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教育のことや子育て 不登校問題への対応等について、考えてみます。

生徒指導の取説 2

2024-12-12 17:44:13 | 学校での活動について
今回もよろしくお願いします。
先日の生徒指導の取説は、多くの人に見ていただきました。ありがとうございました。
今回も続けてUPしてみたいと思います。

 生徒指導は、生徒の自立と自律を促す活動が中心と思います。
 この点について、少しの思いを記してみます。
 ここでは、学校を中心に行われる活動を取り上げていますので、生徒指導と言う言葉で代替して表現していますが、大人間の関係、例えば組織における人間関係でも、家庭における親子関係でも、その他の人間関係でも、自分がかかわる相手の人が、かかわりの中で、不安や不満、怒り、憤りの感情等が少なくなり、一方で、心の落ち着きが図られ、情緒が安定し、今の生活に意欲を持って積極的に取り組めるようになり、前向きな生活が続くことで、その個人の能力が一層高く発揮できるようになれば、そのかかわりは生徒指導のかかわり、生徒指導の活動と言ってよいのではないかと思います。

 人間関係の中で、気持ちが落ち着き、意欲が高くなり、いろいろと経験して、あるいは話の中で新たな大切なことに気づき、その気づきを実際の活動の中に生かすようになり、より積極的な前向きの生活が営まれるようになること、これが生徒指導の中心的な成果と考えられます。

 少し口説くなったかもしれませんが、人と人がかかわっていく中で、成長の方向に生きていくことができるようになることが生徒指導の本質的な目標と考えられます。
 この観点では、生徒指導は人間関係論的な成長促進の活動と言えるかと思います。支援者と生徒が触れ合う中で、生徒が自然に意欲化され、一層成長するようになれば、それは本当に素晴らしい生徒指導であると思います。
 ただし、その技法には、留意が必要な点もあると思われます。どのようなやり方であっても、相手が意欲化すればよいとの考えでは、ある意味、時々問題が生じる事例もある、いわゆるスパルタ式の指導も生徒指導とされてしまう危険性があると思います。
 やり方を問わず、意欲化を最優先にすると、支援者の思惑や思い込み、経験主義的な技法で生徒指導を行うことにもつながってしまいます。そのようなやり方は、相手がその支援をどのように受け止めるかわかりませんし、年齢的・発達的な特性で、誤っていることも受け入れてしまうことがありますので、それは注意する必要があると思われます。
 単純な思考、経験だけで判断して行うものではなく、きちんとした理論的な背景のある考え方や技術に基づいて行われる必要があると思われます。
 高校のスポーツなどで、高校在学時は意欲的に取り組んで素晴らしい成果を得ていたが、上級のレベルに行くとほとんど活躍もできず、意欲的な活動もできないで終わってしまう例も多くあります。そして、ただ過去を懐かしんでいるばかり、自分に正しい自己評価もできない状態になってしまう、このような例では、適切に生徒指導が行われたとは言いにくいでしょう。
 その場、その場で必要な前向きの生活ができるようになること、自立と自律ができて適切な生徒指導が行われたことになるかと思われます。

 学習指導でも、生活指導でも、進路指導の中でも、生徒指導はどの場面でも行われる必要がある活動です。かかわりの中で相手を生かす、伸ばす活動だと思われます。
 生かすこと、伸ばすことは、究極的には相手を意欲化することと考えてよいと思われます。生徒と支援者・教職員のかかわりの中で、生徒が伸びて行ったらそれが本当の意味での生徒指導と言ってよいと思われます。

 今回は理念的な言葉が多くなりましたが、次回は、相手を伸ばす人間関係の作り方やその技術について記してみたいと思います。
 生徒指導の中心になる人間関係論です。よろしくお願いします。その次は、今後の生徒に必要とされる生活技術とその身につけ方等の指導についてなどを記してみる予定でいます。今後もよろしくお願いいたします。他の方に紹介していただけると幸いです。では、また。


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