この人の書く本にはいつも本がでてくる。それも生きた本。忘れられない思い出と忘れたくない思い出のために。
ずっと読み続けられていくそんな本たちがこの本には描かれている。
さて、出てくるのは鞄とヒゲ面のおやじ。鞄が図書館で、オヤジが司書なんだそうな。
ついでに鞄までしゃべり出す。
ふとキノの旅を思い出すような設定ではあるが、それはそれ。やっぱり本が好きなんだなと思わせてくれるマニアっぷりとでも言うんでしょうか。いろいろと奥が深いです。
奥が深いと言えば鞄の中は一種の宇宙になってるとのこと。なんだか本が無限に詰まってるようです。この人の別の作品で金魚屋古書店なんてのがあるんですが、この中にも鞄と同じく無限に広がるダンジョンと呼ばれる空間があります。ここには今まで世に出たすべてのマンガが納められているとかそうでないとか。
どうも鞄とダンジョンがどっかでつながっている、もしくは鞄の中の一角がダンジョンと呼ばれてるんじゃないかと勝手に思ってみたりします。
そんなわけでまた奥の深そうな作品が出てきました。なんだか読んでてほっとする本になってます。司書のオヤジはやっぱり渋いです。
ホン:鞄図書館
作者:芳崎せいむ
ずっと読み続けられていくそんな本たちがこの本には描かれている。
さて、出てくるのは鞄とヒゲ面のおやじ。鞄が図書館で、オヤジが司書なんだそうな。
ついでに鞄までしゃべり出す。
ふとキノの旅を思い出すような設定ではあるが、それはそれ。やっぱり本が好きなんだなと思わせてくれるマニアっぷりとでも言うんでしょうか。いろいろと奥が深いです。
奥が深いと言えば鞄の中は一種の宇宙になってるとのこと。なんだか本が無限に詰まってるようです。この人の別の作品で金魚屋古書店なんてのがあるんですが、この中にも鞄と同じく無限に広がるダンジョンと呼ばれる空間があります。ここには今まで世に出たすべてのマンガが納められているとかそうでないとか。
どうも鞄とダンジョンがどっかでつながっている、もしくは鞄の中の一角がダンジョンと呼ばれてるんじゃないかと勝手に思ってみたりします。
そんなわけでまた奥の深そうな作品が出てきました。なんだか読んでてほっとする本になってます。司書のオヤジはやっぱり渋いです。
ホン:鞄図書館
作者:芳崎せいむ
色素薄子さんってマンガがあります。んで、タイトルの頭に「がんばれ消えるな!」って書かれてるんです。
ちょうど作者のHPを見つけたのか、前からチェックしててサイトが移動したのか、ブックマークの下の方にきてました。
再版だなんだと書かれてたので少々気になってたんですが、思わず書店で見つけて購入。
特に冒険と発掘は得意じゃないんで、タイトルと表紙だけ見て買うかどうか悩みます。事前情報が少ないとどうしても手が出せないところはありますが、この本は案外すんなりと手の中に収まりました。
表紙も薄子さん同様淡い出来で、控えめな感じです。主張のなさがいいのかもしれませんね。
内容も暖かくて読みやすくなってます。でも相変わらず主人公の影もとい色が薄いので存在感まで薄くなってるという柔らかさ。濃いマンガに飽きた人には箸休めに良いかもしれません。
ほのぼのするほど柔らかい形になってます。
たまにはこんな消え入りそうなお話もおもしろいかと思います。
ホン:がんばれ!消えるな!!色素薄子さん
作者:水月とーこ
ちょうど作者のHPを見つけたのか、前からチェックしててサイトが移動したのか、ブックマークの下の方にきてました。
再版だなんだと書かれてたので少々気になってたんですが、思わず書店で見つけて購入。
特に冒険と発掘は得意じゃないんで、タイトルと表紙だけ見て買うかどうか悩みます。事前情報が少ないとどうしても手が出せないところはありますが、この本は案外すんなりと手の中に収まりました。
表紙も薄子さん同様淡い出来で、控えめな感じです。主張のなさがいいのかもしれませんね。
内容も暖かくて読みやすくなってます。でも相変わらず主人公の影もとい色が薄いので存在感まで薄くなってるという柔らかさ。濃いマンガに飽きた人には箸休めに良いかもしれません。
ほのぼのするほど柔らかい形になってます。
たまにはこんな消え入りそうなお話もおもしろいかと思います。
ホン:がんばれ!消えるな!!色素薄子さん
作者:水月とーこ
いつも切り取る景色 たぶんここの場所が好きなのかもしれない
だからといって留まるわけにはいかない もう少し歩いていきたい
ただ冬になって寒くなると ふとそのままここに居たい気がしてくる
変わりゆく季節をここから眺めて また次の季節へ
だからといって留まるわけにはいかない もう少し歩いていきたい
ただ冬になって寒くなると ふとそのままここに居たい気がしてくる
変わりゆく季節をここから眺めて また次の季節へ
某ハガレン描いてる人のエッセイなんですが、なかなか壮絶です。
鋼の錬金術師読んでる人にはなじみ深い「荒川感」とでも言いますか、「荒川哲学」とか言える独特の少し血なまぐさいイメージがあるような気がします。
賢者の石の下りとか、人体錬成の結果論とか作品の中で死んでいくキャラクターとか。かといってただ残酷なだけではなく、しっかり丁寧に書いてあるので気にせず読めちゃうわけですが。
この本の中にはそんな荒川哲学が詰まってますね。たくましさって育った環境で決まるんですね。
立てない子牛とか、トラックに乗せられる牛たちのお話はやっぱりぐっときます。パックになってスーパーに並んでるものしか見たことのない現実はこういった切なさに支えられてるんですね。
残酷と食べ物はいつからイコールでつながれなくなってしまったんですかね。まぁ家庭で庭の鶏さばいて食べられる家なんてそうそうないんでしょうが。
でもジャガイモの収穫時に袋ごとポテトチップスが出てきて、それをみんなで食べるんだからたくましいというかなんというか。
ちょっと行ってみたいな北海道。
作物は収穫するためであり(あたりまえ)どこかで自生してるど根性野菜は収穫の対象になるようです。ほったらかしでしおれていくより、おいしいうちに食べようと言う食に対する愛情がひしひしと伝わってきます。
そんなわけで読みやすくて読みごたえがあり知られざる北海道の広さが至るところにあります。んで、北海道はいつ頃独立するんだろう?(笑
作品:百姓貴族
作者:荒川弘
鋼の錬金術師読んでる人にはなじみ深い「荒川感」とでも言いますか、「荒川哲学」とか言える独特の少し血なまぐさいイメージがあるような気がします。
賢者の石の下りとか、人体錬成の結果論とか作品の中で死んでいくキャラクターとか。かといってただ残酷なだけではなく、しっかり丁寧に書いてあるので気にせず読めちゃうわけですが。
この本の中にはそんな荒川哲学が詰まってますね。たくましさって育った環境で決まるんですね。
立てない子牛とか、トラックに乗せられる牛たちのお話はやっぱりぐっときます。パックになってスーパーに並んでるものしか見たことのない現実はこういった切なさに支えられてるんですね。
残酷と食べ物はいつからイコールでつながれなくなってしまったんですかね。まぁ家庭で庭の鶏さばいて食べられる家なんてそうそうないんでしょうが。
でもジャガイモの収穫時に袋ごとポテトチップスが出てきて、それをみんなで食べるんだからたくましいというかなんというか。
ちょっと行ってみたいな北海道。
作物は収穫するためであり(あたりまえ)どこかで自生してるど根性野菜は収穫の対象になるようです。ほったらかしでしおれていくより、おいしいうちに食べようと言う食に対する愛情がひしひしと伝わってきます。
そんなわけで読みやすくて読みごたえがあり知られざる北海道の広さが至るところにあります。んで、北海道はいつ頃独立するんだろう?(笑
作品:百姓貴族
作者:荒川弘