1.心太 岡本綺堂
川越の喜多院に桜を観る。
ひとえはもう盛りを過ぎた。
紫衣の僧は
落花の雪を袖に払いつつ行く・・・(後略)
掛茶屋で心太をすする作者。
あたりは一面の花吹雪・・・
2.天狗
亥子(いのこ)の祭りは
広島などで11月に行われる祭り。
これが書かれた明治の終わりごろは、
子供が天狗に扮したようである。
心太・天狗(岡本綺堂)
岡本綺堂(1872年~1939年)は東京生まれの
新歌舞伎の劇作家、小説家。
修善寺物語、番町皿屋敷、半七捕物帳
などが代表作。
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