サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

BLACK SABBATH - FROSTY SCANDINAVIUM(CD-R)

2011年05月29日 00時45分35秒 | 洋楽
1974年の1月11日のスウェーデンでの公演を収めたCD-R。

こちらも某店の無料アイテム。

BLACK SABBATH - FROSTY SCANDINAVIUM
Live at Scandinavium, Gothenburg, Sweden
11th January 1974 TRULY AMAZING SOUND

01. Introduction
02. Tomorrow's Dream
03. Sweet Leaf
04. Killing Yourself To Live
05. Snowblind
06. War Pigs
07. Cornucopia
08. Sabbra Cadabra
09. Jam
10. Guitar Solo #1
11. Sometimes I'm Happy
12. Drums Solo #1
13. Supernaut
14. Drums Solo #2
15. Guitar Solo #2
16. Sabbra Cadabra (reprise)
17. Embryo - Children Of The Grave

これは無料アイテムながら、すごく聞きやすいです。昔ながらの音が良いオーディエンス。大きな音で聞いてもストレスなく楽しめます。聞きながら書いていて、最後まできいてないんですがf^_^;)、「War Pings」で音揺れがありますがおおむね良好だと思います。

(※追記:結構テープの音揺れでピッチが不安定な箇所あります)

サバスのブートは全く持っていないといっても過言ではないので、どうのこうの言えないですが、好きなナンバーが並んでいてかつ音もよく内容もいいのでこれは嬉しいです!


-インフォ-
BLACK SABBATHが「SABBATH BLOODY SABBATH」リリース後に行った1974年1月のヨーロッパツアーより、1月11日のスウェーデン・イエテボリ公演が高音質オーディエンス録音で登場です。

 「SABBATH BLOODY SABBATH」リリースに伴い'73年12月よりツアーをスタートしたSABBATHは、12月9日のニューキャッスル公演を皮切りにイギリス国内で12月17日まで計4公演を消化した後、舞台をヨーロッパへとシフトします。年の明けた'74年1月19日までドイツを中心にライヴを披露し、他にもスウェーデンやオランダなどをサーキット、来るべきアメリカツアーへの足慣らしを行いました。今回リリースされる本音源は、そのヨーロッパ大陸でのウォームアップ・ツアーの初日、'74年1月11日のスウェーデン・イエテボリ公演を、既発を大きく凌ぐ上位オーディエンス・マスターより収録しています。

 この音源は海外で登場した直後、バランスの良さから一部ではライン音源と誤解されたほどで、均整のとれたサウンドは同年ツアーでも屈指のものです。素材の経年劣化のためか元マスターではやや曇りを感じる見通しで、場所によってはテープのヨレも見られましたが、それらもリマスターによってライヴを楽しむ上で妨げとならないレベルにまで改善されています。また独特の丸みを帯びたサウンドは耳に優しく、ライヴを通して聴いてもストレスを覚えません。今週同時リリースされる「1974」のプロヴィデンス公演ではエッジが強烈に立ったメタリック・サウンドが印象的ですが、そちらよりも本音源のまろやかな音質を好みに覚える人も多いのではないでしょうか。

 メンバーがそれぞれのサウンドをチェックするイントロから「Tomorrow's Dream」が始まるオープニングはいきなり聴き所で、いかにも'70年代的なムードがたまりません。「Sweet Leaf」が終わった後、オジーがMCで「次の曲は『SABBATH BLOODY SABBATH』からChildren Of The Graveだ」と誤って曲名をコールする場面もオジーらしいといえばオジーらしく、当時のSABBATHライヴの雰囲気を味わえます。また「1974」収録のライヴでは取り上げられていない「Cornucopia」が聴けるのも嬉しいポイントです。前作「Vol.4」ツアーから新作でのライヴに切り替わる過渡期を捉えた資料としても、本音源は重要な一本となるでしょう。
 当時のSABBATHライヴの大きな特徴である「Sabbra Cadabra」のメドレー・ジャムセッションパートは、アメリカツアーよりも幾分短めとは言えここでも約34分とショウの大きな部分を占めています。ジャズを背景にもつアイオミやギーザー、ビルのプレイはこういったフリージャムでより冴えを見せ、長いソロパートでもファンを飽きさせずに演奏を聴き込ませます(なおトラック9の「Jam」と、「Supernaut」から続くドラムソロに一部カットが見られますが、ライヴの流れを把握する上で大きな問題とはなっていません)。
 この音源では「Paranoid」を聴く事ができないものの、「Children Of The Grave」でライヴを締めくくるまで70分以上にわたり、聴き手へ絶頂期にあったオリジナルSABBATHの凄みを見せ付けてくれます。

 普通に考えると本作は単品リリースされて然るべき一本ですが、同時リリースの3枚組プレスCDタイトル「1974」をより深くファンの皆さんにお楽しみいただくため、ギフト・タイトルでの緊急リリースを決定いたしました。'70年代のBLACK SABBATHが繰り広げたツアーでも特筆される「SABBATH BLOODY SABBATH」ライヴの貴重な1ページを、過去最上級のサウンドと聴き応えでどうぞお楽しみください!