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映画「エイリアン」


シガニー・ウィーヴァー:3等航海士リプリー

1979 米 117分 ★午前十時の映画祭★ 松江SATY東宝にて
監督 リドリー・スコット 出演 シガニー・ウィーバー トム・スケリット ヴェロニカ・カートライト ジョン・ハート

女性2人をふくむ7人の宇宙飛行士が宇宙船に乗って就業中、今まで会ったこともないエイリアン(異星人)に遭遇し、必死の戦いで撃退するまでを描くSFサスペンス映画。(goo映画より)

1982年12月24日(金)お茶の水三省堂で無料鑑賞(レーザーディスク上映)日記には

「ものは試しと見ることにしたら、とうとう最後まで見てしまう。」
「幕切れのシーンがとても素敵だ。」
など、興奮してたくさん書いているが、筋がわかるので省略。

「この映画は、エイリアン(異星人)をおそろしい敵にしたて上げている。これは危険な考え方ではなかろうか。」

1979年はインベーダー・ゲームが日本中の喫茶店に取り付けられていた。インベーダー、つまり侵入者と言う意味で宇宙人は敵視されていたわけだ。(それに反し、スピルバーグの「未知との遭遇」「E.T.」は、敵ではなく味方だと主張している。)

「粗野で怠惰な愚鈍そうな黒人の描き方、もう一人の女性のヒステリーなんかが、型にはまっている。」

という感想も今と同じだ。ちなみにこのヒステリーを起こす女性がV・カートライト。子役だった彼女、30歳になろうというのにまだ子供っぽい。

そして、労働者がボーナスが低いと不平を言い、会議室に紫煙がたなびくとか、猫を飼うとか言うのはありそうもないと思うが、非人間的なエイリアンや会社に対して、人間味を強調しているのだろう。

誰かが言う「エイリアンは完全な生命体である。生延びる為には良心も後悔も持っていない」と言うセリフは、どこかの国への風刺にも聞こえる。

リドリー・スコット(1937~)は他に「1492」「ブレード・ランナー」「グラディエーター」「テルマとルイーズ」などがある。美術の学校を出たそうで、アカデミー視覚効果賞を受賞している。つねに暴力(そしてグロテスク)がつきまとうので苦手な部類の監督ではあるが、私が眠らずに見終えたのは珍しく、カフェイン入りの映画といってもよい。

ヴェロニカ・カートライト
  →「鳥」  2012-4-26
→「噂の二人」2007-5-9
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