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入院


一週間ほど前、深夜、もの音で目が覚めると、いつもならいないはずのKがいて
「母の具合が悪い、いよいよ最後かも。OO病院に連れていくわ」と、言う。
時刻は午前3時前。これがお別れかと、私もついていくことにした。
着替えや上着を持って。ぜいぜいと呼吸の荒い母を車の助手席に座らせる。

救急病院では
生後2か月の男の子を連れたお母さんが、これも自分の運転で
あとから来た。わりと落着いていると思ったら、3番目の子だそうだ。
映画でよく見る、病院の待合室での夜明かしという経験をしてしまった。

その前の日、天皇の「生前退位」の発表がTVであったが
こちらはそれと同じ母の意思表示のようにも感じた。

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コメント
 
 
 
Unknown (桃すけ)
2016-08-28 18:24:37
お母さまの意思表示だと感じられたとのこと、私にも同じような経験かあります。叔父が入院したときのことです。叔父は92歳でした。叔父には子供がいなく、長年連れ添った叔母はすでに亡く、再婚したひとが付き添っていました。胃瘻で生かされている状態だったのですが、その胃瘻が外されきれいにたたんでおいてあるのです。看護師さんがこられて、「几帳面なかたですね、ときどきこうされるんです」というのです。義叔母は「そうなんですよとても几帳面で」と答えますが、私は「これは、口のきけなくなった叔父の意思表示だ」と思いました。「もう結構です」との。胃瘻をつけるかどうかの決定に私も立ち会いましたが、付けたくなかったのでしょう。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2016-08-29 21:43:37
桃すけ様

「そろそろこの世からさよならしたい」だとばっかり思いましたが、翌日にはすぐ元気になり、2週間して退院するときは、認知症の症状まで軽くなったようでした。病院のスタッフが絶えず優しく接してくれたせいかもしれません。胃瘻を外してたたんだのは意思表示でしょうね。最後の抵抗だったのでしょうか。延命措置というものはすでに時代遅れであり、安らかな死を迎えることがすべての人間にとっての最大の幸せではないかと思っています。
 
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