これまでわたしは
「堀辰雄とは結核療養中に小説を書いた人」
くらいにしか知らなかった。
代表作を読んだこともない。
だからこの「絵はがき」が初めて読む堀作品である。
爽やかな詩のようなこの小品は、
1930年夏の
高原の避暑地からの楽しい便り。
わたしはとても心惹かれる。
絵はがき(堀辰雄)
堀辰雄(1904~1953年)は
東京生まれ、東大国文科卒の小説家。
肺結核にかかり、たびたび軽井沢で療養する。
代表作は「聖家族」「風立ちぬ」「かげろふの日記」など
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