●五体俳句0266・心臓02・山口優夢01・2016-02-16(火)
○「心臓はひかりを知らず雪解川」(『残像』2011)(山口優夢01)
○季語(雪解川・仲春) 「しんぞうはひかりをしらずゆきげがわ」
【鑑賞】:すべての臓器は平常は光に照らされたことがありません。鼓動で忙しい心臓は「知らない」という擬人が最もふさわしい臓器でしょう。
●山口優夢(やまぐちゆうむ)
○好きな一句「あぢさゐはすべて残像ではないか」(『残像』2011)02
○季語(あぢさゐ・仲夏) 「あぢさゐはすべてざんぞうではないか」
【Profile】:1985年、東京都江戸川区出身。2003年、第6回俳句甲子園個人最優秀賞受賞、2004年、→有馬朗人指導の東大学生俳句会入会。2005年より→櫂未知子に師事。2008年「銀化」入会、→中原道夫に師事。2009年、「週刊俳句」編集に参加、アンソロジー『新撰21』に参加。「投函」(50句)にて第56回角川俳句賞受賞。
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山口優夢掲載句
03浅草六区まひるの鳥の匂ひする(無季)〈五感563・嗅覚115〉2021/12/27
04台風や薬缶に頭蓋ほどの闇(『残像』2011)(台風・仲秋)〈五体667・頭蓋2〉2024/9/26
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