映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
【映画】アラバマ物語
1962年 米国 129分 DVD(つたや) 原題 To Kill a Mockingbird
原作 ハーパー・リー 監督 ロバート・マリガン
出演 グレゴリー・ペック メリー・バダム ロバート・デュヴァル
1963年 アカデミー主演男優賞受賞・助演女優賞候補
2003年 米映画協会(AFI)米映画の英雄イメージ100 の第1位にアティカス・フィンチ弁護士が選抜される
この映画は1930年代の南部での人種差別と戦う弁護士の物語であると同時に、子供時代の思い出の魅惑や、父と子の情愛の物語でもある。
1932年、米国南部、アラバマ州の小さな町。「カポーティ」のネルが原作者ハーパー・リーであり、またトムソーヤーみたいな女の子スカウトでもある。小柄なディルが、カポーティの子供時代の姿だ。兄妹とディル、3人の子供の自由でのびのびとした演技は印象的で、それを創出した脚色者と演出者の功績は大きい。
小説「ティファニーで朝食を」に、作家が「子供と黒人と、木の葉のそよぎ」しか描いていない、つまり恋愛とか、冒険活劇がないと、けなされるくだりがあるが、これはまさに、そういう小説である。ただし作家はカポーティでなく、幼馴染の女性だが。しかも米国でベストセラーを続け、ピューリッツア賞も受賞した。
冒頭の、タイトルのシーンが、印象的。古びた木の箱のふたを開けると、色々なガラクタがはいっている。針の無い時計や、呼子や、おもちゃのハーモニカ。クレヨンがこする紙に《TO KILL…》というタイトルが浮び上がる。観客はおもちゃ箱の中に入って、高まる音楽と共に一気に1932年のアラバマに連れ去られる仕組みだ。
原作 ハーパー・リー 監督 ロバート・マリガン
出演 グレゴリー・ペック メリー・バダム ロバート・デュヴァル
1963年 アカデミー主演男優賞受賞・助演女優賞候補
2003年 米映画協会(AFI)米映画の英雄イメージ100 の第1位にアティカス・フィンチ弁護士が選抜される
この映画は1930年代の南部での人種差別と戦う弁護士の物語であると同時に、子供時代の思い出の魅惑や、父と子の情愛の物語でもある。
1932年、米国南部、アラバマ州の小さな町。「カポーティ」のネルが原作者ハーパー・リーであり、またトムソーヤーみたいな女の子スカウトでもある。小柄なディルが、カポーティの子供時代の姿だ。兄妹とディル、3人の子供の自由でのびのびとした演技は印象的で、それを創出した脚色者と演出者の功績は大きい。
小説「ティファニーで朝食を」に、作家が「子供と黒人と、木の葉のそよぎ」しか描いていない、つまり恋愛とか、冒険活劇がないと、けなされるくだりがあるが、これはまさに、そういう小説である。ただし作家はカポーティでなく、幼馴染の女性だが。しかも米国でベストセラーを続け、ピューリッツア賞も受賞した。
冒頭の、タイトルのシーンが、印象的。古びた木の箱のふたを開けると、色々なガラクタがはいっている。針の無い時計や、呼子や、おもちゃのハーモニカ。クレヨンがこする紙に《TO KILL…》というタイトルが浮び上がる。観客はおもちゃ箱の中に入って、高まる音楽と共に一気に1932年のアラバマに連れ去られる仕組みだ。
コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )
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日に日に観る映画の偏りがひどくなる今日この頃。
こちらのレビューを拝見して「アラバマ物語」にちょっと興味をそそられました。
今借りているレンタルDVDを返却するときにチェックしてみようかしら。
冒頭のタイトルシーンがお洒落ですね。
冒頭のシーンで「絶対好きな映画だ!」と確信できる映画ってありますよね。
“To Kill a Mockingbird”という原タイトル...モッキングバードは殺してはならないという言い伝えがあるんでしたよね?
私にとっても前から観たい、観たいと思っていた一作でしたわ。
やはり観て感動を覚えましたね。
以前、wowowで“グレゴリー・ペックの総て”のようなTV映画が放映されていたのを見ました。その際やはり彼に集中質問する映画は「ローマの休日』とコレでしたね。多々映画出演しているペックですが、コレはやはり彼の代表作の一つなのでしょう。スカウト役の女の子がキュートでした。
ホントにいい作品だと思います。
40年も前の作品ともなると、古さを感じ得ないのですが、この作品にはそういうところがなかったです。
メイキンングはまだ観てないのですが、DVDを取り出してメイキングも観てみようかと思います。
margotさん、こんにちわ!美しい声で物真似するだけで害の無い鳥なので殺すなと、いうらしいですね。ペックはうまくはないけど、わたしは4歳で見た「小鹿物語」に始まり「大いなる西部」「白鯨」「ブラジルから来た少年」etcずいぶん見ています。晩年はお面のような顔になっていましたが・・・
J.T.さん、この先何十年たっても古さを感じさせない、真の意味のクラシックといえるでしょう。お持ちなんですか?是非、メイキングもご覧くださいませ。
この作品、グレゴリさんが他界された時にDVD鑑賞しました。
本当に冒頭のタイトルシーンは秀逸でしたね、今でも目に浮かびます。
アメリカ人にとってのペックは、ローマの休日の新聞記者よりも、このアティカス・フィンチ弁護士なんだと・・・・アメリカンヒーロー№1に輝いたのも納得の作品でした。
立ってるだけでイイ俳優なんて言われるペックですが、まさにソレ、この作品のペックは物腰だけでも他の俳優には真似できないものがありましたね。^^
コチラも関連記事2つ寅させて頂きました。
たった今ここにコメントがあるのに気が付きました、返事が遅くなってごめんなさい。これは本当に懐かしい映画です。女の子がスカートをはかされて恥ずかしがるシーンは大好きです。気持ちがわかるので。装丁が花森安治だったためか、暮しの手帖のうら表紙に、本の広告がメリー・バダムの写真と共にがあったを思い出します。このビデオですか、DVDですか、お持ちなんですね、いいなあ……。