僕は今回の露ウ戦争、ロシアが一方的に国際法を破った侵略戦争だと思っている。
だから、ウクライナからロシアを追い出すまで戦ったらいい。
できるならプーチンのクビを取ればいいとも思っている。
しかし、僕の好きなアメリカ外交の専門家・手嶋龍一とロシアの専門家・佐藤優の新刊は、「即時停戦すべき!」と表明している(写真)。
確かに、このまま戦争を継続すると、先日のドニプロ川のダム決壊とか予期せぬ悲劇が無数に起きるだろう。
その最悪のシナリオが追い詰められたプーチンによる核攻撃、第3次世界大戦だ。
本書では、その最大の悲劇が起きる可能性をロシア、ウクライナ、アメリカ、EU、中国、北朝鮮、日本などを通して分析している。
それを避けるには即時停戦しか選択肢はないと結論付けている。
まず、アメリカのこの戦争での「利益」は何か?
アメリカはウクライナに自国の兵器を無限に供与している。
ご存知のようにアメリカの軍産複合体は巨大だ。
老朽化した兵器が溢れるほどある。
それをウクライナに供与し、兵器の更新に役立てている。
軍需産業には巨万の富が転がり込んでくる。
そしてロシアの弱体化を図りたい米政府も、長期化させることで自国の兵士の血を一滴も流さずに、その計画が実現できる。
核戦争にさえならなければ、こんないい事はない。
アメリカは戦争の長期化を望んでいるのではないか。
けれども長期化させれば、どんな不測の事態が起きるか分からない。
勿論、一番悪いのは国際法を踏みにじって侵略したプーチンであることは言うまでもないが。
それを大前提に本書では即時停戦を訴えている。
皆さんどう思います。
僕は半分同意します。