俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

■挿絵俳句585「水田より高きを走る単線路」(透次)

2022-05-29 04:56:00 | 挿絵俳句

【今週の挿絵俳句】2022-05-29

○挿絵俳句585
○「水田より高きを走る単線路」(→透次599)
○季語(水田・初夏)【→Haiku and Illustrationへ →第12句集50句へ】

the track extends
higher than the
paddy field / Touji

【作句メモ】:線路の記憶は複々線や複線ではなくあくまでも単線である。見渡す限りの水田の只中を奥羽本線は孤高を貫く。



■Pickup「田の四季の時系列」13句(2022-05-29)
01(初春)「草萌えて水の繋がる棚田かな」(草萌・初春)(鈴木正子)
02(仲春)「げんげ田や花咲く前の深みどり」(げんげ田・仲春)(五十崎古郷)
03(晩春)「生涯に余生などなし春田打つ」(春田打・晩春)(德留末雄)
04(初夏)「水を張り千枚の田を目覚めさす」(田水張る・初夏)(丸茂ひろ子)
05(仲夏)「植ゑ終へて田に太陽の一つずつ」(田植え・仲夏)(石川一歩)
06(晩夏)「傘さしてふかれに出でし青田かな」(青田・晩夏)(加舎白雄)
07(初秋)「原爆忌の黙祷田草掴みて立ち」(原爆忌・初秋)(八木原祐計)
08(仲秋)「豊年の田明り汽車の中までも」(豊年・仲秋)(中田みづほ)
09(晩秋)「刈田よりゴムプロペラ機行方絶つ」(刈田・晩秋)(鎌田透次)
10(初冬)「小雪といふ野のかげり田のかげり」(小雪・初冬)(市村究一郎)
11(初冬)「木枯しや刈田の畔の鉄気水」(木枯し・初冬)(広瀬惟然)
12(三冬)「土間に遊ぶ鶏暗し冬田雨」(冬田・三冬)(西村泊春)
13(無季)「落日に黒い手がのび田を揃える」(無季)(奥山甲子男)


コメント    この記事についてブログを書く
« ■挿絵俳句584「本食に焦色つ... | トップ | ■五感俳句585「夏水仙包む誤... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

挿絵俳句」カテゴリの最新記事