サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

The Doors 「LIVE IN NEW YORK」 6CD-BOX !!!

2009年11月26日 02時40分22秒 | 洋楽
いやー、とんでもないBOXが発売されました。
ドアーズの1970年1月17日と18日の、
しかも両日二公演づつなので、計4公演分を収めた6CD-BOXセット!



CD自体はバインダー式のケースに収められ、ブックレットが付いてます。

マニアの方は「NEW YORK」と聞いて、「ん?」と思った方もいるかも知れません。
というか、私は思いました。

そう、かつて発売された4枚組みBOXの中に
「LIVE IN NEW YORK」というディスクがあったのです。

BOXはこれ。


この二枚目が「LIVE IN NEW YORK」


このBOXのクレジットには、「1970」としか書いておらず、
これだけでは分からず仕舞いでしたが、
今回のこの6枚組みBOXのおかげで日付が判明しました。

4CDのBOXのDISC2に収録の「LIVE IN NEW YORK」は、
1970年1月17日と18日の4公演からの抜粋ディスクでした!

ちなみに抜粋版の曲目はこちら。
01.Roadhouse Blues
02.Ship of Fools
03.Peace Frog
04.Blue Sunday
05.The Celebration Of The Lizard
06.Gloria
07.Crawling King Snake
08.Money
09.Poontang Blues / Build Me a Woman / Sunday Trucker
10.The End

一曲目の「Roadhouse Blues 」は4公演中、全てで演奏されています。
冒頭のジム・モリソンの雄たけびは17日のセカンド・ショウのものですが、
演奏自体は17日のファースト・ショウのもののようです。

残りは4公演中一回だけの演奏だったりして、
聞き比べればどの公演のものかは分かりやすいと思います。

元々4CDのBOXの「LIVE IN NEW YORK」はコンパクトにまとまっていて、
好きなLIVE盤として聞いてきましたが(4CDBOXの残りは魅力を感じません・・・)
ようやくその全貌が明かされたわけです。

音は4CD-BOXで分かるとおり、もちろん抜群のサウンドボード。
ドアーズはオフィシャル・ブート・シリーズ「bright midnight archives」としても
音源をたくさん出してますが、同じく非常に高いクオリティです。
ジョン・セバスチャンがゲストで参加している曲もあります。
(ドアーズのLIVEでゲストというのは他の類を見ないですが、
 発掘されたLIVE盤では同様にジョン・セバスチャンがゲスト参加している
 ものがあり、仲が良かったんでしょうね。)

1970年は、マイアミ事件以後、狂乱というよりは、
より真剣に音楽に向き合い、ブルースに回帰し、
非常に音楽性に富んだステージを繰り広げており、
まま常軌を逸したMCなどもありますが、
ロック・バンド/ライブ・バンドとしては充実していたと思います。

オリジナル・アルバムだけでは分かりにくいですが、
今現在はbright midnight archivesでたくさんのLIVE盤が出ており、
今回のBOXもライブ・バンドとしての貴重な1ページがめくられたわけです。

ファンは絶対に聴くべし!

6CDの「LIVE IN NEW YORK」のTRACK LISTです。

Disc 1

January 17, 1970 (First Show)

1. Start Of Show
2. “Roadhouse Blues”
3. “Ship Of Fools”
4. “Break On Through (To The Other Side)”
5. Tuning
6. “Peace Frog”
7. “Blue Sunday”
8. “Alabama Song (Whisky Bar)”
9. “Back Door Man”
10. “Love Hides”
11. “Five To One”
12. Tuning/Breather
13. “Who Do You Love”
14. “Little Red Rooster”
15. “Money”
16. Tuning
17. “Light My Fire”
18. More, More, More
19. “Soul Kitchen”
20. End Of Show

Disc 2

January 17, 1970 (Second Show)

1. Start Show 2
2. Jim “How Ya Doing?”
3. “Roadhouse Blues”
4. “Break On Through (To The Other Side)”
5. “Ship Of Fools”
6. “Crawling King Snake”
7. “Alabama Song (Whisky Bar)”
8. “Back Door Man”
9. “Five To One”
10. Pretty Neat, Pretty Good
11. “Build Me A Woman”
12. Tuning/Breather
13. “Who Do You Love”
14. Tuning/Breather
15. “Wild Child”
16. Cheering/Tuning
17. “When The Music’s Over”

Disc 3

January 17, 1970 (Second Show) continued

1. Tuning/Breather
2. “Light My Fire”
3. Hey, Mr. Light Man!
4. “Soul Kitchen”
5. Jim’s Fish Joke
6. “The End”
7. End Of Show

Disc 4

January 18, 1970 (Third Show)

1. Start Show 3
2. “Roadhouse Blues”
3. “Ship Of Fools”
4. “Break On Through (To The Other Side)”
5. Tuning/Breather
6. “Universal Mind”
7. “Alabama Song (Whisky Bar)” – False Start
8. “Alabama Song (Whisky Bar)”
9. “Back Door Man”
10. “Five To One”
11. Tuning/Breather
12. “Moonlight Drive”
13. “Who Do You Love”
14. Calling Out For Songs
15. “Money”
16. Tuning/Breather
17. “Light My Fire”
18. More, More More
19. “When The Music’s Over”
20. Good Night – End Show

Disc 5

January 18, 1970 (Fourth Show)

1. Start Show 4
2. “Roadhouse Blues”
3. “Peace Frog”
4. “Alabama Song (Whisky Bar)”
5. “Back Door Man”
6. “Five To One”
7. We Have A Special Treat
8. “Celebration Of The Lizard”
9. Alright Let’s Boogie
10. “Build Me A Woman”
11. “When The Music’s Over”
12. More, More, More

Disc 6

January 18, 1970 (Fourth Show) continued

1. “Soul Kitchen”
2. For Fear Of Getting Too Patriotic
3. Petition The Lord With Prayer
4. “Light My Fire”
5. Only When The Moon Comes Out
6. “Close To You”
7. The Encore Begins
8. “Rock Me”
9. What To Do Next?
10. “Going To N.Y. Blues”
11. Tuning/Breather
12. “Maggie M’Gill”
13. Tuning/Breather
14. “Gloria”/End Of Show

ヨーロッパ・ジャズ黄金時代

2009年11月25日 14時23分22秒 | 洋楽
あいも変わらず、とりとめもなく(一応自分の中では筋は通ってますが)
音楽を聴きあさっていますが、季節とは不思議なもので、
秋~冬にかけては、思慮深いようなジャズであったり、
ブリテッィシュ系のロックやジャズ・ロックだったりを聞きたくなるものです。

そんな季節にうってつけの本がこれ!

星野秋男・著の「ヨーロッパ・ジャズ黄金時代」

音楽評論家・ライターにして、ヨーロッパ・ジャズの第一人者、2008年には『ブリティッシュ・ジャズの逆襲』シリーズの監修を務めたことでも知られる星野秋男氏によるヨーロッパジャズの本格解説書が登場!! 歴史・国別・ミュージシャン別に細かく解説した内容に加え、合計440枚となるディスク紹介も。さまざまな名盤・レア盤が再発され、高い人気を誇っているヨーロッパ・ジャズですが、そんなヨーロッパ・ジャズ入門者からマニアにまで大推薦の、圧倒的ヴォリュームでおくる決定版!


以下は目次です。

はじめに
1.ヨーロッパ・ジャズの歴史
2.イギリス
●総論
●イギリスのミュージシャン:ニール・アードレイ、ゴードン・ベック、ハリー・ベケット、グラハム・コリア、マイケル・ガーリック、タビー・ヘイズ、アラン・ホールズワース、クリス・マクレガー、ジョン・マクラフリン、ディック・モリシー、ドン・レンデル、ハワード・ライリー、レイ・ラッセル、アラン・スキドモア、ジョン・サーマン、ジョン・テイラー、マイク・テイラー、キース・ティペット、マイク・ウェストブルック、ケニー・ウィーラー、その他のミュージシャン
●ディスク紹介
3.ドイツ
●総論
●ドイツのミュージシャン:カール・ベルガー、ウォルフガング・ダウナー、クラウス・ドルディンガー、ヨキ・フロイント、ジョー・ハイダー、ギュンター・ハンペル、フォルカー・クリーゲル、アルバート・マンゲルスドルフ、エミール・マンゲルスドルフ、ミヒャエル・ナウラ、マンフレート・ショーフ、アレクサンダー・フォン・シュリペンバッハ、その他のミュージシャン
●ディスク紹介
4.フランス
●総論
●フランスのミュージシャン:ジョルジュ・アルバニタ、ジェフ・ジルソン、クロード・ギロー、フランソワ・ジャノー、エロール・パーカー、ジャン=リュック・ポンティ、ミシェル・ポルタル、ジャンゴ・ラインハルト、フランソワ・テュスク、バルネ・ウィラン、その他のミュージシャン
●ディスク紹介
5.イタリア
●総論
●イタリアのミュージシャン:フランコ・アンブロゼッティ、ジョルジオ・アゾリーニ、ガトー・バルビエリ、ジアンニ・バッソ、フランコ・チェリ、フランコ・ダンドレア、ジョルジオ・ガスリーニ、グイード。マヌサルディ、エンリコ・ラバ、ヌンツィオ・ロトンド、アルマンド・トロバヨーリ、エラルド・ボロンテ、その他のミュージシャン
●ディスク紹介
6.北欧諸国
●総論
●北欧諸国のミージシャン:スタファン・アベリーン、ベルント・エゲルブラド、ヤン・ガルバレク、ルネ・グスタフソン、ビヤルン・ロストボルド、テリエ・リプダル、ボボ・ステンソン、エイエ・テリン、その他のミュージシャン
●ディスク紹介
7.東欧諸国
●総論
●東欧諸国のミュージシャン:デュスコ・ゴイコヴィッチ、ヤン・ハマー、クシシュトフ・コメダ、ヤンシー・キョロシー、ヨアヒム・キューン、ロルフ・キューン、ズビグニエフ・ナオミスオフスキー、トマシュ・スタンコ、アンジェイ・トシャスコフスキー、ヤン・ヴルブレフスキー、その他のミュージシャン
●ディスク紹介
8.その他のヨーロッパ諸国
●総論
●その他のヨーロッパ諸国のミュージシャン:ウィリアム・ブロイカー、レオ・キュイパース、レイン・デ・グラーフ、ミシャ・メンゲルベルク、フリッツ・パウアー、アンディ・シェーラー、イレーネ・シュヴァイツァー、ルネ・トーマ、その他のミュージシャン
●ディスク紹介
9.プログレッシブ・ロックとジャズの関係
10.クラブ・ミュージックとジャズの関係
11.クラシック音楽とジャズの関係
おわりに

----------------------------------------------------
まだ読み始めた段階ですが、これは面白いです!

こんだけのものを纏め上げたものは今までなかったのでは?と思います。
ジャズ・ファンだけの読み物ではなく、
プログレやジャズ・ロックが好きなら、双方で相当人脈もかぶっているので、
きっとその面白さが分かるはず!

そもそもヨーロッパ・ジャズの成熟がなければ、
プログレもジャズ・ロックも生まれていなかったと思うので。
(アメリカにその手のバンドがいないのがその証拠かと)

星野秋男氏といえば、「BRITISH JAZZの逆襲」での
紙ジャケのリリースも記憶に新しいです。
(って、結構前の話ですけど・・・)

もちろんシリーズ全部買いました!
ジョン・サーマンやマイケル・ガーリックなど、はまりました。

特にアラン・スキドモア好きです!

アラン・スキドモア


アラン・スキドモア、ジョン・サーマンら


ちょうどこれからの季節に聞くのにぴったりです。

Colosseumのヒストリー映像

2009年10月02日 00時57分13秒 | 洋楽
引き続き映像の紹介。

これはどういったものか分かりませんが、
ドイツで作られたテレビ・スペシャル?の映像らしいです。

短いながらも当時の貴重な映像、8mm、写真、オフショット、再結成時の映像が
散りばめられていて何度見てもあきません。

初めてこれを見てなんにも思わない人は「Colosseum」というバンドはきっと合わないと思います。少しでも興味が出た人は英国の深い森が貴方を待っていると思います(笑)






Colosseumのレア映像

2009年10月01日 01時16分01秒 | 洋楽
続いてはコレ。

youtubeでは「TV SHOW」とだけなってますが、
曲は「Downhill & Shadows」。




最初見た時は暗くてなにが何だかよく分かりませんでしたが、
実はアーティスティックなカメラワーク。
それがいいかどうかは分かりませんが。

メンバーはトニー・リーブスがベースで、クレムが歌&ギターの時期。
なんといってもクレムの歌う姿は貴重。

いったん曲が終わって、通常なら軽快なブルース・ジャム的な展開を
見せるはずですが、この映像では後半が強引にジョン・ハイズマンの
ドラム・ソロに切り替わり結局最後までソロで終了。

この時はちょっくらふくよかで余り格好よくはありませんが、
当代きってのテクニシャンのドラム・ソロはやはり迫力あります。

でもこの映像、もうちょっと引いてとって撮ってくれれば、
ステージを俯瞰してみることが出来たのに、と思ってしまいます。


Colosseum 「 Valentyne Suite 」の映像

2009年09月30日 01時13分17秒 | 洋楽
先のDVD-Rに収録されていなかったレア映像というにはまだまざ存在するわけで。

youtubeからみつけたレア映像をご紹介。

1969年の[Valentyne Suite]の映像!!!

説明によると1969年6月22日のモントルー・ジャズ・フェスティバルでのライブ!

白黒で、あまり動かないカメラワークがもどかしいですが、
コロシアムの名曲、代表曲でもあるこの曲の動く映像が
見る事が出来た時はすごく嬉しかったです!

ライブならではで、決めるところは決めてますが、
アバウトなところもあり、そんなところに思わずニンマリ。

ジェームス・リザーランドの帽子といい、服といい、
GSを持ってる立ち姿、格好良いなぁ。あこがれちゃいます。






Colosseum / SOME SUPERB FINEST SHOW

2009年09月29日 00時28分01秒 | 洋楽
こちらも最近出たコロシアムの音源+映像の
CD-R+DVD-Rの二枚組み。

裏ジャケ。


↓メーカーインフォからの転載です。

60年代後期から70年代にかけてブリティッシュ・ジャズ・ロックの代表格として活躍したコロシアムの音と映像のカップリングによるコレクターズ・エディション!71年ドイツ・フランクフルト公演を良好オーディエンス・マスターから収録したCDRとビート・クラブやスーパー・ショウ、パリ71年のTVライブを集めた映像コレクションのカップリングでテクニカルな演奏が魅力のコロシアム・コレクション!!

DISC ONE CD-R :
01. Lost Angeles
02. Downhill & Shadows
03. Tanglewood 63
04. A Machine Demands Sacrifice
Live At Kongresshalle, Frankfurt October 8th 1971

DISC TWO DVDR:
BEAT CLUB
01. Walking In The Park
02. The Machine Demands A Sacrifice
03. Tanglewood '63
04. Take Me Back To Doomsday

PARIS 1971 Live At Taverne De L'Olympia:
05. Skellington
06. Tanglewood '63
07. Summertime

SUPERSHOW:
08.Those Who Are About Die Salute You
09. Debut

今までとは別の日付のドイツの公演ということで期待した
1971年のライブ音源ですが、実はこれ、このCDと同じ内容でした。


「German Tour 1971」
3枚組のCD-Rで、日付を信じるなら71年4月のドイツでのLIVEを3公演分収録。
その内の一つ「1971年4月8日」の日付で収録されているのが、
今回発売分と同じ。

「SOME SUPERB FINEST SHOW」ではオーディエンス・マスターとなってますが、
ばりばりのステレオ・サウンドボードですので、持ってない方はいいかも。

内容は同じで、場所も同じ。日付のみ「4月8日」と「10月8日」と異なってますが、
どっちが正しいかは分かりません。

ばりばりのボード音源で4曲のみですが、どの曲も20分弱あり、
強力なアンサンブル、饒舌なそれぞれのソロが堪能でき素晴らしい内容。

でも残念ながら既発音源・・・

それでも映像の方は、個人的にはじめてみるものもあり、
これにはテンションあがりました!

頭のBEAT CLUBの2曲「Walking In The Park」
「The Machine Demands A Sacrifice」はYOUTUBEで見る事が出来ましたが、
それとは比べ物にならないほどのマスタークオリティでびっくり!
3曲目の「Tanglewood '63」と4曲目の「Take Me Back To Doomsday」は、
2曲目の「The Machine Demands A Sacrifice」」と同じ日の収録と思われるもので、
私ははじめて見ました!クレムが本当格好良い!

クリス・ファーロウとマーク・クラークの加入は、
それまでクレムがギターを弾きながらボーカルをとっていましたが、
クリス・ファーロウという強力な専属シンガーが加入、
さらにコーラスが出来るマーク・クラーク(前任のトニー・リーブスは歌ってません)が
加入したことによって、3声で歌うことが出来、さらに歌に近い楽器のサックス、
幾重もの音の重ねが出来るオルガンを擁することによって6人という編成ながら
小さなオーケストラにも匹敵する音の厚さを再現できたのが、
後期のコロシアムの最大の魅力だと思う。

それが端的にあらわれるのがマイク・ギブスの「Tanglewood '63」。
3人のコーラスにサックスとオルガンが見事に絡む様は正しくオーケストラ。
映像で見るとそれがより分かる!素晴らしいなー。

その後の
PARIS 1971 Live At Taverne De L'Olympia:
05. Skellington
06. Tanglewood '63
07. Summertime

は、これもはじめて見る映像で、ビートクラブよりも生々しいLIVE映像!
観客の数も多く、なんといってもカメラとメンバーとの距離が近い!
71年としては他のアーティストでも余り見ることのないカメラワーク!

長髪のジョン・ハイズマンや、
丸くて薄い青色のサングラスに髭を蓄えたクレムソンが特に格好良い!
各メンバーがソロを取るときは、他のメンバーが後ろに下がったり、
メンバーのコンタクトなど生のライブならではの映像がホント目から鱗でした。

ちなみに07の「Summertime」はクレジットの間違いで、
「Lost Angeles」の後半の下降コードのソロの応酬の部分を終わりまで
約4分ほど収めたもの。ん~これは最初から見てみたかった!

最後の二曲は初期ZEPやクリーム解散後のクラプトンなどが出演し、
オフィシャルDVDも出ている「SUPERSHOW」の2曲。画質はいいです。


CD-Rは既発でトホホでしたが、
DVD-Rは画質も最良で当時の貴重な映像目白押し!ということで
複雑な気持ちですが、それよりもDVD-Rのテンションの上がり方でまぁ良しとします。

Colosseum / VIENNA BROADCAST

2009年09月21日 17時09分45秒 | 洋楽
最近リリースされたサウンドボードのLIVE音源。

※以下メーカーインフォより。

60年代ブリティッシュ・ジャズ・ロック・シーンにその名を轟かせたコロシアムの貴重なサウンドボード・ライブ音源登場!69年オーストリア・ウイーン公演を当時のラジオ放送音源から収録したもので「ウォーキング・イン・ザ・パーク」や「ヴァレンタイン組曲」等、その高い演奏力が注目された彼らの実力ぶりが伺える貴重なライブ音源といえるでしょう。当時のライブ音源は限られておりコレクターは要注目のリリースといえるでしょう!

01. Introduction
02. Walkin’In The Park
03. Butty's Blues
04. Valentyne Suite (part 1)
05. Valentyne Suite (part 2)

Live At Messepalast, Vienna November 2nd 1969


音は抜群のサウンドボード。
ブルースの「Butty's Blues」の3分40秒あたりで、
一瞬デジタルな音とびらしきものがありますがそこまで気になりません。

ジャケ裏のクレジットには誤りで、
ジェームス・リザーランドはおらず、ギターはデイブ・クレムソンです。
(ジョン・ハイズマンのMCでメンバー紹介もありますし、
 歌声がクレムソンなので間違いないと思います。)

冒頭のイントロダクションはラジオ番組のオープニングとその番組のMCが入ってます。いつの頃は分からない(シンセが響きなんだか80'sっぽい感じもしますが・・・)その冒頭で、正直要らないのですが、終わりの方でLIVE音源がちょっと入っているので切れなかったんでしょうね。

4曲で48分。
特にクレムソンの歌とギターがフィーチャーされたものは少ない(そもそも音源自体少ないですが・・・)ので、これは嬉しいです。

ちょっと合間の歓声などうさんくさい所もありますが・・・

この映像はもうちょっと時期はあとですが、クレムソンの歌とギター、そしてトニーリーブスのベースというこのLIVE音源と同じ面子。

歌うクレムソン格好良いです!



ミュージック・ライフ 1969年2月号

2009年09月16日 15時39分38秒 | 洋楽
博多のボーダーラインで購入した雑誌。

神保町などの音楽専門の古書店だと異常な高値で取引されていて、
いつか欲しいなぁと思っていたのが、この「ミュージック・ライフ」。

この本は以前の所有者がパウチ加工を施したもので購入価格も安かったです。

決め手はなんと言ってもこの表紙!

なんとあの「ロックン・ロール・サーカス」のオフショット!
「ロックン・ロール・サーカス」は写真集まで発売されてますが、
そこには載っていなかった(と思います・・・)カット。

手前からクラプトン、ジョン・レノン、前妻との間のジュリアン・レノン、小野洋子。
後列は、ブライアン・ジョーンズ、キース・ムーン、チャーリー・ワッツ、ビル・ワイマン、ジョン・エントウィッスル。
みんな素晴らしく格好良い!

表紙に対して「ロックン・ロール・サーカス」の記事は小さく欄外的なとこで
「TV番組で○○」的な感じで扱われているのみで、ちょっとがっかり。

他の決め手といえば「ニュー・ロックのジャズ的展開」という表紙の見出し!
こういうのを見ると俄然当時の熱い波を感じずにはいられずワクワクしてしまいます!

まぁこの特集はニュー・ロックがジャズから受けた影響と、逆にジャズがニュー・ロックから受けた影響を、それぞれクリームやエレキ化したマイルスを持ち出して記事にしたようなもので、今から読むとちょっともの足りない気もしましたが、やはりトレンドだったのでしょう、熱意は伝わってきます。

それにしてもこの「ミュージック・ライフ」。初めて手にしましたが、本当アイドル雑誌ですね~。あんまり音楽的視点というよりも、今でいうイケメンをフィーチャーしたゴシップ雑誌みたいな様相を呈してます。もし当時生きていたら買わないだろうなー。男性で買っていた人はいたんでしょうが、あまり表立っては買えなそうな雰囲気です。当時だったら私は創刊されたばかりの「ニュー・ミュージック・マガジン」でも買うかな(ん、創刊されるか、されないかの微妙な時期か)。

でもそんなこと言いつつ、今とは情報の速度が全く違った当時だから、きっと非常に貴重な情報源だったろうことには間違いなさそう。

もうちょっと安かったら色々と買い揃えたいところですが、如何せん値が張るのが痛い。
きっとカラーの貴重な写真がいっぱい載っているからでしょうか?
「ニュー・ミュージック・マガジン」は、それに比べたらまだ比較的安価で売ってるために結構当時のもの揃ってるんですが・・・

デイヴ・ディー・グルーブ、スコット・ウォーカーの如何にもアイドルな扱い方は日本だけ?他にもクラプトンのパートナーとしての方が今や有名なアンディ・フェアウェザーロウのアイドル然とした写真や、トッド・ラングレンのいたTHE NAZZが冒頭のカラー・ページで取り上げられてます。他にも貴重な写真やちょっとしたゴシップが満載です。

Waiting for The Sun...(Doors)

2009年08月20日 11時21分21秒 | 洋楽
Waiting for The Sun・・・

もう朝晩は若干秋の季節のドアが開きかけてますが、
自分の中でドアーズ・ブームがやってきました!

Tシャツを買ったり、CDを買ったり・・・

最近は当時のLIVE音源をオフィシャルで出してるバンドも多いですが、
その中でもドアーズはしっかりとした管理のもと、
良質な音源を沢山出しています。

そんなわけで色々まとめてこの機会に購入しました!
↓↓↓↓↓


どう考えても、こんなストレンジなバンドはいないし、
Doorsに影響を受けたアーティストは多くいても、
Doorsにはたどり着けないところが面白く、正に孤高のバンド。

ゆっくり聞いてレビュー出来ればと。



Gurand Funk Railroad / Locomotion

2009年08月19日 11時59分50秒 | 洋楽
お茶の間に懐かしい歌が響いてるなぁ。

ん?SMAP?

ん?Softbank?

どうやらこのCM相当お金がかかってるらしく、
外国の大物振付師がSMAPに指導したとかしないとかで話題ですが、
このCMでかかっている曲がグランド・ファンク・レイルロード!

あヽ!懐かしのグランド・ファンク!

前座で出演したにもかかわらず、
トリのツェッペリンをくったという
アメリカのハードロックバンド!

トリオながら非常にテンションが高く
そして親しみやすいちょっと哀愁感もあるそのメロディラインが大好きです。

1971年の初来日時には豪雨の中の後楽園でのライブが今や数々の来日公演の中でもTOPにくるほど伝説と扱われていますが、個人的には2000年代に中野サンプラザで、マーク・ファーナーを見る事が出来たのが良い思い出です。(独特のステップと非常に腕、指、ピッキングが強いイメージがあります)

で、SoftbankのCMで流れているのは「Locomotion」。
トッド・ラングレン・プロデュースの1974年の「Shin' On 」に収録。
オリジナルは、「作詞:Gerry Goffin 作曲:Carole King」で 
1962年にリトルエヴァという人が最初にシングルを出しているようですが、
オリジナルは聞いたことありません。

日本人(60年代のアーリーポップス/カバーポップス時代)も含めて、
沢山のアーティストにカバーされている名曲です。

グランド・ファンクもちょっとハードさのあるポップな感じで良いです。
女性歌手が取り上げるなか、敢えてハードロックバンドで荒々しいイメージのある彼らが歌い上げたのは、そのギャップで新鮮だったのかも。

▼これがその「Locomotion」



▼ブートでも出回っているちょうどリリースと同じ位のライブ映像。
 時代を反映して衣装キラキラ。マーク・ファーナーはやっぱり上半身でないとね!



▼こちらが2000年に入ってからのマーク・ファーナー。実はドン・ブリューワーとの中が悪く、ここ最近オリジナル・メンバーでの再結成がないのが残念。サンプラザの時もドンのナンバーがなくちょっと寂しかったです。


マハビシュヌ・オーケストラ

2009年08月12日 00時48分58秒 | 洋楽
[Wax Poetics Japan No.05]の最新号はなんとマイルス御大が表紙!

で、早速購入!

読んでみると1973年のマイルスに焦点をあてた内容で、
マイケル・ヘンダーソンやピート・コージー、エムトゥーメらのインタビューを掲載し、
当時のマイルス・バンドの内幕を解き明かさんとしている。
これは面白い!

そしてもう一つ。マイルスがらみでジョン・マクラフリンと
「マハビシュヌ・オーケストラ」のインタビューも掲載。

ジョン・マクラフリン単独のインタビューは読んだ事あるものの、ビリー・コブハムらのバンド・メンバーが当時を語る内容は意外に見たことがなく、マイルスと共に貴重な写真も載っていて興味が尽きません。


1st。「内なる炎」と覚えていましたが、「内に秘めた炎」となっているところも多いみたいですね。

確か大学時代に軽音の先輩に聞いた方が良いということで、
教えてもらったのがこのアルバムだったような。

このアルバムには相当衝撃を覚えました。

しかしこのバンドのLIVE映像を見たときのインパクトは
聞いたときのそれを軽く上回る衝撃だったかも。

▼1972年のBBC STUDIOでのLIVEより。



まずはなんといってもビリー・コブハムの人知を超えたドラミング。
そして各々のテクニック!今や超絶技巧を駆使するバンドは山ほどありますが、
このまだまだ混沌とした時代の様式美に囚われない素晴らしい演奏の数々!

あまりテクニック系は好きになれませんが、このバンドは次元が別!

音だけでは分からなかった、どれがどの音なの?っていう超絶なユニゾンをかます
ギター、バイオリン、キーボードの三つのリード楽器も映像だとその迫力も凄い!

「Wax Poetics Japan」を読んで久々にマハビシュヌの熱い音を思い出した今日この頃でした!

Soft Machine / Hazard Profile

2009年06月23日 23時51分58秒 | 洋楽


1974年のスイスはモントルー・ジャズ・フェスでの有名なライブ映像。






いわゆるバンドルス期のソフト・マシーンの布陣。


「Bundles」は、1975年発売の8枚目。
Mike Ratledge (Ky)
Roy Babinghton (B)
Karl Jenkins (Ky&Sax)
Allan Holdsworth (G)
John Marshall (Dr)

前作の「Seven」から技巧派ギタリストAllan Holdsworthが参加。
でも、実はこの技巧派ギタリストに全くないので、
この弾きまくり感、まったく共感できないんですが、
リフがめちゃめちゃ格好良いので、この曲大好きです。

上のYoutubeは、ホールズワースの指を良く捉えているので彼のファンは必見かと。
それにしても、もうこの時期になると、オリジナル・メンバーである
マイク・ラトリッジの存在感がなんとないことか。
後半のソロももう何だか古い感じがするのは私だけでないはず。

それにしてもジョン・マーシャルのドラミングのなんと格好良いことか!

この細かい譜割りの上に長い譜割りのリフが乗るミニマルさが格好良い
「Hazard Profile」は、これにも収録。


「BBC Radio 1971-1974」(2CD)
このBBCでの音源を収めたCDには2テイク収録されていて、
一つ目はDisc1に収録の73年10月30日のテイク。
まだホールズワースがいない、ラトリッジ/バビントン/ジェンキンス/マーシャルの
四人での演奏。でもリフは完全に出来上がっていて、ギターなしでも曲の格好良さが映える。
(ちなみにPart1のみの短いバージョン)

もう1テイクはDisc2の74年6月10日の録音のバージョン。
ここではBundlesソフツでホールズワースを加えた5人での録音で、
Part1から4まで白熱した17分近い演奏を繰り広げており必見。

「Bundles」自体は現在入手困難なタイトルなので、
手っ取り早く「Hazard Profile」を聞くにはこの「BBC Radio」の音源は最適かと。
→この曲だけでなく貴重な音源ばっかり収録してます!

1971年のHerbie Hancock

2009年06月21日 00時07分28秒 | 洋楽



1971年のワーナーでのアルバム「Mwandishi」発売時のLIVE映像。

もう一枚ワーナーで出したあと、あのファンク名盤「Headhunters」に至る訳ですが、
その過渡期的内容かと思えば、とんでもない!
完全にジャズ・ロック好きのど真ん中を行く内容でメチャクチャ格好良い!

Eddie Hendersonがトランペット、
Bennie Maupinが、バス・クラリネット というのもこの時期ならでは。

やはり同じ楽器/同じ時期でのジャズ・ロックといっても、
アメリカとイギリスでは大きく違うのも凄く面白い。

やはり好きです、この時代。

Soft Machine のドキュメンタリー

2009年06月20日 23時32分11秒 | 洋楽



会社へ行く時の電車の中で、ソフト・マシーン。
昼休みのドトールで、ソフト・マシーン。
帰りの電車の中で、ソフト・マシーン。

と、ここのところ頭の中はソフト・マシーンでぐるんぐるん。

エルトン・ディーンのサックスが雄叫びをあげ、
マイク・ラトリッジのファズ・オルガンが切り込みをかけ、
ヒュー・ホッパーのファズ・ベースがたたみかける。
そしてロバート・ワイアットの細かくて手数の多いドラミングが
つねに頭の中を支配してます。も~ど~なってることやら。

んで、この映像はソフト・マシーンの貴重なインタビューが拝めるドキュメンタリー。
ロバート・ワイアットは「ボブ・ワイアット」と名前が表示されてます。
そして意外にいかつい感じのラトリッジ。
各々ロックっぽさとは違ったインテリジェンスな雰囲気がとっても格好良い。

そして合間にはスタジオでのライブ映像がこれは貴重だ!
ほんの少ししか流れないですが、立ち位置も普段とは異なり、なおかつ鮮明である。
曲はエルトン・ディーンの「Neo-Caliban Grides」を演奏しているので、
おそらく1971年の映像かと思われます。



Soft Machine / Moon In June

2009年06月14日 22時12分00秒 | 洋楽
ジャズ・ロック色濃いThirdの中でも
唯一ロバート・ワイアットの歌唱が聞けるトラックで
とりわけ印象の強い一曲。

サイケ・ポップな1st&2ndとの接点でもある一曲。
次のForthではボーカルの曲は一切なくドラムに徹してます。

で、色々探してみるとあるもんなんですねぇ、映像が。

ということで、YOUTUBEで、
1969年8月22日のBilzen Jazz Festival でのライブ映像。







モノクロながら鮮明です。雰囲気あります。
よく観るといつもサングラスをかけてるラトリッジが瞳を覗かせてます!

Thirdとは後半のパートはほぼ同じものの、歌の部分のパートが異なります。
こっちのベースラインも憂いがあって好きです。

この当時のソフト・マシーンの色々な発掘音源によって
「Moon In June」も何種類かLIVE音源が日の目を見ています。
代表的なものを二つですがピックアップ。



「Third」ファン必聴のライブ盤「NOISETTE」。
1970年1月4日のライブ。「3」の3人にリン・ドブソンが加わったカルテットでの演奏。
7曲目に収録されてますが、この日は後半の演奏パートのみ。この部分だけでも凄いです。



もう一つはBBCでの音源を収めた2CDの「BBC RADIO 1967-1971」。
タイトルの通りケヴィン・エアーズがいたトリオ時代の1967年から「3」のクインテット時代のものまで幅広く収録。

「Moon In June」は、1969年6月10日の演奏。
ここには13分もの熱演が収められており、色々聴き所もあり本当に必聴。
まず演奏面ではラトリッジが途中で珍しくオルガンではなく、
ピアノを弾いておりこれだけで大分印象が変わります。
もちろんBBCの音源なのでサウンドボード。音質に問題なし。

そしてなにより大幅に歌詞が変わっており、節も違うのには注目に値します。
13分の演奏中、9分近く歌っていて熱のこもりようが分かります。
残念ながら何を歌っているか分かりませんが、以前別の国内盤のライナーノーツで、
ジョン・ピールにはなにかとお世話になっており、「Moon In June」の歌詞を変えて
敬意を表したと読んだことがありますが、おそらくこれでしょうか?
たしかに途中で「BBC」がどうたらこうたらと歌っているのが聞こえます。

色んな演奏や日ごとに異なる演奏を聴くと、その都度発見があり、
しばらく「ソフト・マシーン」から抜け出せそうにありません!!!