●色彩俳句0136・黒011・川口重美・2013-07-27(土)
○「向日葵の蕊や慕情も黒きまで」(川口重美01)
季語(向日葵・夏)
向日葵の芯の中に自らの黒い慕情を見ています。破滅的な人生を生きた作者のただならぬ感受性が漂う句です。
○川口重美(かわぐちしげみ)(1923~1949)
代表句「春の灯へ積木の塔がつみあがる」02
季語(春の灯)
山口県下関市生まれ。1942年山口高校理科へ入学。在学中に俳句を始める。1944年東京帝大第2工学部建築学科に入学するが、結核や経済的理由のため休学。俳句は「風」「寒雷」などに盛んに投句。
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