●五感俳句0100・聴覚030・片山桃史・2012-10-22
○「あきかぜの水筒に鳴り天に鳴り」(片山桃史01)
季語(あきかぜ)
秋は行楽のシーズン。弁当を作って、水筒に飲み物を入れてザックにつめます。どこまでも高い秋空の下、肩のザックのなかに水筒の飲み物が揺られて鳴ります。それは秋風の音のようです。
○片山桃史(かたやまとうし)(1912~1944)
代表句「千人針はづして母よ湯が熱き」02
季語(無季)
兵庫県生まれ。兵庫県立柏原中学校卒。大阪三和銀行に勤務。句作ははじめ→西山泊雲に師事。後、新興俳句に転じ、→水谷砕壷らと、→日野草城主宰の「旗艦」創刊に参加。1937年、日中戦争に応召。兵隊俳句を大いに作る。1941年に再応召し、太平洋戦争下のニューギニアで戦死。
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