「すこし、休むか?」
レトまでも、心配そうにグルラディーヌの顔を覗き込んだ。しかし、
「チョウカのいる所は、分かりましたの?」
グリシーヌは、そのまま進むつもりである問いかけをする。
「おい、何言って」
驚きの声を上げるレトに
「だめですわ。ここで休む訳にはまいりませんの。急がないと・・。夜になっては、手遅れですわ」
きっぱりと言い切る。
「大丈夫。行ける」
それに対して、妹も頷いて顔を上げた。
「ちょっと、嬢ちゃんたち・・・・」
「姉姫の勘は、特別なの。多分、今夜が勝負・・・よ」
「・・・」
レトは、あきれたように開いた口を閉じ、言葉を飲み込んだ。なぜか、言いようのない迫力を感じたのだ。自分よりはるかに小さいこの二人の少女に。
グルラディーヌは今度、探索に使った布を自分の左手首に巻きつけた。
「それじゃ、出発」
掛け声を掛けて、グルラディーヌが足を進める。その後に続くグリシーヌ。そして、何を言っても無駄だと思ったのか、レトも黙ってその後に続いた。
レトまでも、心配そうにグルラディーヌの顔を覗き込んだ。しかし、
「チョウカのいる所は、分かりましたの?」
グリシーヌは、そのまま進むつもりである問いかけをする。
「おい、何言って」
驚きの声を上げるレトに
「だめですわ。ここで休む訳にはまいりませんの。急がないと・・。夜になっては、手遅れですわ」
きっぱりと言い切る。
「大丈夫。行ける」
それに対して、妹も頷いて顔を上げた。
「ちょっと、嬢ちゃんたち・・・・」
「姉姫の勘は、特別なの。多分、今夜が勝負・・・よ」
「・・・」
レトは、あきれたように開いた口を閉じ、言葉を飲み込んだ。なぜか、言いようのない迫力を感じたのだ。自分よりはるかに小さいこの二人の少女に。
グルラディーヌは今度、探索に使った布を自分の左手首に巻きつけた。
「それじゃ、出発」
掛け声を掛けて、グルラディーヌが足を進める。その後に続くグリシーヌ。そして、何を言っても無駄だと思ったのか、レトも黙ってその後に続いた。