アカデミックなエリート画家は時代とともに評価が薄れ、印象派時代に推移する
カバネル、アレクサンドル1823-1889の絵画
⇒エコール・デ・ボザールパリ国立美術学校卒業
⇒ローマ賞獲得----コンクールで優勝すると国費でローマに留学できる
⇒サロンに出品@1863 その後ナポレオン3世が買い取る
⇒芸術アカデミーの会員
⇒パリ国立美術格好教授
ブーグロー、ウィリアム 1825-1905の絵画
⇒サロンに出品@1879 その後国家が買い取る
⇒ローマ賞獲得----コンクールで優勝すると国費でローマに留学できる
⇒サロンに出品@1879 その後国家が買い取る
⇒芸術アカデミーの会員
⇒パリ国立美術格好教授
ヴィーナスの誕生の共通点
・アカデミー絵画の最高峰
・海の上に浮いている----人間ではない
・裸体の理想化
・コントラポストのポーズ
・肌は筆の後を残さずに滑らか
・究極の快楽ポーズ
・社会的に評価されサロンで国家買取
19世紀当時のサロン審査員は皆二人のようなエリート画家
・審査基準は同じようなアカデミックな絵画
⇒色彩よりも形重視 :デッサン力
⇒美とは感情ではなく理性 :美の理由が重要
⇒美は普遍的でなければならない :安定構図、プロポーション、遠近法
⇒ジャンルの階層化 :歴史画>肖像画>風俗画>風景画>静物画
⇒階層別絵画の大きさ :大>>>>>>>>>小
・従って審査員の評価向上にも繋がる
・既に社会的地位を持った芸術家の自己評価システムがサロン
・エドワード・モネの「オランピア」@1863など印象派は評価されない----サロン落選
・批判したのはカバネル&ブーグロー
19世紀後半になるとアカデミーの力が弱くなる
・スポンサーが王族、貴族から一般ブルジョア市民
・歴史画よりも理解しやすい風景画を好む
・美術批評家登場⇒アカデミーを批判し人気が出て金になる
・印象派が承認されるようになる