○挿絵俳句672b・助手席に・透次686b・2024-11-01(金)
○「助手席に凹みを載せて紅葉街道」(その1)(『遠景』2024)(→鎌田透次686b)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(紅葉・晩秋)
autumn leaves road-
carrying your dent
in the passenger seat / Touji
【作句メモ】:運転席と助手席でどこへでも行った。車を5台乗り継いだ。すべてMT車。 今は助手席にへこみだけを乗せてどこへでも走らせる。
○挿絵俳句672a・遠景となる・透次686a・2024-10-30(水)
○「遠景となる稲滓火の立つところ」(『遠景』2024)(→鎌田透次686a)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(稲滓火・晩秋)
it's a distant view
a fire that burns
rice straw waste / Touji
【作句メモ】:「稲滓火(いなしび)」とは「拾い集めた稲藁の屑を燃やす火」ということだそうだ。子供の頃は火よりも煙が記憶に強く残る。この煙が晩秋の刈田の記憶である。
○挿絵俳句671b・輪一つ・透次685b・2024-10-26(土)
○「輪一つ二つ三つと澄みわたる」(『遠景』2024)(→鎌田透次685b)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(音澄む・三秋)
the clear fall air
the sound of the Rin is clear
hit one, two, three / Touji
【作句メモ】:澄んだ大気。澄んだ空。そして澄み渡る輪(りん)の音。ふと見渡せば。亡き人たちが集う田園の只中の深夜映画館。
○挿絵俳句671a・冬隣・透次685a・2024-10-22(火)
○「冬隣いつも身近にゐる不在」(『遠景』2024)(→鎌田透次685a)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(冬隣・晩秋)
late autumn-
your absence is
always close to me / Touji
【作句メモ】:冬はもう間近だね いつも間近にいる君の不在との会話 冬はもう間近だよね いつも身近にいる君の不在との交信