宇宙時間 ソラノトキ

風樹晶・かざきしょう

勝手に趣味ブログ
のんびりしようよ

みらーじゅ 28

2008-12-08 20:57:02 | 小説 ミラージュ
 食事ともいえない食事が終わった後は、火の始末をした後、湖に流れ込んでくる川の水で容器を洗い、水筒に水の補給もして、出発。
 歩きはじめてしばらくたった時、グルラディーヌが不意に足を止めた。
「妹姫?」
 後ろを歩いていたグリシーヌが、追いついて妹の顔を覗き込む。
「・・・きな臭い。変な音がする」
 それを言ったか言わないかの内に、レトの足元から火の手が上がった。
「うわっ」
 声と共に、レトが飛びのく。
「きゃぁ」
「なにこれ?」
「冗談じゃねえぞ」
 三人三様で驚きの声を上げる中、炎は三人を取り囲むように燃え広がった。
「まさか、さっきの火じゃねえだろうな」
「ちゃんと、消しましたわよ。一緒に確認したじゃありませんか」
コメント
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