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【映画】ピノキオ

1940 米 ディズニー長編アニメ レンタルDVD 原作 カルロ・コルローディ「ピノッキオの冒険」

完成度が高くて、戦前の作品とは思えないほど、今見てもすばらしい。

ものがたり:あやつり人形を作ってピノキオと名づけた職人ゼペット、これが本当の男の子ならなあと夢想する。妖精ブルー・フェアリーのおかげで、人形はしゃべったり動いたりできるようになる。けれど、かれは学校に行く途中で悪い2人組に誘われて…行方不明になった息子を探してゼペットは旅に出る。ピノキオはサーカスに売られたり、ロバにされかけたり、命からがら帰宅したが、父の姿は無い。そこへゼペットが鯨の腹中で発したSOSが届き、いざ父を救おうと・・・。

子供のとき、家にこのマンガがあった。弟に読んでやると、ピノキオが狐と猫の2人組に連行されるシーンを一番こわがったのを思い出す。

主題歌「星に願いを」のバリトンは、ピノキオのお目付け役コオロギが唱っている。旅の最後にコオロギは「公認・良心」の金バッジを授与される。(「カールじいさんの空とぶ家」と一緒)

原作は1880年、勤勉・正直・勇敢・親切などを説いた教訓的童話だが、子供の気持をくみとっているので、それほどお説教臭くはない。傘と山高帽のジミニー・クリケットを初めとして、猫のフィガロや金魚のクオレ、悪餓鬼ランピー、興行師ストロンボリ、鯨のモンストロなど、脇役の面々も忘れられない。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (稲みのる)
2010-10-28 19:17:50
1940年制作の東宝映画、「エノケンの孫悟空」の中で「星に願いを」が使われたそうです(未だ見る機会に恵まれていません)。前年の「オズの魔法使」がベースになっている作品の由。日本が戦争に突入していく時代、映画が規制されていく時代、インターネットもない時代に、アメリカのヒット曲を堂々と利用した映画人に驚いた覚えがあります。どのようなルートで「星に願いを」を手に入れたのでしょうか。ずっと興味津々ながら、答えが分かりません。
 
 
 
稲みのる様 (Bianca)
2010-10-30 11:58:33
コメント有難うございます。映画の公開は戦後だったそうですが、この時期にどうやって手に入れたのでしょうね。試写会か、極秘入手のルートでもあったのか。調べた所では、「エノケンの孫悟空」は楽しいレヴュー映画で、著作権など眼中に無い点は今の中国のようで、ディズニー映画のテーマも色々出て来るそうです。あの当時、戦争に突入しようとしていた国家体制とは別に、人々の心は大いに親米的だったのかもしれません。
 
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