9月28日は、石川県の星陵中との練習試合でした。
星稜中は、星稜高と連携する中高一貫教育の私立校。
幾度の全国優勝を果たす中学軟式野球界屈指の名門校です。
今から2か月前の結団式。
そこで手渡された活動予定表に記された星稜中との練習試合。
この上にない喜びと期待でした。
先週末は台風の通過、そしてこの週は雨予報。
正直、練習試合の中止も覚悟しました。
ところが、関係者一同の願いが通じたのか、予定は奇跡的に行われました。
各自、午前10時に星稜中の専用グラウンドに集合。
福井県の最西端からは往復で400キロを超える移動でした。
到着するなり、まず目に飛び込んできたのが優勝の記念碑。
そして、すぐさま多くの星稜保護者に出迎えてもらいました。
新興住宅地の入り口に聳え立つ星稜の敷地。
道を挟み、遠目に見えたのが星稜高の専用グラウンドでした。
この日、星稜高は茨城国体に出場の為、残念ながら練習風景は眺められませんでした。
星稜中は午前授業。
その間、福井県選抜はグラウンドを借りて練習をさせてもらいました。
部活動を引退して2か月が経過。
選抜チームとして週1回の練習を重ねてきたものの、練習量としては微々たるものです。
わずかな時間であっても、全体練習は有意義かつ有難いもの。
この貴重な時間を利用し、連携プレーなどを確認しました。
そうこうする内に、55人の星稜中野球部員とマネージャーが到着。
伝統の黄色ユニフォームに袖を通した名門校の練習風景に驚きを隠せませんでした。
その後、福井から駆けつけた多くの保護者はバックネット裏へと移動。
星稜中の保護者の方々と一緒させてもらって観戦しました。
県選抜の発足から負けなしの9連勝中でしたが、この日の結果は1勝1敗。
1試合目は、両チームとも135㎞/h近い直球を投げ込んだ投手が先発。
お互いにピンチを凌ぎ、均衡した試合へと持ち込まれました。
この試合、福井県選抜は2人の左腕で継投。
好守に助けられながらも、2人とも好投を魅せました。
しかし、2アウトランナーなしからの失点。
わずかなミスから与えた1点が最後まで大きくのしかかり、1試合目は敗北となりました。
2試合目は長打や連打から先制し、結果的に2点を奪いました。
こうした中、この試合でも流れを完全に手繰り寄せる事は出来ず、均衡したものとなりました。
2人の右腕で最後まで繋いだ無失点イニング。
最後は守備固めをして勝ち星を奪いました。
全国という舞台に立たなければ、中々この日のような経験は出来ません。
こうした機会に巡り合わせてもらえた事、心から感謝します。
この日、ベンチから何度も「気持ちで負けるな」と言われました。
2試合を通じ、気持ちで勝った所もありましたが、そうでなかった所もありました。
これは全員に共通して言えた事だったように思います。
気が付けば今週から10月度へと突入。
福井県選抜としての活動も残すは2週間あまりになりました。
15歳の少年達が、言われ続けてきた「福井」を背負うということ。
この活動を通じて、将来そうなる事を望んでいます。