プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

◇ 片桐はいり「グアテマラの弟」

2022年01月02日 | ◇読んだ本の感想。
個性派女優。女優としても個性派として活躍しているが、
わたしはこの人、もっとどんどん書いていくべきだと思うんだけど。

現時点で片桐はいりのエッセイは3冊だけ。もったいないねー。
この5倍は書いていてもいい人。なんなら10倍でもいい。
もっとも、本業をこなしながらエッセイもバリバリ書くという器用さはない
気がするから、書けばいいってものじゃないかもしれないけど。

文体というか、全体の雰囲気がいい。
無愛想。それなのにユーモラス。言い回しが独特で楽しめる。
もっともっと読みたい。面白いエッセイはいくらでもあるけど、
もっと読みたいと思うまでのものはなかなかないよ。
これは「エッセイスト」と名乗るべき。

日本国中の編集者のみなさん!今狙うべきは片桐はいりです!
とっつかまえて、がっつり書かせろ!


グアテマラに定住している弟を訪ねて行った滞在記。
しかし旅行ガイドとしての内容はほとんどないので、グアテマラについて
情報を求めている方には向かない。
あくまでも片桐はいりの目から見た、弟、弟家族、その周りの人々。

あったかくてね。ぶっきらぼうでね。いいよ、この雰囲気。
後半部の「小」のエピソードには泣かされた。いや、泣き笑いさせられた。

ようこそおレてくたさいまけこ。




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