夏季大会の啓新との試合を終えてから約2か月半が経ちました。
こうした中、秋季大会も終え残す公式戦は1年生大会だけとなりました。
一方、3年生達は進学や就職に向けた現況にあります。
振り替え休日となったこの日。
3年生達が久々にグラウンドへ戻ってきました。
この日に行われたのは毎年恒例となる3年生との交流試合。
少し伸びきった髪の毛が、啓新との試合から今日までの時間を物語っていました。
私が到着した頃には、既にバックネット裏に3年生保護者の姿がありました。
交流試合は3年生マネージャーの始球式で幕を開けました。
73期生は17人の部員と1人の女子マネージャーの18人でした。
硬式野球部は、毎年1名のみ女子マネージャーを募集します。
これがやりたくて入学してくる子も少なくはありません。
立場は違っても、選手とマネージャーは苦楽を共にしてきた間柄です。
この日は、3年生部員に囲まれる中でマネージャーからの始球式となりました。
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当然ですが試合は真剣勝負なので現役チームはベストメンバーで挑みました。
こうした中、初回から1年生が柵越えホームランを放つ滑り出しとなりました。
3年生達に自身の成長した姿を見てもらいたいー
それがこの日の下級生達の想いでした。
試合は、兄弟対決や中学時代の先輩後輩対決など見どころ満載でした。
引退から時間が経ったものの、3年生達も随所でいいプレーを魅せてくれました。
3年生にとってはこの日が高校野球の一区切り。
今後、自身の目標や夢に向かって更に進んでいってくれる事と思います。
この日のバックネット裏にいた3年生の母親達からの子供たちを包み込むような優しい笑い声を久々に聞く事ができ、懐かしさを感じました。
また、土手下の石段には子ども達の姿を眺める3年生父親たちの姿も見受けられました。
この2つの光景は、下級生保護者の私がずっと見てきた3年生保護者のあるべき姿でした。
私自身、父親保護者と母親保護者が高校野球においてどうあるべきかをこの姿から教えられてきたつもりです。
この日は、久々にこの光景を見られて何よりも嬉しく思えた、そんな1日でした。