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昭和のこどもたち 石井美千子人形展

12月27日ー1月11日 一畑百貨店にて

石井美千子は1953年福井市に生まれ、誕生と同時に母を亡くし、6-14歳を施設で過ごす。展示の中で母親の存在感が大きい。豊かな胸をはだけて乳を与える母、膝枕で子供を寝かせる母、ゆったりと包容力のある大地に根ざした母親は、彼女の希求するものであり、現実のものとも思えない。
彼女の出身は福井だが、南九州の私の子供時代と共通の風景がそこには繰り広げられている。とりわけ、板壁で土の上に建った駄菓子屋や雑貨屋の佇まいが懐かしい。ゴムマリをスカートで受ける女の子に、こういう遊びをしたことを思い出した。縄跳びやゴム跳び風景はなかったが。感想ノートをみたら、小学生の字で「昔の子供はつらかったのですね」「あの時代に生れなくて良かった」と言う正直な?声もあったが、私たちは逆の感想を持っている。泥んこ道でゲタ履きでも、地面に古釘で絵を描いても、それ以外を知らないのだから、結構しあわせだった。

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