サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

SOFT MACHINE の Hugh Hopper 亡くなる

2009年06月09日 00時57分46秒 | 洋楽
訃報です。

SOFT MACHINE で有名なベーシストである「ヒュー・ホッパー」氏が亡くなったとのこと。

あの強烈なファズ・ベースには本当にびっくりし、フレーズにも驚愕しました。
ホッパーのファズ・ベースとラトリッジのオルガンがカンタベリー・サウンドを
作ったといっても言い過ぎでないくらいその功績は偉大すぎます。

最近改めてソフツを聞いてただけにショックは大きいです。

ご冥福をお祈りします。

ソフト・マシーンといえば、1STも大好きですが、
やはりジャズ・ロックの名盤「THIRD」が一番かと。
(最初に聞いたのも3RDでした。)


そしてそのTHIRDの見開きジャケの内側。
雰囲気がたまらなく格好良いです!


そして1971年の有名な映像。頭から強烈なベースを聞くことが出来ます。
それにしてもなんのエフェクターを使ったらこんな音が出るんでしょうか?
知っている方がいれば教えてください。


YES / ROUNDABOUT

2009年05月19日 23時35分24秒 | 洋楽
ピンクフロイドの来日音源で続けようと思いましたが、
もうすぐ紙ジャケで復刻されるYESが気になってしまって、
今日はYESにします!

YESといえば個人的には「危機」を何度も聞きましたが、
YESの「Roundabout」がメチャクチャ格好良くて大好き!

1971年録音のアルバム「FRAGILE」の一曲目に収録。
やはり前任のトニー・ケイからリック・ウェイクマンにキーボードが変わったことが一番の話題か。
これで全盛期を迎えるYESが出来上がったわけである。

大作と比べると、短いですけど、それでも充分に長い一曲ながら、
この疾走感とグルーヴは凄い!この一曲でYESがどんなに凄いバンドか分かるというもの。

ハーモニクスで始まり、ベースがブンブン言いまくる・・・
彼らのテクニックが余すことなく詰め込まれた、これぞプログレ!これぞ名曲!
サビの部分(ラウンダバ~ゥトと歌うところですね)がキャッチーで、
不思議と大業さが出ないところが良いです。

1973年の「Yessongs」からのYoutube!



あ~格好良い!!!!!



で、久々に棚から出してきたのが、この音源「HANDLE WITH CARE」。
ビル・ブラッフォードとリック・ウェイクマンの二人が在籍していた時期の
貴重なLIVE音源。1971年と1972年のLIVEをそれぞれ1CDで収録したプレス盤2CD。

短いセットながら演奏内容は凄い!
音は充分聞ける内容で、オススメです。

■DISC.1
Recorded Live at Swing Auditorium,San Bernadino,CA.USA 17th March 1972
01.Firebird Suite
02.Roundabout
03.Heart Of The Sunrise
04.Clap
05.Perpetual Change (incl. Drums Solo)
06.I've Seen All Good People


■Disc 2
Recorded Live at Academy Of Music,New York City,NY.USA 24th November 1971
01.Firebird Suite
02.Roundabout
03.I've Seen All Good People
04.Clap
05.Wakeman Piano Solo
06.Long Distance Runaround
07.The Fish
08.Perpetual Change (incl. Drums Solo)
09.Yours Is No Disgrace

PINK FLOYD / MISSING PIECES: JAPAN TOUR 1972

2009年05月18日 10時28分58秒 | 洋楽
2009年2月に発売された新作来日音源。

1972年、二回目の来日公演のコンピですが、
単なるコンピではなく、札幌公演でのアンコール「原子神母」が初の音盤化!
とまさに歓喜の発掘。

コンピなので、ここから全長版がまた出てくると嬉しいのですが。

やはりフロイドは最高です。

Disc 1
1972年3月7日東京東体育館
01. Speak To Me
02. Breathe
03. On The Run
04. Time
05. Breathe(Reprise)
06. The Great Gig In The Sky
07. Money
08. Us And Them
09. Any Colour You Like
10. Brain Damage
11. Eclipse
12. Set The Controls Of The Heart Of The Sun

Disc 2
1972年3月8日大阪フェスティバルホール
01. Echoes

1972年3月9日大阪フェスティバルホール
02. A Saucerful Of Secrets

1972年3月13日北海道中島スポーツセンター
03. Atom Heart Mother

Leon Thomas / Spirit Known And Unknown

2009年03月25日 00時08分19秒 | 洋楽
1969年の名盤レオン・トーマスの名盤
「Spirit Known And Unknown」。

この勇ましいジャケには「New Vocal Frontiers」とサブタイトル的に銘打たれていますが、その名に恥じない「ヨーデル唱方」が実に素晴らしい!

このヨーデル、聞く人が聞けば嫌がられそうですが、
私にはもの凄くメロウに聞こえます。

メンバー
Leon Thomas : vocla
James Spaulding :flute,sax
Lonnie Liston Smith :piano
Pharoah Sanders :sax
Richard Davis :bass
Cecil Mcbee :bass
Richard Landrum :bongos
Roy Haynes :drums

ロイ・ヘインズのドラムにセシル・マクビー(Richard Davisも)のベースのリズム隊に、ロニー・リストン・スミス、そしてファラオ・サンダースまで参加してます。メンツ豪華です。でもこの豪華なメンバーに負けないくらいこのレオン・トーマスやってくれます。

01.Creator Has a Master Plan (Peace)
02.One
03.Echoes
04.Song for My Father
05.Damn Nam (Ain't Goin' to Vietnam)
06.Malcolm's Gone
07.Let the Rain Fall on Me
08.Um, Um, Um
09.Night in Tunisia

このジャケ、なんか勇ましいというか、やらかしそうな感じですが、全体的にものすごくメロウ。今やスピリシュアル・ジャズの名盤の評価も高いです。06「Malcolm's Gone」などフリーに接近してますが、あくまでもメロウ。特に一曲目はなんど聞いても気持ち良いです。それにしてもロイ・ヘインズのドラムが大きめにミックス?されておりこれもまた気持ちよし。

2002年のCDにはボーナス・トラックで9曲もの未発表曲が入ってますが、録音年が1958年ということで貴重ではありますが、ちょっと統一感を欠いてます。

日本のファン、サンタナ・ファンにはこれがやはり有名でしょう!





近年の紙ジャケ完全再現も記憶に新しいサンタナの名盤「ロータスの伝説」に刻まれたボーカリストの声こそレオン・トーマスなのでした。上記紹介のアルバムとはまるで違いますが、サンタナ・バンドにも合っています。おそらく当時レオン・トーマスを目当てで観にいった人はいないと思いますが、どうなんでしょうか?

youtubeは当時放送されたテープからアップされたものですが、海賊盤DVDも私の知る限り二種類出ており、一種類は上記の映像のように絶えず画面下の部分に字幕を遮る帯状のものが出ているもの。これは実際に色んな情報が画面下にテロップとして出てくるのですが、それを見えなくするようにしたものです。もう一種類はその帯状のものがないもの。こっちはテロップも読むことが出来ます。ちょっとしたメンバーの一言などが味のあるフォントで時折出てくるので今から見ると楽しめるのでこちらの方がオススメですが、面倒くさいことの微妙に曲目が異なっていたように記憶してます。比べるものが手元にないので出来ませんが、そんなようだったかも知れません。

ということでロック・ファンやロック/ジャズを知らない人にも「メロウ」なアルバムでオススメできるレオン・トーマスの1969年の一枚でした。

John Coltrane / My Favorite Things

2009年03月23日 10時03分11秒 | 洋楽



最近お気に入りの動画。

1961年のドイツの番組での映像。

John Coltrane - soprano sa
Eric Dolphy - flute
McCoy Tyner - piano
Reggie Workman - bass
Elvin Jones - drums

昔は見る事が出来なかった映像が今やYOUTUBEで簡単に見る事が出来て感慨深し。

やはり耳で聞くより、目で見る方のインパクトの方が強い!
そしてソプラノの音が生々しい。手元の動きもよく分かるし。

こちらは画像が悪く、時間が短いながらも「A Love Supreme」も演奏しています!


Duane Allman/A Anthorogy volume Ⅲ

2009年03月04日 08時52分13秒 | 洋楽
オフィシャルでは「volume Ⅱ」まで出ており、先日SHM-CD/紙ジャケ化もされた
デュアン・オールマンのアンソロジー・シリーズ。
この度MVから「MVR SPECIAL SAMPLER」として「vlume Ⅲ」が発売!

基本的には前二作と同じくデュアン参加作をまとめたものなので、もともとのものを持っている方には必要ないアイテムですが、デュアンは好きだけど他のアーティストのものまでは手を出していない方にはオススメ。こうしてまとめて聞けるだけでもありがたいですね。音質はオフィシャルから集めているので全く問題なし。一番最後にはインタビューが収められており、貴重な肉声が聞けますが、英語力がない私は何を言ってるか分かりません・・・ちなみみこのインタビュー、約23分収録されています。

曲名/アーティスト
Disc1
01.Mr.Bojangles/Lulu
02.Sweep Around My Back Door/Lulu
03.One More Night/Ronnie Hawkins
04.Down In The Alley/Ronnie Hawkins
05.Who Do You Love?/Ronnie Hawkins
06.Bad News/Johnny Jenkins
07.Dimples/Johnny Jenkins
08.Soulshake/Delaney & Bonnie
09.Cryin' For My Baby/John Hammond
10.I'm Leaving You/John Hammond
11.You'll Be Mine/John Hammond
12.When This Battle Is Over/Aretha Franklin
13.You Keep Me Hangin' On/Aretha Franklin
14.Toe Hold/Wilson Picket
15.My Own Style Of Loving/Wilson Picket
16.Ob-La-Di,Ob-La-Da/Artur Conley
17.Speak Her Name/Artur Conley
18.That Can't Be My Baby/Artur Conley
19.Hey Joe/King Curtis
20.Foot Pattin/King Curtis
21.I'm Easy/Boz Scaggs
22.Now You're Gone/Boz Scaggs
23.Finding Her/Boz Scaggs
24.Look What I Got/Boz Scaggs

曲名/アーティスト
Disc2
01.Sick & Tired/Ronnie Hawkins
02.Drinkin' Wine/Ronnie Hawkins
03.Red Rooster/Ronnie Hawkins
04.Ooby Dooby/Ronnie Hawkins
05.Patricia/Ronnie Hawkins
06.Odessa/Ronnie Hawkins
07.Spirit In The Dark/Harbie Man
08.Comin' Down/Eric Quincy Tate
09.Steal Away/Duane Allman
10.Melisa/Duane & Greg Allman
11.A Lucky Loser/Willie Walker
12.WABC Interview 1970

Peter Green The Anthology 4CD-Box!!!

2009年02月27日 12時54分59秒 | 洋楽


遅ればせながらピーター・グリーンの集大成BOXを入手!!!

3面見開きの仕様で、4枚のCDに、眺めているだけでも満足な貴重な写真がふんだんに使われている美麗ブックレットがついたこのBOX、日本未発売で(今後もきっとないでしょうな・・・)イギリスのSalvoから2008年に発売されました。

あのB.B.キングをして白人で一番凄いギタリストと言わしめたとか言ってないとか・・・どっちにしろ60年代のピーター・グリーンはクラプトンに肉迫するぐらいの実力をもったギタープレイヤーでした。

そのピーター・グリーン自身が監修したこのBOX、1~3枚のCDにジョン・メイオールのブルース・ブレイカーズから自身のフリートウッド・マックの音源、そして主要なセッション音源(オーティス・スパンやダスター・バーネット、ピーター・バーデンズなど)、ソロの音源が収録されており、最後の4枚目に隠遁生活からの復活後のスプリンター・グループでの音源を収録。復活後も侮るなかれ、バディ・ガイやドクター・ジョン、オーティス・ラッシュらとの音源も含まれております。

全4CDで、4時間30分超えの大ボリューム。おなかいっぱいです。

BBCの音源やライブ音源などブートでもサウンドボードで良質なものが現在は大分リリースされているので、その辺りまで視野にいれてCD一枚分全部未発表ライブ音源にしていたら、購買意欲が倍違うんだけどと思うのは私だけではないはず。有名どころだとデッドやクラプトンとのセッションもあるし・・・

現在廃盤ですが公式にもリリースされているBoston Tea Partyでの1970年のライブは本当に壮絶である。通常のブルース/ブルース・ロック、そして長いジャム・セッション、最後にジェレミー・スペンサーが興じる大ロックン・ロール大会。この音楽の三つの柱が同時代のどのバンドにもなく最高に格好よく機能していたのがピーターが抜ける前のフリートウッド・マック。このまま1970年代に突入していたら絶対にもっとビッグになっていただろうに!そういう面白さがあるライブ音源がないのは非常に残念。

でも今後もこれだけのボリュームでのBOXは今後も出てこないし、ブックレットは貴重な写真が本当に満載で史料価値もあり。72ページものカラーブックレットなので、なにはなくともピーター・グリーン・ファンは買うべし!

■Disc1
01.Evil Woman Blues With John Mayall
02.Stumble With John Mayall's Bluesbreakers
03.Sitting In The Rain With John Mayall's Bluesbreakers
04.World Keep On Turning With Fleetwood Mac
05.Supernatural With John Mayall's Bluesbreakers
06.Looking For Somebody With Fleetwood Mac
07.Long Grey Mare (feat. Bob Brunning) With Fleetwood Mac
08.Stop Messin' Around With Fleetwood Mac
09.Train Is Coming With Eddie Boyd & His Blues Band
10.Greeny With John Mayall's Bluesbreakers
11.Soul Dressing With Peter B's Looners
12.I Loved Another Woman With Fleetwood Mac
13.No Place To Go With Fleetwood Mac
14.You Don't Love Me With John Mayall's Bluesbreakers
15.Lazy Poker Blues With Fleetwood Mac
16.Merry Go Round With Fleetwood Mac
17.Trying So Hard To Forget With Duster Bennett
18.Ramblin' Pony With Fleetwood Mac
19.Drifting With Fleetwood Mac

■Disc2
01.Black Magic Woman With Fleetwood Mac
02.Albatross With Fleetwood Mac
03.Ain't Nobody's Business With Otis Spann
04.Someday Baby With Otis Spann
05.Watch Out With Fleetwood Mac (Blues Jam At Chess)
06.Ooh Baby With Fleetwood Mac (Blues Jam At Chess)
07.Horton's Boogie Woogie - Take One With Walter Horton, Otis Spann & S.P. Leary (Blues Jam At Chess)
08.Love That Burns With Fleetwood Mac
09.First Train Home With Fleetwood Mac
10.Need Your Love So Bad With Fleetwood Mac
11.Don't Goof With The Spook With Peter Bardens
12.Answer With Peter Bardens
13.Homage To The God Of Light With Peter Bardens
14.Oh Well Part 1 and Part 2 With Fleetwood Mac

■Disc3
01.Man Of The World With Fleetwood Mac
02.Before The Beginning With Fleetwood Mac
03.Momma Don't Cha Cry Peter Green, solo
04.Underway With Fleetwood Mac
05.Rattlesnake Shake With Fleetwood Mac
06.It's Gonna Be Me Peter Green, solo
07.White Sky (love that evil woman) With Fleetwood Mac
08. The Green Manalishi (with The Two Prong Crown) With Fleetwood Mac
08.Show-biz Blues With Fleetwood Mac
09.In The Skies Peter Green, solo
10.Like A Hot Tomato Peter Green, solo
11.Whatcha Gonna Do? Peter Green, solo
12.Carry My Love Peter Green, solo
13.Corners Of My Mind Peter Green, solo
14.Hidden Depth (feat. Zoot Money) Peter Green, solo

■Disc4
01.Big Change Is Gonna Come With Splinter Group
02.I'm A Steady Rollin' Man (feat. Otis Rush) With Nigel Watson & Splinter Group
03.It Takes Time With Splinter Group
04.Don't Walk Away With Splinter Group
05.Heart Of Stone With Splinter Group
06.Love In Vain Blues With Nigel Watson & Splinter Group
07.From Four Until Late (feat. Dr John) With Nigel Watson & Splinter Group
08.I'm Ready For You With Splinter Group
09.Cruel Contradictions With Dick Heckstall-Smith
10.Me And The Devil Blues With Nigel Watson & Splinter Group
11.Cross Road Blues (feat. Buddy Guy) With Nigel Watson & Splinter Group
12.Dead Shrimp Blues (feat. Hubert Sumlin) With Nigel Watson & Splinter Group
13.Travelling Riverside Blues (feat. Joe Louis Walker & Honey Boy Edwards) With Nigel Watson & Splinter Group
14.Time Keeps Slipping Away With Splinter Group
15.Look Out For Yourself With Splinter Group
16.Albatross With Chris Coco

↓裏ジャケ

初期 Weather Report !!!

2009年02月16日 10時10分23秒 | 洋楽
閑話休題。

最近知りました。この画像。
ブートでも出ている初期ウェザーリポートの1971年の映像。
どうやらドイツのテレビ番組でのスタジオでの映像のようです。

ここではマイルス・デイビスもロスト・クインテット~1970年代初期には
たいていライブの前半で演奏していたジョー・ザビヌル作の「Directions」を元にした演奏をしておます。

このフュージョンでもなく、紛れもなく1960年代までのジャズでもない、
真摯に音楽に取り組む様子が収められており本当に格好良いです。

特筆すべきは、ゲストで
Alan Skidmore (ts, ss, fl)
John Surman (bs, ss, b-cl)
Eje Thelin (tb)
の3人が加わっていることで経緯は詳しくありませんが、
アメリカのグループに当時のイギリス(&Eja Thelin=スウェーデン出身)の
俊英ミュージシャンが加わった非常に珍しい映像。

Alan Skidmoreは、あのブルース・ロックの名盤「ジョン・メイオールとエリック・クラプトン(ビーノ・アルバム)」でもサックスを吹いていたことで、クラプトン・ファンにも知っている方もいるかも。ここでは前髪短め&髭&丸眼鏡のいかにも当時のミュージシャンぽい格好で、テナー&ソプラノ・サックスにフルートと多方面の活躍を見せている。

このゲストの三人はそれぞれソロ作も発表していますが、この時はあくまでもアンサンブルを支える役目。ソロは終始ウェイン・ショーターがとっています。ちょっと淡白な感じがして個人的にはそんなに好きではないんですが。

そしてもう一つ貴重なのが、Alphonse Mouzon のドラミング。WRには、ファーストのみ参加なので、ここでの映像はとても貴重。シンバルをシャンシャンいわしながら非常にステディなドラミングが格好良し!

熱い時代を伝える貴重な映像です。












Marc Benno Live In Japan

2008年12月09日 15時14分54秒 | 洋楽
マーク・ベノの2005年の日本ツアーを音盤化したオフィシャル1CD-R。

ずっと欲しくてたまらなかったのですが、
CD-Rなのに通販限定ということで、非常に高くなかなか手が出なかったもので、
最近遂に安く手に入れることができ、ようやくここでの紹介と相成ったのでした。

なぜ欲しかったかというと、彼の朴訥として味わい深い音楽性が好きというのも
もちろんありますが、やはり狭山で行われた「ハイドパーク・フェス」に出演し、
私もそこに行って実際に観ることが出来た、同じ空間にいることが出来たから、
ということの方が大きいですね。

ハイドパーク・フェスは、久々にワクワクするような気持ちで行ったLIVEで、
特に一年目は出演面子の豪華さといい、あの豪雨といい、全てが思い出に残ってます。
そこで色んな人にサインをおねだりして、私の宝物コレクションが増えたのも良い思い出です。
細野晴臣氏、鈴木慶一氏、エリック・アンダーソンらに加えて、今回のマーク・ベノにももちろんサインいただきました!ちょっと恰幅が良い、陽気なアメリカンといった感じで、
すごく笑顔でサインの列に対応していてその人柄にますます好きになってしまいました。

そんな思い出の2005年のマーク・ベノでしたが、
バック演奏は日本の「ラリー・パパ&カーネギー・ママ」(良いバンドでした)や
「ドクター・K」こと徳武弘文らがサポート。
ハイドパーク・フェスのDVDで一部演奏模様が見れるので是非観てみて下さい。

マーク・ベノ自身は体に似合わない、何だかちっちゃいギターで演奏してましたが
(どこのメーカーだか分からず)、それでも時折はっとするようなフレーズを
身をくねらせながら発しており、やはり何十年も昔から活躍しているミュージシャンは違う!
と思ったのが印象に残ってます。

で、このその名もズバリな「Marc Benno / LIVE in JAPAN」ですが、
収録曲は以下の13曲。

01.GOOD YEAR
02.FAMILY FULL OF SOUL
03.JIMMY REED MAN
04.GOOD TIMES
05.SWEET HOME CHICAGO
06.LOST IN AUSTIN
07.JUST A LITTLE BIT
08.VICKI
09.CHASIN RAINBOWS
10.PUT A LITTLE LOVE IN MY SOUL
11.SECOND STORY WINDOW
12.LAST TRAIN
13.DONUT MAN

ジャケットは、ハイドパーク・フェスの時のステージのもので、
ステージ上からの格好良い写真。そういえば森山良子さんもコーラスで参加してました。
この時の良い雰囲気を思わず思い出さずにはいられません。

が、内容はこの時のツアーから構成されたもののよう。
というのもクレジット的なものは曲目以外はほぼ書いていない、
非常に簡素な仕様ですが、ブルース定番5曲目「SWEET HOME CHICAGO」の時には
MCで「ブルース・タウン・オオサカ!」と言ってこの曲を始めるので、そう思ったわけですが、
実際はどうなんでしょうか?ハイドパークの時の曲目すら詳しく覚えてないので、
なんとも言えないのですが・・・

ちなみこの時のツアーデータをおさらいしときましょう。

【マーク・ベノ・2005年日本ツアー】
9.3日(土)埼玉県狭山市 稲荷山公園
 HYDEPARK MUSIC FESTIVAL 2005
 open 11:00/ start 13:00
 1日券・前売 6000 / 当日 6500

9.5(月)横浜 THUMBS UP web site
 open18:30/start20:00
 前売 6,000 当日 6,500
 出演:Marc Benno with ラリーパパ&カーネギーママ

9.7(水)梅田 バナナホール
 open19:00/ start20:00
 前売 6,000 当日 6,500
 出演:Marc Benno with ラリーパパ&カーネギーママ

9.8(木)京都 磔磔
 open18:00/ start19:00
 前売 6,000 当日 6,500
 出演:Marc Benno with ラリーパパ&カーネギーママ

9.10(土)渋谷 クラブクアトロ
 open 19:00/ start 20:00
 前売¥6,500 /当日¥7000
 出演:Marc Benno with ラリーパパ&カーネギーママ

9.11(日)札幌 クラップスホール
 イベント名【Live HARVEST VOL .3】
 open 17:30 / start 18:00
 前売¥6,000 当日¥6,500
 出演:MARC BENNO with 奥沢明雄(from テキ-ラ・サ-キット)

9.12(月)仙台 サテンドール2000
 open18:30/start19:30
 前売 6000 当日 6500
 出演:MARC BENNO with 奥沢明雄(from テキ-ラ・サ-キット)


私は初日のハイドパーク・フェスしか見てないですが、
結構各地を巡ったのが分かります。

やはりなんといっても1971年の名盤「雑魚」からの④曲目、⑩曲目のセット・インが非常に
嬉しく⑩曲目はハイドパークのDVDにも収録されているように6分を超える白熱の演奏に。
原曲は3分程度。他にもおなじみのカバーもあり、非常にリラックスした中にも
音楽の楽しみ、マーク・ベノの音楽が凝縮されたような素晴らしいステージでした。

それを今回のこのCDで再確認出来たのが良かったです。CD-Rの簡素な仕様ながら、
オフィシャルなので当たり前ですが、音は完全にサウンドボードで、各パートの分離も
申し分なくなんのストレスもなく聞くことが出来ます(何だかどこかのブートのインフォみたい・笑)。

クレジットを詳しく書いて欲しかったのと、プレス盤だったら本当に文句なしだったのに、
でもでもマーク・ベノ好きなら絶対に聞いて欲しい一枚です。


ハイドパーク・フェス2005年のダイジェスト
※マーク・ベノも映ってます!


Gary Mcfarland/AMERICA THE BEAYTIFUL

2008年05月30日 23時27分46秒 | 洋楽
和モノファンには、渡辺貞夫がバークリーに留学中に彼と知り合いレコーディングにも参加した、
ゲイリー・マクファーランドのこちらは1968年のアルバム、
『アメリカ・ザ・ビューティフル』。

ジャズ・ロックつながりで、購入しました。
※国内紙ジャケも出ているようですが、今回は輸入版デジパックで。


ジャズ・オーケストラ編成による全6曲

1. オン・ディス・サイト・シャル・ビー・エレクティッド
2. 80マイル離れて
3. サバービア
4. “イフ・アイム・エレクティッド”
5. プロミスト・ランド
6. ドゥー・トゥ・ア・ラック・オブ・インタレスト

参加者がこれまた豪華。

エリック・ゲイル (g)
ウォーレン・バーンハート (p)
スヌーキー・ヤング (tp)
ランディー・ブレッカー (tp)
ジョー・ファレル (ts)
チャック・レイ二― (b)
バーナード・パーディー (ds)
…他
録音:1968年12月 / NYC

こうなると全くジャズを意識して聞けてしまうくらい、格好良い「ロック」です。

特に一曲目!

もう本当にびっくりしました!

冒頭の静寂から、ギターのカッティングが始まったと思ったら、
あれれ!これはひょっとして・・・

そうなんとリップ・スライムの「FUNKASTIC」じゃないですか!





全く知りませんでしたが、リップ・スライム、まんまパクってます。

ん~こんなところからネタを持ってくるとは、リップ・スライム、今更に凄い。

というか、ゲイリー・マクファーランド、感覚がヒップすぎ。

もうリップ・スライムの歌抜きのオケと思ってしまうほどの原曲ですが、
この原曲がもの凄い格好良い!1968年にしてこの感覚。

リップ・スライムを見ていただいて分かるかと思いますが、
まったくジャズではなく、ロック!

この一曲だけでも「買い」な一枚です。


BECK/WHRE IT'S AT

2008年04月17日 00時11分54秒 | 洋楽
急に思い出しました。

高校の頃、凄くBECKが好きでした。

特に「odelay」は何回聞いたことか!

そうそうなんで思い出したかというと、
なんと「odelay」のデラックス・エディションが出ていたのを
たまたま店で見かけたから。

デラックス・エディションといえば、どうしても60-70年代の
ロックなどの名盤が対象と思っていたのだが、
いつのまに「odelay」まで!?

この年になるとさすがに愛情が薄れてしまって、
買うまでには至らなかったけど、
当時うちにはケーブルテレビに入ってたおかげで、
MTVにずっとかじりつきで色々と影響受けました。

BECKもそんな中の一枚。
「odelay」自体は確か、高校の頃にアメリカにショート・ステイしたことがあって、
その時にニルヴァーナやノー・ダウト(凄く懐かしく、そして恥ずかしい...)
などと一緒に買ってきた中の一枚で、そうした事もあって色々と思い出す一枚。

「odelay」の中からはそれこそ全曲カットするのかと思うくらい、
実際シングル・カットも多く、プロモーション・ビデオも何種類も沢山流れてました。

その中の「WHRE IT'S AT」は特に好き。
ノスタルジーとヒップホップとオルタナ感が楽しさいっぱいに詰め込まれてる感じがして、
本当に久々に棚から引っ張り出してきて聞いたけど、最高に格好良し!

最近の動向はまるでチェックしてないけど、
あの頃はルックスから何から格好良かったなぁ。

そういえば、いつかの武道館にも足を運んだこともありました。

今日はそんな青春の一枚の紹介でした。

98年のFUJI ROCKでのBECK!


マイルスを聴け!Version7

2008年03月03日 20時52分07秒 | 洋楽
ついに買ってしまいました。中山康樹氏の「マイルスを聴け!」

買ったあとに気付いたんですが、どうやら2年ごとに改定版が発売しているらしく、
この「Version7」の発売は2006年。順当に行けばまた今年、新装改定版が発売されるわけですね・・・

でも良いんです!今この興味のある感じを埋めてくれるのはこの本しかない!
発売まで待てない!と納得しております。

この本は、公式盤/海賊盤を含めマイルスのアルバムを全473枚も解説した内容で、
どうやらこのVersion7の大幅加筆修正で全キャリアを網羅したことになったようです。

文庫本のサイズながらページ数が1000頁近く半端ない厚さとなってます(笑)

この本を片手にあれやこれやと日付や参加メンバーを調べたり、
音源を聞き比べるのがなんと楽しいこと!
マニアックな行為と揶揄されようとも一向に構いません!
こういう時が至福の時だったりするんです。

思えばツェッペリンも音源研究本が出ていたりして、
同じようにどの日付がいいだの演奏がどうだのと比べていたので、
もともとそういう地味な感じのが好きなのかも知れません。

確かに一枚で消えたバンドも良いんですが、
それよりもこの私の好きなバンドはこの公式に残したアルバム以外に、
ライブやスタジオではどういう音を出していたのかが非常に気になってしまうんです。
特にライブは、バンドの本当の姿を映すものと思っているので、
知らないバンドを買うときもライブ盤から買うときさえあります。

そんなこんなでマイルス・デイビスですが、
1940年代から1990年代までのそのキャリアは長く、
そのライブの数も半端でない数に上るわけです。
行き着くべくして、行き着いたわけですね(笑)

今は興味がある1969年から1970年代を集中して読んでますが、
この時期はアコースティックから電化に移っていく時期で、
その表現方法がジャズの枠から大きくはみ出した時期。
それだけに日々変化によみ、それこそ同じ演奏は全くなし。

この本を手に何枚か入手しましたが、これでさらにマイルスにのめりこむこと間違いなし!

Version8が出たときは、速攻に買っちゃうことも間違いなしです!

上半身裸のフルート吹きのおっさん、Herbie Mann。

2008年02月29日 00時19分54秒 | 洋楽
レコード好きなら必ず安箱で目にしているだろう、このジャケット。
私も何度も目にしましたが、どうにもうさんくさい気がしてそのまま箱に戻していましたが、
どうやらジャズ・ロック重要作だということで、中古CDでようやく手にとった次第。

「Herbie Mann/Memphis Underground」

これがもう格好良い!

こういうの聞かず嫌いというんでしょうね。何で早く聞かなかったのか。

というかこれはジャズ・ロックでもなんでもない。ソウル/R&Bである。

それは曲目をみても明らか。

1. Memphis Underground
2. New Orleans
3. Hold On! I'm Comin'
4. Chain of Fools
5. Battle Hymn of the Republic

ホールド・オン・カミンにチェイン・オブ・フールズやってるし!

ただこのアルバムの主旋律をとるのがフルートというだけである。
そしてそこにロックなギターが切り込んでくる、ということで、
ジャズ・ロックな位置づけらしいが、これは刺激的なR&Bといっていいでしょう。

でもそんなジャンルなんて無意味なほど、ノリノリで格好良い。
バックは百戦錬磨のメンフィス軍団。そこにラリー・コリエルとソニー・シャーロックのギター!
完全に同時代のロック勢を意識したチョーキングしまくりのフレーズに悶絶。

意外にマッチしているのが、ロイ・エアーズのヴィブラフォン。
こいうったやかましい音の中にあってもしっかりと主張してる。

そして3曲目のベースは、ミロスラフ・ヴィトウスが弾いてるのだが、
このR&Bのノリノリな大名曲を全く殺さない軽快でグルーヴィーなベースを弾いてます。

そしてどうにもうさんくさいおじさんが主役のハービーマン。
裏にスタジオでの録音風景が写っているのだが、ブースの中で上半身裸で、
さらに凄い顔してフルートを吹いている。

フルートって勝手にお嬢様が吹いてそうなイメージがあるのだが、
どうにもこの写真には笑ってしまう。でも恐らくメンフィス・リズム・セクションの
作り出す素晴らしいグルーヴに熱くなってしまったんでしょうね。
それは音を聞いても分かります、うんうん。

なので、まだ聞いたことのないロックファン、R&Bファン、ジャズファンの皆さん、
是非聞いてみてください。安いし。

それから上半身裸といえば、このアルバム。
またしてもうさんくさい(笑)

「Herbie Mann/PUSH PUSH」

pushhhh.jpg

でもこれはロックファンは絶対に聞かなければならないアルバムであります。
なんてたって、あの全盛期のオールマン・ブラザーズ・バンドのデュアン・オールマンが、
ギターで参加しているから!!!

デュアンはデレク&ザ・ドミノスの「いとしのレイラ」をはじめ、
色々なアルバムに参加していますが、このアルバムは貢献度やデュアン度でも
非常に高いアルバム。

いずれもっと詳しく取り上げたいですが、ここでは紹介にとどめておきます。

ジャズ・ロックあれやこれや(ゲイリー・バートンにマイケル・ギブスにコロシアム)

2008年02月20日 11時54分21秒 | 洋楽
最近久々に中山康樹/ピーター・バラカン/市川正二の三人による共著
『ジャズ・ロックのおかげです』を読んでいる。

私のジャズロック本と言えば、以前このブログでも紹介したことのある
松井巧氏の『ブリテッィッシュ・ジャズ・ロック』であったが、
最近色々とジャズを聞き進めていくうちに、
ジャズ・サイドからのロックへのアプローチ作品について、
すごく興味が出てきて前に古本で買ってあった『ジャズ・ロックのおかげです』を
取り出した次第である。

私にとってジャズ・ロックと言えば、再三にわたり述べてきたが、
なんといってもジョン・ハイズマンの「コロシアム」。
これを超えるバンドはない!と断言できるバンドである。

コロシアムのようにブリテッィシュ・ジャズ・ロックはどちらかというと、
ロック・サイドからのジャズでのアプローチ(厳密に言えば違うけど)が多い。
これは『ジャズ・ロックのおかげです』の中のピーター・バラカン氏の意見と合致する。

ちなみにピーター・バラカン氏はその本の中でジャズロックな作品を15枚挙げる中で、
最初はバターフィールド・ブルース・バンドの「EAST-WEST」から、
ジミヘン、フランク・ザッパ、ソフトマシーン、サンタナときて、グレイドグル・デッドまで
ジャズロックの範疇に入れており、さすがに私もう~んと思ったが、
外国人の感覚(と言っていいのか分からないが)はさすがに凄いと思った。

さて本著を読み進めていく中で、一枚興味を持ったCDを買ってみた。

61XXZRMZ7HL._AA240_

Gary Burton と Keith Jarrett の名義による1970年のアルバムの全5曲と、
1969年のGary Burton の「Throb」の全9曲を一枚にした2in1仕様のアルバムである。

これが中山氏にいわせれば、「ジャズ・フォーク・ロック」の代表格だそうだが、
まぎれもなくジャズ・ロックと断言していい作品で買って正解であった。
1970年のキース・ジャレットといえば、マイルス・バンドに参加しており、
最近その時期を好んできく私にとってもあの狂った弾き方をする才人が
他でどんなプレイをするのか気になったのが買う動機であった。

GARY BURTON(vib)
KEITH JARRET(p,elp,ss)
SAM BROWN(elg)
STEVE SWALLOW(elb)
BILL GOODWIN(ds)

このメンツによる1970年の作品は5曲中、3曲目を除いて他の4曲がすべて
キース・ジャレットの手によるもので、私は特に5曲目の
「THE RAVEN SPEAKES」がお気に入り。キースのエレキピアノから始まり、
ちょい歪んだグルーヴィーなエレキ・ベースにノリにノッた各面子のソロがあり、
キースはサックスまで披露している。このノリ、正にジャズ・ロック!

このCDの後半は、順番は違うが、前年録音のアルバムが収められている。

こちらは、このようなメンツ。
GARY BURTON(vib)
JERRY HAHN(g)
RICHARD GREENE(vln)
STEVE SWALLOW(elb)
BILL GOODWIN(ds)

リズム隊は同じで鍵盤がおらず、バイオリンのリチャード・グリーンが加わっているのが面白い。
なんでもカントリー/フォーク畑の出身で、ブルース・プロジェクトやマリア・マルダー、
エミルー・ハリスなどの録音に参加しているらしい。
ここからしてジャズではない(笑)

この69年のアルバムも70年のアルバムに負けず劣らず良いのだが、
ここでは作曲のクレジットに注目したい。

全9曲中、ベースのSTEVE SWALLOW によるペンが3曲、ギターのJERRY が一曲、
DAVID PRITCHARDなる人の曲が一曲、残りの一番多い曲がMICHAEL GIBBSである。

ん~!マイケル・ギブスと言えば、あの「タングルウッド'63」で有名な?!

61TAV5JM2SL._AA240_

よくよく調べてみると、やはり同一人物でした。

どうやらゲイリー・バートンとマイケル・ギブスはバークリー音楽大学で一緒だったらしい!
そういう縁ももあっただろう、ゲイリーは早くからマイケル・ギブスの曲を取り上げていたようだ。

そのマイケル・ギブスのジャケも素晴らしいジャズ・ロックの名盤「TANGLEWOOD '63」は、
1970年録音の1971年発表の2作目のリーダー・アルバム。
ヘンリー・ロウザーやクリス・スペンディング、ジョン・マーシャルなどなど、
ブリティッシュ・ジャズ/ロックの面々が参加したアルバムで、
タイトル曲は特に有名。
(どうも渡辺貞夫の「パストラル」にも似ているような)牧歌的な曲ではあるが、
各楽器のアンサンブルや瑞々しいソロがなんとも言えず格好良い。
これもジャズ・ロック名盤!

さてさて「TANGLEWOOD '63」と言えば、コロシアムで有名!

41WV22ZQ9DL._AA240_

もちろんこのアルバムは、オリジナル・ラインナップ(厳密にいうとメンバー変わってますが)による、
唯一のライブ盤にして、オリジナル・コロシアムのラスト作にあたる4作目。
クリス・ファーロウのボーカルがなんとも言えず強力で、
その他技術では同時代のミュージシャンの中でも最高レベルのメンバーの
丁々発止のやり取りも凄まじい名盤。

この中でマイケル・ギブスの「タングルウッド'63」が同じ曲ながらも
全然違うバージョンで収められている(発表の年も同じく1971年)。
聞き分けも面白いです。
どうやら初演はゲイリー・バートンらしく、そっちも聞いてみたいです。

というわけで、なんだかんだで結局繋がってしまった「ジャズ・ロック」。

こうして私はどんどん深い森へと足を突っ込んでいくのである(笑)


MILES DAVISの音源

2008年02月08日 02時28分26秒 | 洋楽
2004年に公式についに全貌が明らかになった1970年のワイト島での演奏。
DVD『マイルス・エレクトリック~パフォーマンス・アット・ザ・アイル・オブ・ワイト』

このDVDを先日見直していったら、自分の中での波が来てしまったようで、
無性にこの時期の音源を聞きたくて聞きたくてたまらなくなっていた時に、
出てました、こんなのが。

『MILES DAVIS/CBS CONVENTION 1970』

ワイト島が8月の29日の演奏に対して、
この音源は8月2日と8月18日の演奏が収められています。


CBS Records Convention, August 2, 1970

01. Directions
02. Bitches Brew
03. The Mask
04. Spanish Key

Steve Grossman - saxophone
Chick Corea - electric piano
Miles Davis - trumpet
Jack DeJohnette - drums
Dave Holland - bass
Keith Jarrett - organ
Airto Moreira - percussion

Tanglewood, Lenox, MA, August 18, 1970

05. Directions
06. Bitches Brew
07. The Mask
08. It's About That Time
09. Sanctuary
10. Spanish Key
11. The Theme
12. Miles Runs the Voodoo Down

Miles Davis - trumpet
Gary Bartz - soprano and alto sax
Chick Corea - electric piano
Keith Jarrett - organ, electric piano
Dave Holland - electric and acoustic bass
Jack DeJohnette - drums
Airto Moriera - percussion

一部ではオーディエンス録音となっているようですが、
VAN HALENが表紙のbeatlegでは、BILL GRAHAM所有の秘蔵音源でサウンドボード音源らしい。

定かではないが、一聴しただけではオーディエンスぽっくはなく、
オフィシャルと同等のレベルで聞けるのでサウンドボードなのかも知れない。

ちなみにこれもbeatlegからの拝借だが、
8/2の音源はスティーブ・グロスマン最後のギグで、
8/18の方は、ゲイリー・バーツ加入後初のギグのようだ。
この二人の違いを楽しむのにも最適である。

ワイト島と時期も同じ月ということで、非常に近く、内容も期待以上。

完全にジャズ・ロックしていて、今の自分の気分にぴったり。
70年代の電化マイルス最高です!!!

いわゆるマイルスのブートは始めて買ったのですが、
これはもうはまってしまうかも知れない(笑)

ちなみにCDのクレジットには誤りがあるそうなのですが、
そのままNET上のものをコピペしています。
神経質な方はごめんなさいね。