秋も後半に突入の11月ではありますが。らしい日差しに誘われて、砥部焼(とべやき)を見にいきましょうと、家人を連れだって「秋の砥部焼まつり」にはせ参じたのであります。
全国的にはそれほどメジャーではないブランドではありますが、なかなか味があるのです。 多少の揺れはあるものの、基本的には陶器ではなく磁器であること、工程がほぼ手作りであること、厚手で丸みがあること、生活用雑器が多いこと、などが基本といえましょうか。白磁に呉須で描くTOBE BLUEは、地元ということだけでなくても、和気入道はたいへん「お気に」なのであります。さらには気鋭な新手が競ってヌーベルバーグを展開しています。
春にも同イベントは開催されるのですが、これまではこちらの方によく行ってました。春は体育館に所狭しと売り物が並べられるのです。
会場に着きますと、春なら器以外の物販ブースが並ぶ通りに窯元のブースがずらりと。体育館ではなく、露店での販売となっております。大きな特徴としては窯元と直接触れ合いながら購入ができることですね。
大勢がそれぞれのブースで物色しています。県内外からお越しになられているのでしょうね。まずまずの人出といえましょうか。
天気が良くて、デイライトが効果的な照明となって、器が映えますから良く見えてしまうんですかね。落ちた銀杏の葉が自然のいいアクセントになってます。掘り出し物はないか、全ブース2回は廻りましたよ。1点モノが多く、見逃さないように目ざとくいきます。1廻り目はモノと値段をチェックして比較検討相談、2廻り目でお買い上げ。
で、飲食ブースで一休みします。
地元の焼肉屋さんブースで、豚丼ぶりに唐揚げ。家人はビールと。
こちらが戦利品。酒器2点と小皿1点2枚。
使い勝手が良さそうな、気取らない感じですかね。お値段もたいへん気取ってませんでした。その気になればいくらでも買っちゃうと思うのですが、グッと抑えてたいへん小振りなお買い物にとどめておきました。
砥部焼って、よもすれば女性っぽいやさしい感じですが、由来はそうでもないんです。刀の砥師に「伊予砥」と言われ珍重された砥石を切り出した際に出る粉を練って作陶し、焼いたのが発祥なのであります。すでに砥石は産出されなくなり、幻の砥石となっています。
そんな由来の器で日本酒をいただくのも、なんとも風情があるように思います。
ps
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