○五体俳句650・骨盤1・大西泰世03・2024-05-28(火)
○「骨盤のあたりで泳ぐのは夕陽」(『世紀末の小町』19920)(→大西泰世03)
○季語(泳ぐ・晩夏)(「→575筆まか勢」より引用)【→五体俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:今日は「骨盤(528)の日」。夕暮れの海か。プールの窓から射しいる夕陽か。「あたり(辺り)」という名詞。場所・数量などをはっきり示さずに、婉曲に言い表す語。婉曲風味が出るので俳句では好んで使われるようだ。下記Pickup119で挙げてみる。
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■Pickup119「あたり」使用俳句18句(2024-05-28)
→01「歩道橋の天辺あたり月恋し」(『潟風』2012)(鎌田透次)(挿絵俳句)
→02「寒燈の蒼きあたりをゆかんとす」(白木忠)(色彩156)
→03「帽脱ぎし君があたりや風光る」(佐藤春夫)(好きな一句)
→04「井戸やそのあたりの●雑草や生れた家」(河村みゆき)(五感197嗅覚35)
→05「盲腸のあたりで手毬ついてをり」(『だぶだぶの服』2012)(大石雄鬼)(五体208)
→06「夕立のあたりより来る電話かな」(茅根知子)(好きな一句)
→07「薔薇置きしあたりの闇の深くなる」(抜井諒一)(好きな一句)
→08「ひもろぎのあたり霞を濃くしたり」(水田清子)(好きな一句)
→09「春の空麒麟の首のあたりより」(石河義介)(好きな一句)
→10「捨て桑のあたりより山春の雪」(古田紀一)(好きな一句)
→11「新藁を干してあたりも乾きけり」(『花種』2014)(柴田多鶴子)(五感403乾感2)
→12「早退の子は雪原のあのあたり」(『針の峰』1998)(照井翠)(特集457学校俳句2)
→13「花篝の再のあたりに点火せよ」(『道界』2020)(鎌田透次)(挿絵俳句)
→14「梟の声するあのあたりが昔」(『やよ子猫』2013)(照屋眞理子)(好きな一句)
→15「観音の肩のあたりの冬日かな」(上迫和海)(五体516肩2)
→16「たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ」(坪内稔典)(例句)
→17「公魚の萌黄色なる背のあたり」(音羽紅子)(色彩607萌黄色1)
→18「雛段のありしあたりの余音かな」(鈴木アツ子)(好きな一句)
→19「どくだみの辺りの暗さいつも同じ」(伊藤通明)(好きな一句)
→20「冬虹の根元辺りが法隆寺」(西谷剛周)(好きな一句)
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