なんだかよくわからないまま、葬儀屋さんとの打ち合わせに行った。
最初に安置室にいる母に会って、ああ本当に亡くなったんだな、と実感した。
90歳だったし、家で亡くなったということで大往生だと思った。
これ以上はないと思った。
よくよく話を聞いてみると母の認知症が進んでいたようだ。
話が通じないことや物忘れが多かったようで、弟もよく頑張ったと思う。
それでも弟はまだまだ親孝行をしたかったと落ち込んでいた。
昨年は2人で京都に旅行に行ったそうで、写真を見せてくれた。
もう十分親孝行をしたと思う。
母は生前に互助会に入っており、葬儀のパックに入っていたそうだが
打ち合わせを進めていくと「パックには入っておりません」が多く、
料金は高いが、内容は薄いという状況になった。
通夜と葬儀をやる方向けのパックのようで
1日葬をやりたい人には身動きの取れない不便なパックだった。
途中で止めたいくらいだったが、母を搬送してもらったのと
母が自分でやりたかった葬儀なのだろうと思って我慢した。
葬儀の日も決まり、火葬場の予約も取れた。