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【本】ひとりでも生きられる

著者はこの本を出して一年せぬうちに得度して瀬戸内寂聴となったが、当時はまだ瀬戸内晴美だった。青春出版社1973年の版であるが、わずか3ヶ月で74版というから、人気沸騰のベストセラーだったわけだ。今見るとずい分古ぼけて、表紙が擦り切れている。しかし、図書館の薄暗がりの中で、なつかしい文字が私をひきつけた。実際のところ、人は誰もひとりでは生きられないが、このタイトルがまるで福音のように力強くひびくのは . . . 本文を読む
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