愛媛県松山市最北部は平成の大合併前は北条市だったのです。今となっては小さなエリアともいえます。和気入道的には幼い頃から馴染/愛着がある地域なのであります。「風早(かざはや)」のまちであり、渥美清さんがお忍びでよく訪れていた鹿島を臨む海とおいしい水を育む高縄山系、イベントが行われたりするレトロな街並み、ほかではないような産品やキラリと光るような飲食店があったりで、こじんまりとはしていますが、なかなか魅力的なエリアだと思います。今後このブログでも紹介することになりそうな候補も少なくありません。
北条エリア第一弾として、これまで来訪したことがない、本格的フレンチ? のお店である「シェ・タチバナ」に行く機会を得ることになりましたので。以前からその定評は聞き及んでおりましたが、敷居の高さもてつだってなかなかチャンスがありませんでした。
予約が吉であるとのことで、数日前に電話します。人数と日時、オーダーするコースをを伝えます。あえて、最安の1800円コース(税別)をお願いしました。アレルギーや苦手な食材の有無を確認がありました。すでに気配りというか店の姿勢を感じましたねえ。
さて、その当日。いつも通勤に使っている旧道沿いにある小さな看板をたよりに向かいます。隠れ家的といえばいいのかしら。雨脚の強い梅雨空のもと、駆け上がって足を踏み入れた店内はなかなかセンスを感じさせるような雰囲気を持っています。
広いとはいえない店内ですが、天井が高いため、閉塞感がありません。ドイツ語での表記でしょうか、料理コンテストの賞状とおぼしき額が飾られてます。
オーシャンビューで、右に見えるのが北条鹿島です。夜より晴れた日中がいいかも。
滞在中にじろじろと見ていたわけではありませんし、確認する術もないのですが、ある種の意図や狙いがあるようなお店の造りになっているように感じました。ごてごてしておらず比較的シンプルですが、隙がないといえばいいのか。サービス対応もきちんとしている、ハイレベルなお店といえましょうか。ちなみにお子ちゃまは入店NGとなっておりますよ。
そして、お料理が供されます。前菜はこちら。
地元食材をふんだんに盛り込んでいると拝されます。レベルの高い洋食で楽しむことは意外と機会がありませんから、かなり新鮮なインパクトがあります。ガーリックが効いたヒジキ、クスクスと共に供される蛸。
ジャガイモの冷製スープ。こんな機会でもないといただけないでしょうなあ。コクがあってさっぱりしております。
メインは鰆のベーコン巻きポワレ。ソースは聴いたけど忘れました。瀬戸内の海の幸を堪能できましたよ。県外人・外国の人を連れてくると喜んでもらえるんじゃないかなと思います。ワインもいいけど、日本酒が合いそう。
バケット美味し。おかわりすればよかった。
デザートもよかった。今までで一番美味しいプリンでございました。
愛媛での最も高価格なランチでした、たぶん。しかし、コストパフォーマンスは非常に高く、満足度も高い。
しょっちゅうとはいけませんが、たまに行くにはいいなあと。家人には黙ってますが、なんかの記念に予約して誘ってみようかな、と。最近は和気入道お薦め食べ物屋コレクションがぜんぜん増えてなかったので、これは貴重なセレクトオプションとなりますねえ。
男性諸氏よ、デートコースにぜひチョイスしてみよう。喜ばれること間違いなし。