うさとmother-pearl

目指せ道楽三昧高等遊民的日常

文化の日うさと版

2005年11月05日 | お出かけ
織部賞授賞式に行ってきました。
織部賞は、岐阜県が出しているもので、2年おきで今回で5回目。古田織部のアヴァンギャルドな創作に匹敵する人たちが授賞されます。
この賞は、岐阜というハニワに歌われてしまいそうな(ちょっと古いか)田舎都市にしては、目覚しいものです。
とにかく、選考委員がすごい。今回で言えば、
選考委員長 磯崎新 選考委員 石井幹子 坂根巌夫 熊倉功夫 内田繁 アンドレア・ブランヅィ 日比野克彦 松岡正剛
もう、これを聞いただけで、この賞のあり方がわかるってものです。
当然受賞者も、一筋縄ではいかない人ばかり。すごい人たちが選ぶ人はすごい!のです。
大賞は、 エットレ・ソットサス 中川幸夫 大野一雄 鈴木清順 今回の水木しげる
織部賞は、押井守 ガリアーノ スウォッチ 野村万之丞 アラーキー カッシーナ 矢野顕子 井上ひさし 森村泰昌 無印良品 杉浦康平 山下洋輔 深澤直人 などなど
ほら、凄すぎ!! でしょ。

とにかくこの賞は、文化をお腹いっぱいにさせてくれ、かつ快い満腹感があります。
大名でもこうは行くまいという、贅沢な授賞式です。
私は、2.4.5回を見に行きました。どの会もたっぷり4時間以上の授賞式があり、その中に、受賞者の創作紹介があります。演奏や、ビデオやお話や。今回は山下洋輔氏の「ラプソディーインブルー」「ラベルのボレロ」もきかせてくれました。過去に見た森村泰昌氏の「名画ビデオ」もそれは贅沢だったし、もちろん、鈴木清順氏の「映画グラフィティ」も一本の映画のようだったし、中川幸夫氏の書は美しく強かった。アラーキーは優しいおじさんだったし、清順氏のお祝いには、宍戸錠、原田芳雄、山口小夜子(!)氏もやってきた。(大野一雄氏のときも行きたかったんですが、高山ゆえ断念しました。返す返すも残念です。)パンフレットもそれは贅沢で美しく、運がよければ、受賞者とお話したり、サインをもらったりできる。

本当は、弱小、産廃問題抱え、地場産業先行き不安、デパート撤退、の岐阜県はこんな文化的なことをしてる場合じゃないのかもしれないのかもしれないんだけど、この賞は、この授賞式はずっと続けてほしい。
2年後も、行きたい。どうしても、行きたい。    岐阜ウェブオリベ
コメント (6)
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