からくの一人遊び

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Sandman (Remastered) America

2023-03-17 | 音楽
Sandman (Remastered) America



銀の龍の背に乗って   中島みゆき



Submarine Girl     Sad Lovers & Giants



シェルブールの雨傘   DANIELLE LICARI 



「星のクズ Ω」Salyu × haruka nakamura


大江健三郎が「1970年代の若者」に与えていた「鮮烈な衝撃」…その生々しい実感を振り返る
https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%E5%A4%A7%E6%B1%9F%E5%81%A5%E4%B8%89%E9%83%8E%E3%81%8C-1970%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%8B%A5%E8%80%85-%E3%81%AB%E4%B8%8E%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F-%E9%AE%AE%E7%83%88%E3%81%AA%E8%A1%9D%E6%92%83-%E3%81%9D%E3%81%AE%E7%94%9F%E3%80%85%E3%81%97%E3%81%84%E5%AE%9F%E6%84%9F%E3%82%92%E6%8C%AF%E3%82%8A%E8%BF%94%E3%82%8B/ar-AA18FWba?ocid=msedgntp&cvid=602746a27df04a3ba0775878fd6ec537&ei=74

これを書いた堀井 憲一郎という人はもしかしたら同い年かもしれないと思った。

調べてみると三つ上で彼は三浪、私が一浪しているので、大学に入学したのが1980年と1981年とほぼ同時期に80年代という時代の空気を吸っていたことになる。

だから、「大江健三郎は、「ぼくたちの物語世界」を支える人ではなくなってしまったと勝手に感じていた。それを補塡してくれたのが村上春樹だったとおもう」という箇所については大いに賛同する。

ただ、「社会がそろそろ「安保闘争と学生運動の亡霊」を取り除かないといけないと真剣に感じはじめた」は少し違うのかな、と思う。

それならば、まさに「安保闘争と学生運動の亡霊」に拘りを持ち、作品にその影が感じられる村上文学は成立し得ぬはずだ。

因みに私の読書体験の中で大江健三郎作品の比重は大きくない。高校入学以降、つまり七十年代後半からが本格的に読書に触れ始めた時期としてみると、村上龍、高橋道綱、村上春樹、庄司薫、あとは中上健次あたりの作品には熱中した。

大江作品は内容を把握するのに時間をかなり要した。彼の文章は文字の位置にしても展開にしても緻密に計算された上で作られていくといった印象があるが、意外と感覚的、詩的な部分も持ち合わせており、であるからして行間的なものを読み取るのに苦労したような思いがある。

特に80年代に大江健三郎が「ぼくたちの物語世界」を支える人ではなくなってしまったのは、社会がそろそろ「安保闘争と学生運動の亡霊」を取り除くことが影響したのではなく、彼の作品世界がより個人的に、つまりは彼の障がいを持って生まれてきた子息の成長に触発されて、或いは子息自身の成長に添うために、書かれるようになったためではないだろうか。特に熱中した憶えがない大江健三郎のことを語るのは不遜であることは承知の上で、私はそう感じるのである。

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