海月美紗のしょうかっこう

小確幸とは 小さいけれども確かな幸せ という意味
何気ない毎日のなかで 小さな幸せを見つけたい

2月5日(水)尾浜・山津見神社の鳥居

2025年02月05日 | 神社仏閣

相馬市尾浜の大森山を東側から臨む。頂上に山津見神社が鎮座する。

大森山の西側に細田の集落や道路がある。車で何度も行き来したけど参道の入口が分からない。

仕方がないから東側の堤防?からアプローチ。右手が野崎湿地、左側が松川浦。

頂上に向かうらしき道はあるが、参道ではなさそう…  イノシシを捕まえる罠?

林の中をしばらく登ると視界が開けた。こぢんまりとした広場の北側に山津見神社。神社も新しいが、しめ縄もまだピカピカ。

西側に見える青い屋根は中村二小。参道は大森山の西側の斜面にあるらしい。

なだらかな参道をしばらく下ると、おめあての鳥居を発見。「2001年 細田地区会」の銘。

数年前の地震で笠木・島木が崩れ落ちてしまった。扁額が落ちずに無事だったのが不思議なくらい。新しい島木を奉納した方がいると去年の新聞で読んだ。

石の鳥居に木製の島木。同じような色合いにしてあるが、近くから見ると材質の違いは明らか。

でも、壊れたままにしておくより「神社や鳥居をきちんと直したい」という気持ちの方がずっと大切なはずだから。

参道の途中に遊歩道の入口。野崎湿地の脇を通り、大森山の麓をぐるっと回って東側へ。

バーベキューができる広場?に到着。トーテムポールが立ってる。夏は木陰になって涼しそう…  ベンチもあるし。

湿地の向こうには松川浦環境公園がある。花が咲く季節になったら、公園を散歩してから神社にお参りし、湿地脇の遊歩道を散策するのもいいかもしれない。

 

 

 

 

 

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2月4日(火)岩沼・千貫神社の狛犬

2025年02月04日 | 神社仏閣

千貫神社(せんがんじんじゃ)は宮城県岩沼市南西部の千貫山の南麓に鎮座。旧社格は村社。

千貫山の神である大山祇神(おおやまづみのかみ)を主祭神に、別雷神(わけいかづちのかみ)、建御名方命(たけみなかたのみこと)、天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、菊理比売神(くくりひめのかみ)、伊邪那岐神(いざなぎのかみ)を祀る。

国道4号線から仙台岩沼線に入り、東北本線を越したら脇道へ。道路脇に朱い鳥居が見える。

鳥居をくぐってすぐの石灯籠。文久2年(1862)の建立。

石碑

社号標と狛犬、奥院への登り口。

拝殿と本殿。拝殿は大きくお寺さんのよう。立派な屋根瓦、懸魚。本殿の屋根に九曜紋…?

奥院の登り口の石灯籠。明治31年(1898)の建立。

石灯籠の足元に石祠。お狐さまがいるからお稲荷様…

阿像。見開いた目、立派な歯並び! 歯ブラシのコマーシャルに出てきそう…

横からだと、立派なたてがみと尻尾、前足・後ろ足の付け根に走り毛が見える。

吽像。正面から見ても、横から見ても「犬」にしか見えない…  かわいい…

後ろから見れば、ちゃんと狛犬。昭和10年(1935)の建立。

石段が崩れているのか、奥院へは立ち入り禁止の立て看板が…

千貫神社には、伊達政宗が太刀と脇差を寄進。七ヶ浜~相馬の七ヵ村の漁民が山嶺の松の保存のために金子一千貫を仙台藩に献じたという。だから、千貫神社。

目の前を4号線が走る。岩沼には竹駒神社も金蛇水神社もある。わりと近くに4年半も住んでいたのに、若い頃は神社や狛犬には関心がなかったからなぁ…

今は、こうして元気に過ごせて心静かに神社めぐりができることに深く感謝するばかり…

 

 

 

 

 

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2月3日(月)小高・蛯沢稲荷神社のお狐さま

2025年02月03日 | 神社仏閣

蛯沢稲荷神社は、相馬昌胤はじめ代々の相馬中村藩主から厚く信仰されていた神社。

御祭神は倉稲魂神(うがのみたまのかみ)。五穀をはじめ農牧・漁業・養蚕・などあらゆる産業の守護神。

参道入口と社号標、一の鳥居、扁額。

階段を上って一の鳥居をくぐると灯籠とお狐さま。巻物と玉をくわえている。

さらに階段を上がると二の鳥居。震災後、以前の鳥居より少し後ろにずらして新しく立てられた。

石畳の参道の途中にお狐さま。とてもスッとしている。向かって右側は雄、折れた首はきれいに修復されいる。左側は雌、玉をくわえている。

拝殿の前の狛犬。右側が吽形、左側が阿形。目も鼻も口も牙も、足の爪も、阿像の口の中の舌も、怖いくらい力強い。

拝殿の前のお狐さま。石像を着色した白い色がはげかかっているけど、そのままの色の方が自然でいいと思う。

拝殿入口にもう1対のお狐さま。宝珠を手にして、尾は横に。耳や鼻先、尾が折れてしまってるのが可愛そう。それでも申し分なく表情がいい。

拝殿の扁額の脇にもお狐さまたち。こちらは表情が優しい?

鳳凰? 狐、龍、菊、松、鷹? 魚、波… 拝殿や本殿に施されている彫刻がすばらしい!

蛯沢は海に近い。漁業関係の参拝者が多く、イカリや和船の模型など漁業に関する奉納物が多いということ。

境内は広く、きれいに掃き清められている。この季節なのに緑の木々に囲まれ、静かで厳かな雰囲気が漂っている。

旧暦2月初午には初午祭がおこなわれるということ。新暦なら3日後の2月6日だけど、旧暦の初午は今年は3月2日(日)。縁起物の風車がほしいかも…

 

 

 

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1月30日(木)松川浦・ふたつの塩釜神社

2025年01月30日 | 神社仏閣

相馬市の松川浦の近くに2つの塩釜神社が鎮座する。御祭神は塩土翁命。

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【岩子塩釜神社】

岩子漁港をさらに東に進んだ道路沿いに社号標と鳥居。社殿は高台の上。目の前に松川浦が広がる。

鳥居をくぐって階段を登り切ると、灯籠の手前に小さな狛犬が1対。

向かって右側が吽形、左側が阿形の玉取り。昭和4年の建立。太い足が力強い。

社殿と扁額、九曜の御紋。

延元3年・歴応元年(1338)に勧請。その後歴代相馬藩主によって手厚く保護され、文化元年(1804)に九曜紋の永代使用を許可された。

晴れた日には水平線の向こうに金華山が見えるので、ここから遙拝が可能。

境内から、松川浦に浮かぶ沖賀島と文字島がすぐそこに見える。「松川十二景和歌」の歌碑が2基並ぶ。

社殿は高台にあるから震災時の津波を免れた。階段下の道路沿いにはたくさんの民宿や民家があったが流されてしまった。松川浦を見渡せる君たちは、その恐ろしい光景を目の当たりにしたのかい?

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【和田塩釜神社】

松川浦に注ぐ小泉川の北側、山の中に鎮座する。木立で見えないが、社殿の北側には松川浦が広がっている。

社号標と一の鳥居。鳥居の近くには榊、参道の両側には椿が植えられている。

二の鳥居の前に狛犬が1対。昭和15年(1940)の建立。

向かって右側が吽形、左側が阿形。凜々しい表情と厚い胸板が特徴的。

2体とも尾が折れている。吽像の尾は修復されているが、阿像の尾は行方不明。

石段の上に拝殿、石製の扁額。

本殿の覆屋と九曜紋。

「下総行徳住人 玄番墓」の碑。元和元年(1615)、相馬地方に製塩技術を伝えた堀内玄番がここに祠を建てて祀られていたが、やがて塩釜神社に合祀され現在に至るということ。

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松川浦は砂州のある潟湖、緑の松が白い岩肌に映える島の浮かぶ景勝地として有名。第五代相馬藩主相馬昌胤が「松川十二景和歌色紙帖」を作り、40年程前に相馬市が歌碑を設置した。震災時の大津波で海岸線沿いの松原は壊滅、歌碑のいくつかは流出…

松川浦では昔から製塩事業が行われていたが、明治時代以降は海苔やカキ、アサリの養殖へと移行してきた。震災後しばらく見ることができなかった海苔棚も、10年が経ってやっと復活し始めた。

時間は流れ、時代は移り、松川浦の景色や人々の生活は変化してきた。でも、社を大切にし神を祀る気持ちは昔も今もきっと変わらない。

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1月29日(水)相馬・小泉八坂神社の狛犬

2025年01月29日 | 神社仏閣

 

小泉八坂神社は、元禄4年(1691)第五代藩主相馬昌胤公が、中村城の艮(うしとら・東北)の鬼門を護り、悪魔を祓う「牛頭天王社」として祀った社。明治時代になって八坂神社へ。

社号標と一の鳥居

参道の石段と手水舎、二の鳥居

拝殿と扁額、流造の本殿。御祭神は須佐之男命。

境内の様子

向かって右側に吽象、左側に阿像。彫りは浅く、表情もわりと穏やか。

3段カールとレースの襟みたいなたてがみ、左右に3つずつ巻いた尻尾がかわいらしい。

後ろ姿は凜々しく…

牛の神使さま、角は立派なんだけど表情は優しい。

石碑

神社は小高い山の上にある。南側の山肌にたくさんの穴、横穴墓群? いやいや昔の製塩事業のなごり? 何だろうか?

相双12社の神玉を集める「奥州相馬神玉巡拝」の1社。神玉の模様はみんな違っていて、小泉八坂神社は御祭神の牛頭天王にちなんで「牛」と供え物の「キュウリ」。でも1玉500円だから、ずっと迷ってて足踏み状態。御朱印と同じで、集め始めたらキリがないからなあ…

 

 

 

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