うさとmother-pearl

目指せ道楽三昧高等遊民的日常

秋歌

2005年11月02日 | ことばを巡る色色
枯れた葉を くるりくるり うらおもて どちらかこたえよ ほんとうのうそ

枯れるとは 死の意とフランスの 辞書は言い 死を踏み歩く 木枯らしの道

死にいくと 死に後れると ねえ君よ どっちが怖い? どっちを選ぶ?



風よ吹け 嵐とてもなににせん そのちさき火の 防り人われ

身の奥に 水と炎と湧き出でよ わが喉わが躯 潤せ燃やせ

一枚を 脱ぎて知りたり 秋涼し

身を削ぎてわが身を叩く雨なれど 地を潤して湧き出づる日もこむ

やわらかくあたたかき手で紅き葉を摘まみ我を覗く子の瞳のあたたかき

紅き葉の 子の瞳に映りいよいよと 紅く燃ゆるともしびとなり

コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする