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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

●方法俳句0245・文字空け02・星永文夫01・2015-09-21(月)

2015-09-21 04:56:00 | 方法俳句
●方法俳句245・文字空け02・星永文夫01・20150921(月)
○「白桃皿に置く挽歌のように」(星永文夫01)※は文字空け
季語(白桃・秋) 「はくとうさらにおく■ばんかのように」※■は文字空け(「俳句界201308」より引用)
 
【鑑賞】:俳句の文中にスペースを空ける技法。「方法俳句」としては「→古仏より噴き出す千手■遠くでテロ」(伊丹三樹彦)に次いで二人目です。現代俳句系の作家に多く見受けられます。【→方法俳句-索引01方法俳句-索引02 →俳人一覧()】
 
◎今まで掲載した文字空け俳句
「→みみずくの片目ずつ開く■冬の闇」(冬の闇)〈五体・目〉(宗左近)
「→思想までレースで編んで夏至の女」(夏至)〈方法・思考の物質化〉(伊丹公子)
「→夏深い音これは廃川に石抛る」(夏深し)〈好きな一句〉(伊丹公子)
「→いなづまの遠さたしかめわが病あり」(いなづま・秋)〈次元・遠(空間)〉(鷲巣繁男)
「→パンちぎらる天の葬列涙して」(無季)〈好きな一句〉(鷲巣繁男)
「→菊の香や医者へ行く日の白い足袋はく」(菊・秋)〈五感・嗅覚〉(河村みゆき)
「→井戸やそのあたりの雑草や生れた家」(無季)〈好きな一句〉(河村みゆき)
「→指櫛に霧湿める髪流人墓地」(霧・秋)〈五感・髪〉(たむらちせい)
 

星永文夫(ほしながふみお)
○好きな一句「軍靴の音して■ひまわり畑加熱」02
季語(ひまわり・夏) 「ぐんぐつのおとしてひまわりばたかねつ」(引用同上)
【Profile】:1933年、熊本県出身。1967年より句作を始め「海程」(→金子兜太主宰)入会。1983年「霏霏」創刊主宰。一時休刊ののち94年復刊。句集「幻日環」により熊日文学賞受賞。【→あ行~ →は行~

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