サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

はっぴいえんど LIVE ON STAGE

2009年07月30日 23時10分18秒 | 邦楽
東芝(現EMI)からエイベックスへと版権が移動し、
さらに今現在はポニーキャニオンが版権を持っている
アンダーグランド・レコード・クラブこと「URC」。

そのポニーキャニオンからHQ-CD(ハイクオリティCD)仕様で
URCとELECのカタログを再発するシリーズがある。
今のところ「なんで?」的なアイテムや、あの名盤が出ていない!など
まだまだ詰めが甘いのが残念なシリーズですが、
絶対に途切れさすことなく日本のロック/フォークの大元は
発売され続けなければいけないと強く思うので、頑張って欲しいです。

ということで長くなりましたが、あんまり食指が動かないシリーズなので
見逃していたのがこのアイテム。

「はっぴいえんど/LIVE ON STAGE」

もちろん旧規格(私が持っているのは東芝時代の紙ジャケ)は持っていますので
スルーしていましたが、なんと!未発表LIVE音源一曲発掘!
そして曲数も18曲に増え、曲順も変更!ということで、
ええええ???と思いつつ、即手にとってレジへ持っていきました。

発掘されたという曲は帯にも書いてありますが、
1971年8月21日のロック・アウト・ロック・コンサートでの「はいからはくち」!
大滝詠一氏のボーカル・テイクが聞き所満載な必聴テイク!
まだこんなもの残っているんですね!

それにしても1971年の8月はフォーク・ジャンボリーの時といい、
内容といい、演奏といい、本当最高です。この頃の音源が発掘されるなんて!

で、18曲はコチラ。

第2回フォークジャンボリー 70年8月9日/岐阜県椛の湖畔
1. 朝
2. 12月の雨の日
3. 春よ来い

ロック・アウト・ロック・コンサート 71年8月21日/東京日比谷野外音楽堂
4. 春らんまん
5. 空いろのくれよん
6. ももんが(暗闇坂むささび変化)
7. かくれんぼ
8. はいからはくち

加橋かつみコンサート 71年4月14日/東京サンケイホール
9. いらいら
10. しんしんしん
11. 12月の雨の日
12. 抱きしめたい
13. はいからはくち

第3回全日本フォークジャンボリー サブステージ/71年8月7日/岐阜県椛の湖畔
14. 朝
15. 12月の雨の日
16. かくれんぼ
17. はいからはくち
18. 春よ来い(アンコール)

時系列ではないものの、各ライブごとにまとめられてます。

同じようなLIVE盤ではSOLID RECORDSから出ているこのCD。
内容的にはかぶっているものがあって、ややこしいアイテムでした。
でも個人的にはあまりミックスがあまり気に入ってないんですが・・・



今回のポニーキャニオンの18曲盤でほとんど収録されてしまいました。
でもまだここでしか聞けない、しかも貴重な音源がまだ収録されてます!
「バレンタイン・ブルー」から「はっぴいえんど」へ改名した時のLIVE音源。
司会とのやり取りも必聴、歴史的にもよくぞ残してくれました!な音源。
なので、このSOLID盤もまだ持つ価値はあります。

まだ未発表の音源がどこかに残っているかもしれません。

またはっぴいえんどは非常にバラバラに音源が散らばっているので
もっとまとめたもの、集大成的なものを出して欲しいですね。

ちなみにHQ-CDの効果の程は分かりません。

訃報・アベフトシ・・・

2009年07月30日 00時51分02秒 | 邦楽
これにはマイッタ・・・

正直忌野清志郎が亡くなったのよりショック。

色んなところでファンの方が、それぞれの想いをつづってらっしゃいます。
それだけに大きな影響があったんだなぁと思いますが、
今30歳前後の方は高校生くらいの時に思いっきり影響を受けた方もいるのでは?

かくいう私もミッシェル・ガン・エレファントは大好きでした。
最初に出会ったのは、千葉のタワレコだったか、津田沼の山野楽器だったか。
高校生の時に「CANDY HOUSE」が発売されました。

小室サウンドやヴィジュアル系が全盛だった時代に、
スタイリッシュな細身のスーツで、
ロックンロールをかき鳴らしていた彼らの姿がなんと格好よかったことか!

当時オアシスやブラーなどの台頭でネオ・ネオ・モッズと言われたちょっとしたムーブメント(後のブリット・ポップ)があって、そういったところに興味があった私は、ジャムやスモール・フェイセス、フーと同じような感覚でミッシェル・ガン・エレファントを「粋でスタイリッシュ」なバンドとして捉えてました。
(アナログ盤のジャケではフーのジャケのパクリも!)

またTKサウンドやヴィジアル全盛の時にアナログ・レコードをリリースしたのも非常に格好よかった!知った時には「CANDY HOUSE」の7inchは売り切れだったものの、「リリィ」の発売時には7inchを買った!当時まだプレイヤーを持ってなかったけど、でも買った!

この辺りの感覚はこの世代じゃないと分からないかも。

残念ながらLIVEこそ観に行けなかったものの、ずっと好きだった。

初期は大名曲「世界の終わり」や「GET UP LUCY」など歌心あふれるロッキン・ナンバーがあったけど、徐々に3コードのがなる感じのロックン・ロールになってきて、私の音楽の興味が広がっていくのにともなって距離があいてしまったけど、アベフトシが亡くなって改めて聞いてやっぱり好きだと思った。

忌野清志郎は確かに偉大だったけど、より身近だったのはやはりミッシェルだったわけで、そのギタリストだったアベフトシの死は本当にショック・・・

活動当時から言われてましたが、やはりアベフトシのカッティングは凄い!まねしようと思ってもまねできません!抜群のリズム感と強靭な手首から生み出されるんでしょうね。ソロ・フレーズはロックというよりもやはりR&R。単音というよりもダブル・ベンド!背の高さからくるあの立ち姿は形容しがたいほど格好良かった!

心よりご冥福をお祈りましす。

↓やっぱり初期はスタイリッシュで格好良い!

■キャンディ・ハウスのPV
(アルバム収録VERよりシングルの方がテンポが速く格好良い!)



■GET UP LUCYのPV
映画『さらば青春の光』で有名なイギリスのブライトンが出てきます!こういったところがモッズ的にすごく共感がもてたし、格好良いとおもった!




これはオマケ。伝説のミュージック・ステーション。当時何かとセンセイションだった女の子二人組みの「TATOO」がMステ出演で話題となるもなんとドタキャン!急遽口パクでなく、生演奏が出来るTMGEに白羽の矢が立った場面。意外に人がいいです♪



マメ知識。この記事の一番上のジャケ、名盤「HIGH TIME」。
このマスクかぶった人物はアベフトシ(ってみんな知ってるか)。