パンチングファイターを買った！！（長文）。

パンチングファイターを買った！！


今月の中旬、私が仕事から帰宅すると上の子どもが自分の洋服タンスの中身を
ぜーんぶひっくり返して怒っていた。
ゲームが上手くいかなかったとかで、急に怒ってひっくり返したらしい。
一緒に留守番していた祖母と下の子どもは、大変驚き、怖くなって、他の部屋に避難していたそうだ。

仕事から帰宅した私は、その状況を見て、
「なんでこんなことするんだ！！家族に迷惑かけてっっ！！
また、友達とケンカしたんだろうっっっ！！」と叱った。
上の子どもは「ちがうよっっっ！！きーーーーっっ！！」と怒っていた。

私は、その後、夕飯の準備をしながら、こっそり上の子どもの様子を見てみた。
上の子どもは、壁に向かって正座し、うなだれていた。
暫くその格好だった。

暫くすると上の子どもは、涙をこぼしながら私のところにやってきて
「かあちゃん、ごめんね」と謝っていた。
やっぱり学校での友達関係で嫌なことがあったということだった。
そのあと上の子どもは、祖母や下の子どもにも謝っていた。

夫は、「そんなヤツ、殴っちゃえ！殴っちゃえばいいんだっっ！」「先手必勝だっっ！！」とひとりで燃えていた。


そんなことができたら、こんなに悩まないさ・・・。


そして、次の朝。
一晩いろいろ考えた結果、やはりこの状況を担任の先生に相談してみようと考えた。
先生には、連絡帳に家での状況を説明し、一度スクールカウンセラーの先生に相談したいと伝えた。
連絡帳にその旨を記入していると上の子どもが「何してるの？」「書かなくてよかったのに。」と言って来た。
私は、「あなたは知らん顔をして今まで通りに過ごしていればいいから」と伝えた。
上の子どもは、ただ、頷いていた。


担任の先生は、その日に上の子どもの気持ちを男子更衣室で聞いてくださったそうだ。
隣のクラスの男子生徒５人から不定期ではあるが、嫌がらせを受けていたことが初めて分かり、
私も驚いてしまった。やっぱり相談してみてよかった。

そしてまた、その次の日、隣のクラスの男子生徒５人、上の子ども、担任の先生、隣のクラスの先生、スクールカウンセラーの先生の９人で
話し合いを持ってくださったそうだ。
その日からすぐに嫌がらせは、ぴったりと無くなったそうだ。

その日の夕方、私が夕飯を作っていると上の子どもが側にやって来て、「かあちゃん、大好き！」と言った。

「早く言えば良かったのに」


次の週の初め、私もスクールカウンセラーの先生に話を聞いていただいた。
話を聞いていただいたら、気持ちがすっきり♪
スクールカウンセラーの先生に伺ったところ、最近は子どもたちの成長も早いので
小学校５年生は、もう思春期なのだそうだ。
ストレス解消は、男子は暴力的に、女子は自傷行為に、となることもあるそうだ。
家の壁にいくつも穴があいているお宅もあるそうだ。
家庭の中で殴ってもいい物を置いておくのもひとつの方法だということだったので
上の子どもと相談して、パンチングファイターを買うことにした。



パンチングファイターが届いてからは、毎日、ボコボコボコボコッッ！！！という音が部屋に響いている。
本当に、良いことを教えていただいたなああ。


また、前に進もう。