ゴルフは大変に微妙な浮き沈みの激しいスポーツである。やっとゴルフの何たるかを覚えた!と思った次の日には、全くアイアンがボールに当たらず「トップ・シャンク・引掛けの連続」に陥ってしまった。最近で言えば、ちょっと考えられないくらいの最悪の状態である。ただもう時間だけが、空しく無為に過ぎていった、ああ・・・。
例えばまるで、昨日今日ゴルフを始めたばかりの初心者みたいに全然当たってくれないのである。ホント、どうしたらいいんだろう?
以上が先週の出来事である。取手桜ヶ丘での経験を踏まえて、一段ギアを上げるぞ!と意気込んでいったら返り討ちにあったわけだ。意気消沈!。その日は悔しくて、いつもより多めに酒を飲み、そのまま呑んだくれて「ふて寝」した。私のゴルフは「才能なし」だったのだ(ガビョーン!)。
まあ、私が「飛ばない」と自覚したのは正しいと思っている。現実問題として、ヘッドスピードが低すぎるのだ。今の女子プロの平均が40msぐらいだから、それより相当に低い数値である。それでもまだ「伸びしろがある」とは思っていて、希望を捨てているわけではない。だが果たして年齢による衰えをカバーして、尚且スイングスピードを上げるなんてことは可能だろうか?。とにかく夢を持ち続けることは大事である。
そこで今日、またまた原点に立ち返って、一から練習に取り組んだ(再再再挑戦である、笑)。
1、インパクトは左脇腹を固めて打つ
ネットでたまたまコリン・モリカワの連続写真を見たら、インパクトの時の「ボールへの力の掛け方」が素晴らしかった。勿論、今までも同じようなインパクト写真は見ているはずである。だが色々と練習を重ねていると、たまに見ているポイントが違ってくることがある。頭が後ろに残ったまま、左肩ー左腕ーグリップのラインが縦に一直線になって、全体重が「左手首のあたりに集中して」いるのだ。それを右手が強烈に押している。この圧力が強ければ強いほど、ボールは正確に飛んでいくわけなのだ。決して遠心力でヘッドを加速させ、その勢いでボールに衝突させているわけではない。勢いをつけて当てていると、ヘッドの遠心力が効いてきて、「掛かった力の反作用」で体が伸び上がる。ところが飛ばす人のスイングを見ていると、これとは逆に「沈み込む」ように見える。そこが飛距離の出る人と出ない人の違いなのか、とも思った。それで私もインパクトを重視して、力技で飛ばすことに挑戦することにした。やってみたことは、次の通りである。
a. インパクトで一点に集中する
何はともあれ、ボールをガチコーン!と叩かなくてはいけない。それには左足を上げて右軸に全体重を乗せたら、グッと左足を踏み込み、思いっきり左腰を開いて「伸びた左側筋が縮む力」をバネにクラブを振り下ろし、インパクトの一瞬に向けて全体重をヘッドのフェースに集中することを目指した。と、言葉にするのは簡単だが、左腕を伸ばしてインパクトすることとか、頭を右に残してボールを追いかけないように我慢するとか、右腕に力を入れられるように胸を開いてインパクトするとか、色々とやらなければいけないことが一杯ある。とにかくインパクトでドッカ~ンとぶち当てることを目指そう。王貞治みたいに一本足打法なんか試すのもありだ。
b. クラブでしっかりと地面を叩く
インパクトでフェースで正確に捉えるには、ボールの赤道を真横よりやや上からグワシャーン!とぶっ叩いて、尚且下向きにヘッドが抜けていくダウンブローが必要だ。最近はダウンブローもハンドファーストもクラブの進化によって必要なくなっているとかいう話もちらほら聞くが、私はカッコつけて相変わらず「マッスルバック」を使っているので、多分必要なスイング理論も昔通り変わりないと考えている。ところが私は貧乏性なのか物を大事にする性格なのか、芝をバッサーっと削り取るダウンブローが出来いタチなのだ(何を躊躇っているのか、この小心者がぁー!)。結果は良くて軽いトップ目の打球か、それとも信じられないほどの大ダフリか、とにかくボールに正確に当てることが難しい「ボールの真下にヘッドを入れてすくい上げる」式の、アマチュア丸出しの振り方なのである(だから飛ばない)。ダウンブローでボールに当てることが出来れば、インパクトの多少のズレは「許容範囲」でオッケーなのだが。それで、まず手始めに、しっかりヘッドで地面を叩く練習からやることにした。ひたすら正確に地面にヘッドを叩きつける。それでヘッドがマットに当たって跳ね返るから、当たった後にヘッドが滑って30cmぐらい前に抜けるように思い切って力を入れて振る。これで数回、地面に当たる感触を身体に叩き込んだら、ボールを打つ。これを繰り返して「インパクトを強く」するのである。とにかく地面を叩かなくては、正しいインパクトは出来ない。こないだ西村優奈が優勝した富士通レディースで、勝みなみのアプローチショットをスローで見ていたら、ボールにコンタクトした後にクラブが地面に突っかかって、「シャフトがグニャリ」と曲がっている映像を映していた。全く惚れ惚れするほど見事なダウンブローである。やはりプロはしっかりと地面を叩いているのだと分かった。勿論、叩くのは「ボールを打った後」である。ここを間違えないようにしなければならないのだが。
c. インパクトの瞬間を左目で見る
インパクトを両目で見ると、どうしてもボールに向かっていって軸が動いてしまう。インパクトの瞬間は首の付根の軸が「前に動かないように」左目でボールを見る癖をつけることにした。松山バリに頭を逆に振るのはとても無理だから、せめてPGAツアー選手のように「頭を右足の前に留めておく」ように努力した。これによって、思いっきり胸を開いても体の軸がずれることはない。以前の私はボールの方に上体が流れてしまい、結果インパクトが弱々しい「撫でるような」当たりになるのが自分でも気に入らなかった。プロのような、頭が後ろに残って全部の力が一点に集中するようになりたいのである。そのためには、無理にでも頭を残すようにするのもアリかなと思っている。つまりショック療法である。例えばインパクトでは、「ボールを見ないで右足先を見ている」のも有りだと思う。ちょっと変だが、試して見る価値はある。ちなみにアニカ・ソレンスタムによれば、ボールは見なくても当たるらしい(一緒にするな!)。
以上である。実にシンプルに「必要なこと3つ」だけを選んで練習することにした。余り細かい事を一杯詰め込むと、スムーズなスイングが出来なくなる。3つに限定して練習する事で、スイングは前回に比べると少しはマシになったような気もする。ヘッドがボールに当たる位置は、まだ変化したような感じはなかったが、頭が前方に動く悪い癖は「多少、減った」ような・・・気がしている。結果として、まあまあの出来であった。さらにはグリップを新調して、どうかな?と試した16.5度のバッフィーが、意外と当たってくれたのが嬉しい。これは、少し上から打ち込むようにしたら、当たりが良く「弾道も高く」てナイスショットだったのは収穫である。これは武器になるぞ、と久々の好感触でニンマリだった。取手桜ヶ丘レギュラーティーのパー4で、距離が平均370ヤードとすると、ドライバーが220ヤード飛んでくれれば、残りは150ヤード。何とか5番アイアンの範囲である。あるいはユーティリティの5番という選択肢もある。ドライバーをミスした時に距離が残ったら、ユーティリティの3番でカバーも出来る。だからバッフィーは、王道の「パー5のセカンド」に使う予定なのだ。これが安定して飛んでくれれば、多分残りはピッチングで打てる筈(ウッシッシ・・・)。夢はパー5で「バーディー」を取れるゴルフをすることである!。なんかソワソワしてきた。
とにかくパー4はツーオン、パー5はベタピン。これに尽きるのだ(勿論、そのためにはティーショットでドライバーが220ヤード飛んで、しかもフェアウェイから打てることが条件だが)。でも何か、夢が現実のものになる予感がしてきたのである(やったー!)。
これで次に練習したら、めちゃくちゃで「しょんぼり」、なんて事にならないければいいのだが、何か嫌な予感がしてきた・・・。ゴルフは難しい。とにかくマイナス思考は捨てて、ひたすら練習である。それしかない・・・。
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