APOSTROPHES アポストロフII

久しぶりにブログを再開しました。

『ひとりで生きる 84歳』 故野村監督のドキュメンタリー

2020-02-15 11:07:13 | 日記
朝食のあと早くも居眠りがはじまった夫の寝息、つけっぱなしのテレビを消そうとリモコンを手にしたら表記の番組がはじまった。

いろいろ世間を賑わせた夫婦だが好き嫌いは兎も角、なかなか深い会話も多かった。

結婚前、海外留学あり、英語は堪能、良家の子女、という相手サッチー、京都の田舎で貧しい母子家庭だった監督は眩しすぎる経歴に目が眩んだ。

年上でズバスバもの言うサッチーを頼もしく思い 結婚

しかし、のちにサッチーの経営する会社が脱税で逮捕、監督も責任をとって辞任する等々、荒波もあった。

そこでわかったのがサッチーの経歴が「100%うそだった」こと

サッチーは福島の農家の出だった。

当時はきつく問い詰めたが、今、監督は「うそも愛のうちだった」と思っている。

監督はいい男だと思った。

晩年、聞こう聞こうと思って言わなかったことー「お前はしあわせだったか?」ー
今でも聞きたかったという監督に番組のスタッフが見せた過去のサッチーのテレビの一幕
「監督はどんなかたですか?」の問いに
「最高の夫、最高の男ですよ」 その場面に思わず監督の目が潤んだ。

そして、もうひとつ思うこと、
それは2人の亡くなりかた、(一瞬は苦しいかもしれないが)穏やかに眠りの世界に入れるってあらまほしきこと!です。

さらに言えば、
表題のように「ひとりで生きる」とはいかなかった監督、ひとりでは生きられなかったという結論だったのか、とも思った。

以上は真面目な感想、それよりも驚いた場面があった。
サッチーは刺身や寿司がだめ、監督は寿司が大好物、
「ここはとても美味しい寿司屋よ」と(夫のために)探してきた寿司やに週2回は通ったというその店。
(サッチーはここでうどんを食べてたと監督は力なく笑っていた。)

その鮨屋さん、うちがよく出前を頼む店だった。

んっ? 

それが何?って?

いや、今度、板前さんとちょっと話がはずむかなって思っただけです、、、




稽古日

2020-02-14 18:28:22 | 日記
今日は月に一回のカリグラフィーの稽古日
3人の生徒のうち2人は欠席で生徒は私だけ。

新型のウイルスの話から映画 迫り来るボケの恐怖にいたるまでほとんどお喋り そしてちょっぴりお稽古という ゆる〜い授業になった。

そろそろ1枚くらい作品になるようなものを書きましょうということでデザインを決め、しっかり練習をしてくるという宿題を確認して今日の授業は終わり。

目下、世の中は新型ウイルスでおおわらわ。
不要不急の外出は控えるよう、人混みも避けるようメディアは盛んに言っているし、高齢者で持病持ちの夫に協調して家ごもりが続く毎日、
カリグラフィーのお稽古はこんな時ちょうどいい。

日本のパンデミックは今かららしい。
中国に次いで感染者が多い日本はここで押し込められるかどうか世界の注目の的という。

SFの映画の世界のことと思っていたウイルスとの戦い、現実になったんだ。

外出しなくても家で楽しく豊かに暮らせる工夫をしなければ。








なーんにもない1日

2020-02-13 18:15:49 | 日記
昨日とは変わって今日は何のときめきもない1日だった。
と言うよりもそう意図した日だったとも言える。

教師の経験のある人が、子供の作文について「イベントや行事があったことを書けるのは普通だが、なーんにもない1日を描写できる子は少ない」と言った。

子供に限らず大人もそうだ。

朝食昼食夕食はかわらず、夫は体操 音読 筆写も日課
訪ねて来る人もなく二人の定型会話のみ
まっ、明日のカリグラフィーのお稽古に備えてちょっと練習したぐらいか。

お嫁さんのお茶の先生は「歳をとると『キョウヨウ』が大事です」とよく言われたとか。

「今日 用事がある」ー今日 いくところがあるーと言う「キョウヨウ」

なるほど それ名言ーできれば病院、スーパーは除きたいところではあるがー

体の故障も出る年齢で個別差もあり気軽に誘い合う友人も少なくなった。

こうなれば1人で企画し活動すればいいこと

パリに2か月ほどいた時 メトロに乗って方々回った。
そのうちあることに気がついた。
高齢のマダムたちでさえ、ほとんど1人で行動している。
美術館でもショッピングでも散策でも単独。

さて、日本に帰ってお土産を届けに茅ヶ崎の妹のところに行こうと湘南電車に乗ってびっくり!

ちょうどいい季節で花見にでも行くのだろうか、1両ほとんどいくつかの中年のグループで埋めつくされ、おしゃべり、笑い声で、心中、マナー違反と言いたいほどだった。

1人でーせいぜい2人程度ー行動するパリのマダムたちは意志的で素敵
この国のおばさんたち、おっ、素敵、!と振り向かせる人はほとんど連れのないひとりの人

大人は成熟した街がよく似合う。

丸の内の仲通は大人の街、連れは少ない。

銀座は残念ながら群ればかり。



尽きないおしゃべり

2020-02-12 20:30:17 | 日記

今日はマリさん サナエさんと3人でランチをした。

マリさんは先輩でサナエさんは後輩にあたる。

半年に1回程度 顔を合わせておしゃべりをする。

話題は体の故障やメンテでひとしきり 次は「あの方 どうされてる?」と共通の友人の話題 最後は断捨離や近頃見た映画の感想など海図なき話題が脈絡もなく勝手にそれぞれ喋り放つ。

客はいつしかこのテーブルだけになり、店員は腹部を隠すようにトレーを持って壁の花

「ところで今 何時?」

「えっ!もう4時過ぎ! ラッシュになる前にサヨナラー!またねぇ〜」

外濠の夕暮れ もうすぐ日が落ちる。

 

友人の縁の切れ目って何だろうと考えることがある。

私の場合 「うまく」生きようとする人 「損得勘定」がある人

この2つが あると「Y 」の字のようにいつか別れの時がやって来る。

今日の顔合わせ この2つとは無縁!

いつまでも続けたい!




 

 

 

 

 

 

 


家ごもり 3日目

2020-02-11 21:26:38 | 日記
一昨日と昨日は寒いので閉じここもり、今日は散歩と買い物に行く予定だったが、午後になるとだらぁっと活力が落ちてしまった。

映画 「ゴッドヴァーザー」 「人生ブラボー」を見終わった頃、Amazonに注文していた本が届いた。

「Advanced Style」というNYの街で60歳から100歳までのおしゃれなマダムたちをとったスナップ写真集

最近 出かけることが多くなり、冬服 とくにセーター類が少ないことに気付いた。
数年前 一気に断捨離をして最小限にしたせいかもしれない。

年末、娘が用済みになった服や普段用のワンピースコートを買ってくれたりしておしゃれの楽しみ、コーディネートが再燃
数年ぶりにアクセサリー箱を整理したり、磨いたりして愛おしい思いが蘇った。
先日、全くジュエリーやアクセサリーに興味のない友人が「綺麗なネックレスね、どうしたの?」と褒めた。
シドニーでイギリスアンティーク店で買ったうちのひとつだった。
価値をわかってくれたことが嬉しかった。

先週は知らない人にアート系ですか、ファッション系ですか?なーんて褒められてさらにエンジンがかかる調子者。

とにかく最近の落ち込んだ気持ちを上向きにしたいと思った。
そんなときは小説よりも美しい写真集などがいい。

ついでにこの本のフォトグラファー、アリ・セス・コーエンのInstagramをフォローした。

それにしてもNYのオシャレはカーニバル?と思わせるような気合いを感じるものばかり。
パリとは違う。
明日はパリのシックなおしゃれの写真集が届くはず。

楽しみにしよう。