「浅茅が宿」は、
江戸時代の歌人、国学者、読み本作家の
上田秋成が書いた「雨月物語」の中の一篇。
勝四郎は戦火で荒れ果てた故郷に
7年ぶりに帰ってくる。
星明かりを頼りに我が家を見つけ、
生きてはいないだろうと思った妻、宮木とも
再会をはたす。
が、一夜明けると・・・
浅茅が宿
その須野紙はひどく古びており、
文字は消えかかっていた。
勝四郎を待ち焦がれて死んだ妻が残した
いまわの際の歌・・・
「さりともと 思ふ心に はかられて
世にもけふまで いける命か」