人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

ドラマのようには

2007年09月25日 | 徒然
 ドラマでは、ヒロインが様々な難題に見舞われ、悲劇の只中で喘いでいる。しかし、そのドラマの週間予想を見ると、今週末には奇跡的に危機から脱して大団円・・・となっているので、降りかかる火の手にも安心して「大変やなア。頑張れ、もうチョットやで!」と朝ごはんを気持ちよく食べることが出来る。その日の危機は15分で去り、視聴者の一人=私は、さて現実に向かい合おうか、という事に・・・と、突如降りかかってきた現実の津波! 次から次へと多発的に、潜行していた問題が一気に大津波となって・・・。あげく、横になっても熟睡出来ない日々が続き、とうとうパワーだけが売り物の人村もダウン。現実は厳しい。病名は風邪だが、要は慢性睡眠不足。これを解消しない事にはどうにもならない。
で、何十年振りかで誘眠剤に頼る事になった

 二日間、朝までほとんど目覚めることなく眠った。かなり疲れがとれた。三日目に、あまりに眠いので今日は大丈夫だろうと服用せずに横になったら、やっぱり眠れなかった。いつもと違って頭の中は空っぽだから眠れるはずだ、このまま眠ろう・・・しかし何度も寝返りを打ったあげく、朝目覚めても体が、頭が重い。やっぱり薬の助けが必要らしい。
情けないことになった

 この間、たくさんの友人が助けの手を伸べてくれた。病院治療の手配に始まり、栄養補給のスープや果物、手作り弁当や甘いものがあちこちから届いた。ついには無料で三日間の針マッサージ治療までして頂いた。
 有り難さに泣けると同時に、皆が『熊谷ホテル物語』の成功に思いを一つにしている事をヒシと感じて心強くもなった。ドラマのようにはいかないが、後2ヶ月で、これまでの皆の努力を大輪の花にして舞台の上に咲かさねばならない。這ってでも、この『熊谷ホテル物語』号を、本舞台という港に入港させるのだ。現実の厳しさは、ドラマのように安心していては乗り切れない。仲間を信じて、一日一日を全力で前進あるのみである。

 恩師であり、密かに師匠と慕う故マルセ太郎氏の言葉に、こんなのがある。
「オチで笑いをとろうとすると失敗する。オチに至るまでを、きちっと表現出来たら客は笑ってくれる。オチは笑うきっかけを与えるだけだ。」
 笑いに限らず、人生全てに通じる言葉だろう。“終わりよければ全てよし”とは、不断の努力をしている者にだけ言える言葉だ。
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