画版の表紙でも、特に好きな表紙。クシャナ姫惚れます(笑)

映画版では一切使われていない安田成美の「ナウシカ」。
家にあったジブリのCDでよく聞いてました。

でもこの曲は松本隆×細野晴臣のゴールデンコンビ。さすがです。



シューゲイザー

2008年05月31日 09時07分52秒 | 邦楽
古いクイック・ジャパンをペラペラめくっていると(昔のQJは面白かった!)、
ページの欄外にちょっとした告知が。

何でも今度(大分古い話ですよ)一年半ぶりに、
クラブチッタ川崎で裸のラリーズのステージがあると。
で、マイ・ブラやソニック・ブーム好きも必見というようなことが書いてあった。

ふんふん、今でこそなにやら神格化された感があるラリーズですが、
当時もそうなのかも知れないけど、QJ編集部はラリーズの轟音具合が、
シューゲに通じるものがあると思ったんでしょう。で上のような案内を出したと。

でもシューゲイザーが再び盛り上がっているようだけど、
シューゲ好きからみて「裸のラリーズ」はどういう位置付けなんでしょうか?




ラリーズもどきのフォロワーは多いけど、
こういう違った面から評価されると、
また新たなアプローチの音楽が生まれてきそうだけど。

石川晶「カウント・バッファローとジャズ・ロック・バンド/ソウル・アンド・ロック」

2008年04月28日 20時32分39秒 | 邦楽
若干発売が延期になっていた
コロンビア100年企画「コロンビア*レディメイド コロンビア100年」が
2008年4月16日にいよいよスタート。

その第一弾が小西康陽監修の9タイトルが一斉発売となりました。
(残念ながら1タイトルは発売中止)

私もその並々ならぬラインナップから今か今かと待っていましたが、
とりあえずの一枚はやはりこれ!ということで、簡単にレビューしたいと思います。

『カウント・バッファローとジャズ・ロック・バンド/ソウル・アンド・ロック』
(オリジナル発売日:1969年7月25日)

1.ザ・クーガー
2.アイム・ゴンナ・メイク・ユー・ラヴ・ミー
3.ミッシェル
4.グリーン・スリーヴス
5.いそしぎ
6.最後の一滴
7.ヘイ・ジュード
8.深い河
9.馬子唄

60年後半からそれこそ目をみはるような膨大な数のセッションをこなした
売れっ子ドラマーで、今や日本のレ・グルーヴ・マスターとしても評価の高い
石川晶の一枚。彼が率いたバンド(メンバーは流動的だが、超一流のジャズメン/スタジオメン)
で有名なのが、「ゲンチャーズ」や「カウント・バッファローズ」だが
「カウント・バッファローとジャズ・ロック・バンド」の結成第一弾となるのが本作と解説に書いてある。
まぁ、「カウント・バッファローとジャズ・ロック・バンド」でも「カウント・バッファローズ」でもほぼ同じであるわけですが、
録音は1969年の4月となっています。

またまた見開きジャケに書いてある解説が正にその通りなので引用させてもらうと、
「ニュー・ロックがどうのR&Bがどうの・・・・・・・・・・と文字で説明するより、
 このレコードを聞いて頂く方がてっとり早いことでしょう。」と!!!

メンバーはこのようなメンツ。
石川晶 :Ds
寺川正興 :B
佐藤允彦 :P
鈴木宏昌 :P
杉本喜代志 :G
村岡建 :Sax

今見てもかなり豪華なメンバー。それぞれの出自はもちろんジャズにあるわけですが、
時代の空気を存分に取り込み多いにハッスルしており、
否が応でも熱くなります。
特に石川晶の手数の多いドラミングと、寺川正興のグルーヴィーなベースのリズム隊。

この70年前後の時代にとって、R&Bでもファンクでもロックでもなく、
かつジャズでもない、異様に主張しまくるグルーヴィーなベースが多く聞かれるが、
多くが寺川正興と江藤勲のベースであり、この二人がいなければこの時代成り立たないのでは?というほど。

このアルバムでも寺川正興のブンブンいうベースが痛快である。

そのリズム隊の上に村岡健の豪快なSAXが絡むのだからたまらない!

曲は石川晶がこの時代多く演奏することになる洋楽のカバーが多いのだが、
彼とこのメンバーが演奏すると先の解説ではないが、
ロックでもジャズでもなく、正にジャズ・ロックとなるわけである!

しかしここで注目なのが佐藤允彦。
1966~68年までバークリーで学んびその帰国後、
同じ1969年に自身の『パラジウム』を発表しSJ誌の「日本ジャズ賞」を受賞した佐藤允彦である。

その佐藤允彦がこのアルバムの中でオリジナル2曲を提供(①⑥)。
それが非常に面白く作用しており、
石川晶はこの時代正直同じようなインストものを沢山発表しているが、
そこでは聞かれないような「フリージャズ」の感覚がこのアルバムの中には入っているのである。
これも1969年ならではであり、佐藤允彦や杉本喜代志といった若手を起用する
石川晶の凄いところではないだろうか?

そんな時代の空気をふんだんに取り込んだ要注目の一枚が、
紙ジャケで、しかも中綴じのピンナップも再現し2,100円という価格なのは驚きである。

同時発売の8タイトルも面白そうなラインナップでぼちぼち買い集めようかと思ってます。

さらにこの9タイトルが第一弾ということで、これ以降第二弾も楽しみです!

コロンビア*レディメイドの特設ページはこちら!
http://columbia.jp/columbia-readymade/catalog/index.html

ROCK LEGENDS 四人囃子×CREATION 於JCBホール

2008年04月23日 20時09分37秒 | 邦楽
行って来ました!08年4月19日(土)、水道橋のJCBホールに!!!

小雨が降りつく中、仕事がうまく切り上げられず、
スタートの18時に水道橋駅につき、
走ってJCBホールに向かい、四人囃子の一曲目の頭を、
座席を探しながら聞きました。
(なんとアリーナ席の前から四番目!近かった!)

実は20代にして四人囃子を見るのは三回目。
今回も格好良かった!森園さんなんてより精悍な顔つきになっていて、
鋭いギターソロも良し!

ただしやけにプログレ感を狙った感じの
大業なライト(まぶしかった・・・)や映像処理などちょっとやりすぎ感がありました。
もしスクリーンに映してくれるならもっと森園さんの手元アップが見たいです!

01. なすのちゃわんやき
02. 空と雲
03. おまつり
04. オレの犬 (新曲)
05. 空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ
06. レディ・ヴァイオレッタ
07. カーニバルがやってくるぞ
08. 泳ぐなネッシー
09. 佐久間#1 (新曲)
10. 一触即発
アンコール
11. Cymbaline

アンコールは、いわずと知れたピンク・フロイドのシンバライン!
雰囲気もぴったりで、曲自体好きなので嬉しかった!

それにしても新曲を2曲も披露したり、チラシにも挟まってましたが、
フジファブリックとの対バンを行う予定だったりといつにも増して
精力的で、ファンには嬉しい限り!

そして休憩を挟み次はクリエイションの登場!
2005年にフュージョンのイベントでクリエイション名義でLIVEを行いましたが、
これが実質的な再結成となるんではないでしょうか?

私はブルース・クリエイションがそれこそ凄く好きで、
そこから順を追ってCREATIONにたどり着き、
1STや2NDなどMDに録音してずうっと聞いてきました。
この気持ちはなかなか文章におこすのは難しく、
クラプトンや成毛滋と並んで、私にとっては神!なわけですが、
私が好きになった頃には、御仁はすでにアメリカに活動の場を変えており、
時折日本に帰ってはくるものの、今回昔の曲もやるという
「CREATION」の再結成が、どんなに私にとってどんなに嬉しいか!

で始まるやいなや、初期の曲のオンパレードに涙・涙・涙!
かっちょえ~!歌もレコード聞いてた通りの声だ~!
ギターもうまい!と当たり前だが、初めて目にして再確認!

01. PRETTY SUE
02. LONELY NIGHT
03. YOU BETTER FIND OUT
04. SECRET POWER
05. DARK EYED LADY OF THE NIGHT
06. TRY ME TONIGHT
07. NEW WAY NEW DAY
08. JOHANNA
09. NEW YORK WOMAN SERENADE
10. LONELY HEART
11. MAMA YOU DON'T CRY
12. STORMY MONDAY BLUES
13. DREAMS I DREAM OF YOU
14. TOKYO SALLY
15. TOBACCO ROAD
アンコール
16. SPINNING TOE-HOLD

途中、モニターの不具合があり大変歌うのが苦しそうで、
見てるこっちも不安になってしまいましたが、
MCにオヤジギャクをはさみつつ進行していき、
あっという間に過ぎてしまいました。

欲をいえばタバコロードでもっと熱いソロが聞きたかったナァ!

色々とリハ不足など聞こえてきますが、そういうことも含めて
私は後追い世代で見れたこと自体が奇跡でもあるので満足です!

さあ!次は5月の野音!
今度はブルース・クリエイションの再結成だ!

中央線な本

2008年04月21日 20時57分49秒 | 邦楽
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自分は中央線在住者ですが、なぜ中央線が好きなのか?
この本を読めば分かるような気がする本2冊をご紹介。

一冊目は、左の写真の『たのしい中央線5』。
いつも立ち読みで済ませてたんですが、
今回第5号が出てて、手に取ったら知り合いが写真で出てるんでびっくり!
思わず買ってしまいました(笑)

まだ全部読んでないのですが、
銀杏ボーイズやリリー・フランキー、みうらじゅんなど、
サブカルなメンバーが中央線についてあれやこれやいってるわけなんですが、
リリー・フランキーのかばんチェックは面白かったなぁ。

やっぱりリリーさん粋ですよ、男の格好良さを知ってる。
「この子は中央線から抜け出せない」「変な草が見つかったら警察に通報だね」
「コアラのマーチを入れておいて欲しい」「六角レンチで何をまわしてるのか」
など、つっこみのコメント一言事に笑ってしまいました。

そしてみうらじゅんx鈴木研一(人間椅子)の対談!
これも笑ってしまいました!
「田園都市線なんてもうロックじゃないラインだと思ってるでしょ?」
という発言だったり、中央線ロック事情(?)だったり、
中央線ロックの今昔だったりを、二人の昔ばなしに例えて対談していて笑えました。

他にもなぎら健一が語る高田渡など、音楽的にも面白い記事があるので楽しみです。

あ、でもこれが面白いと思うのは、自分が中央線に染まっているからだろうか(笑)?

もう一冊は、右の写真の『中央線ジャズ決定版101』。
今まで「中央線ジャズ」という言葉を耳にしたような気はしますが、
これを読めばより明快に分かりそうな一冊。

中央線の「メインストリームとは違う独自の方向」というのが、
ジャズというジャンルでもまんま当てはまるというのが面白い。
でもメインストリームではないのだけど、重要な一面があるっていうのが格好良い。

こないだライブを見て、CDもこのブログで取り上げた古澤良治郎さんなんて、
本当に中央線ジャズって感じだもんなぁ。
さっきの「たのしい中央線」を引っ張ってくれば、
田園都市線でジャズって言ったらやたらお洒落そうでなんか違うわけで(笑)
ロックもジャズも、これぞ中央線って感じです。

ある意味今盛り上がっている和ジャズとは絡みそうで、絡まないが、
実は非常に日本ジャズ史にとっても重要な一冊であると思う。
年代順に並べてあるのも良いですね。

中央線に住んでる人も、住んでない人も是非興味ある人は手にとってみて下さい。

GSフィルム・パーティー~黒沢進を偲んで

2008年04月21日 13時35分19秒 | 邦楽
4月18日(金)は、阿佐ヶ谷に黒沢進さんの追悼イベントに行ってきました。

亡くなった時は、新宿のロフトで追悼イベントがありましたが、
今回は復活した阿佐ヶ谷のロフトでのイベントとなりました。
黒沢さんがなくなって、早くも二年が過ぎたことにあります。

残念ながら、仕事で終わりの方しか見ることが出来ませんでしたが、
貴重な映像を見ることができ、満足です。

私が着いた時には、1981年の日劇さよならウェスタン・カーニバルの
映像が長く流れておりました。

映像は初めてみましたが、本当に感激するくらい格好よく、
あまりGSブームの頃の映像は残ってませんが、
それを偲ばせるステージ・アクションに目から鱗でした。

特にタイガースとスパイダースのステージに時間が割かれておりましたが、
GSブームからまだ10年ばかり、メンバーも恐らく30歳前後、
GS後に、それぞれ役者にソロにと活動していた時期で、
皆さんまだまだ現役バリバリの頃なんですね~。

タイガースは、今の俳優姿からは想像できませんが、
サリーのグルーヴィンベースが大好きなんですが、
そのベースもブリブリいっており、シーサイド・バウンズにおける、
メンバーそろってのステージアクションが格好よかった!

さらに名曲「君だけに愛を」におけるジュリーの指を指すアクション!
あれは女性だけでなく、男性でも思わずグラリと来てしまう格好良さ!
これは人気が出るのも当たり前ってもんです!

スパイダースはもうさすが!と言いたいステージング。
演奏もさることながら、もうマチャアキのMCが素晴らしいのなんの!
きっと60年代もこんな風にお客さんをわかしていたんだなぁと想像出来ました。

わざわざ81年のこのステージのためにおろしたという、
おそろいのミリタリールックも勇ましかったですが、
ロックの先駆者!といえるような堂々のロックン・ロールさに感激しました。

思えば今や「日本のロック」といえば、「はっぴいえんど」がやたらと持ち上げられる時代ですが、
やはり日本のロックの最初はGSにあったのではないかと思います。

もちろんロカビリーやエルビス・プレスリーの影響もあり、
それこそウェスタン・カーニバルが全盛を極めていましたが、
ビートルズ・ショックのあとに自分達でロックをやりたい!と
純粋にロックを始めたのが、戦後生まれのベビーブーマーたちであり、
ただそれが既存の歌謡曲という枠に埋め込まれてしまい(当時はそれしか適わなかった)、
それが「グループ・サウンズ」というかたちで消費されてしまったわけである。

GS終焉後のニューロックの時代だって一朝一夕で出来たわけではなく、
GS畑出身のミュージシャンがそれこそ大勢いたわけで、
どう考えても無視できる存在ではない。

と、まぁ、長くなってしまいましたが、
この1981年の「さよならウェスタン・カーニバル」のステージをみて、
キョウレツにロックを感じてしまったわけなんです。

結構YOUTUBEにUPされてるみたいなので、
探してみてください。

スパイダースによる「デイ・トリッパー」のカバー!
あえてあのリフを使わないアレンジが逆にファンキーさを出してます。
メンバーの振り付けも要チェック!
(観客の女の子がカメラを向けられて顔を隠す/そむけるのが、なんとも当時を偲ばせます・笑)