きぃ・・・・
三人が神殿(もどき)に着くのを待っていたように、入り口の扉が勝手に開いた。
はっきり言って、出来すぎである。
「いかにも、って感じだな・・・」
それでも、入り口の前で一応足を止めてみる。で、さて、どうするか。
一瞬考え込んだレトの脇を姉妹がすり抜ける。そして、
「行きませんの?」
入り口の前に立ったグリシーヌが振り返った。
「ぐずぐずしてると、本当に日が暮れるよ」
グルラディーヌも、すでに建物に入りかけている。躊躇も何もあったものではない。
この二人、無敵かも・・・・。
レトが二人に後に続いて、建物に足を踏み入れた。
ぎ ぎ い・・・・・ ばたん
と、ドアが閉まるのは、お約束。
そして、侵入者を誘うように、黒い廊下の壁に明かりが灯るのも、お約束。
「ご丁寧なこって・・・」
ぼそり と、レトの呟きに反応したように、廊下の奥がざわめいた。
三人が神殿(もどき)に着くのを待っていたように、入り口の扉が勝手に開いた。
はっきり言って、出来すぎである。
「いかにも、って感じだな・・・」
それでも、入り口の前で一応足を止めてみる。で、さて、どうするか。
一瞬考え込んだレトの脇を姉妹がすり抜ける。そして、
「行きませんの?」
入り口の前に立ったグリシーヌが振り返った。
「ぐずぐずしてると、本当に日が暮れるよ」
グルラディーヌも、すでに建物に入りかけている。躊躇も何もあったものではない。
この二人、無敵かも・・・・。
レトが二人に後に続いて、建物に足を踏み入れた。
ぎ ぎ い・・・・・ ばたん
と、ドアが閉まるのは、お約束。
そして、侵入者を誘うように、黒い廊下の壁に明かりが灯るのも、お約束。
「ご丁寧なこって・・・」
ぼそり と、レトの呟きに反応したように、廊下の奥がざわめいた。