叡王戦5番勝負の第2局が石川県加賀市で指され、挑戦者の先手伊藤匠七段(21)が87手で藤井聡太叡王(21)を初めて破った。
終盤、伊藤七段が優位に立つと押しまくり、藤井叡王を投了に追い込んだ。
僕は藤井八冠が投了するのを久しぶり見た。
伊藤七段は藤井八冠に今まで全く勝てず、対戦成績は藤井八冠の11勝1引き分けだった。
その間、伊藤七段は竜王戦、棋王戦に挑戦し4連敗、3連敗している。
この叡王戦でも第1局は藤井叡王が勝っている。
これまで藤井八冠には歯が立たなかった伊藤七段だが、一矢報いたことで、これからの叡王戦が面白くなった。
藤井八冠はタイトル戦を去年9月の王将戦から16連勝していた。
あと1勝したら昭和の大棋士・大山康晴15世名人の17連勝に並ぶところだったが、ならなかった。
残念だ。
1勝1敗となった叡王戦第3局は5月2日に名古屋市で指される。